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私立中高進学通信

2025年9月号

中1の始め方

宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校

生徒が主役、大人はチーム
安心感が成長の土台に

新入生に期待することは、「学校を好きになってもらうこと」。
教員との関わりのなかでも受け入れられていると思える安心感を大切にしています。

 生徒を主役に、教員や保護者がチームで支える環境づくりを実践。安心感を大切にし、生徒がのびのびと挑戦できる場をつくっています。

「トップギアに入れない」
から始まる中学生活

「知的で開放的な広場」をコンセプトに掲げ、多様な個性をもつ生徒が互いに磨き合いながら、社会で活躍する力を育んでいる同校。中学生活のスタートにあたり先生方が大切にしているのは、「始めからトップギアに入れない」という方針です。

「地元の中学校へ進学するケースとは違い、本校に入学する生徒の多くは、知り合いのいない初めての環境に飛び込みます。新しい人間関係や生活リズムに向き合うなかで、いきなり “勉強を頑張ろう” “中学生らしくしないと”と無理をさせるのではなく、まずは環境に慣れ、安心して通ってもらうことを最優先に考えています」と中1担任の嶋崎文也先生は話します。

 緩やかなスタートですが、生活面においてはしっかりと指導する方針です。

「服装や身だしなみ、時間の使い方など、学校生活の基本的なルールや日々の習慣は、事細かに伝えています。例えば靴のかかとを踏まない、シャツの裾はしまう、ネクタイをきちんと締めるなどは徹底させています」

 これは、こうした小さな約束ごとを守る経験の積み重ねが、自分自身を律する力につながると考えているからです。また、規則を守ろうとする空気感は、周囲の仲間にとっても居心地の良い環境につながります。

「初めに学校生活をしっかりと送る土台をつくること。それが後々の学びや人間関係にも活きてくると感じています」

生徒を真ん中に
教員と保護者がチームで支える
中1担任/嶋崎文也先生中1担任/嶋崎文也先生

 入学直後の約1週間は「オリエンテーション期間」とし、授業が本格化する前に、学校や仲間との関係づくりに集中する時間が設けられます。レクリエーションを交えた自己紹介やグループ活動、先輩による校内案内などが行われ、生徒同士の距離がぐっと縮まっていきます。

 5月には、全ての家庭と1対1の保護者面談を実施。学校での様子や家庭での気づきを共有し、いざという時に協力できる信頼関係を築いています。

「中1生に期待しているのは、学校を好きになってもらうこと。そして、安心して学校に通ってもらうこと、受け入れられていると感じてもらうこと。そのために、教員は一人ひとりの “よきコーチ”になりたいと思っています。また、保護者の方には “サポーター”の役割をお願いし、生徒が “プレーヤー”としてイキイキと行動できるよう、大人がチームとなって支えていくことを大切にしています」

 この姿勢は、生徒への日々の接し方にも表れています。例えば人間関係のトラブルが起きた際も、双方の話をじっくりと聞き、中立の立場で見守りながら、生徒同士が納得のいく形で解決できるようサポートします。

「主役は生徒、大人は支える側という意識を常にもち、生徒たちが少しでも『できた』と思えた時には、たとえ水面下で教員が段取りをしていたとしても、『君たちのおかげだよ』『すごいね』と思い切り褒めてあげる。そんな関わり方を心がけています」

7月に実施される林間学校は、自然や文化を学ぶとともに、
宿泊を通じて仲間との絆を強める重要な機会です。

「この学校でよかった」
と思える学校に

 学校は、生徒が成長の一歩を踏み出す場所。安心感があってこそ挑戦できるという考え方は、校長先生が日々発するメッセージにも色濃く表れています。

 例えば「失敗なくして挑戦なし」「自己ベストの更新」「なぐさめ、はげまし、きたえる」などのキーワードを教員全体で共有し、日々の関わりのなかで生徒たちに伝えています。

「私自身は、『指導から支援へ』というメッセージが好きです。生徒の間にトラブルが起きた際も、ただ注意して終わりにするのではなく、次はどうすればいいかを一緒に考える時間を大切にしています。できていないことを責めるのではなく、次につなげるためにどう関わるか。これが教員の共通認識になっていると思います」

「入学した生徒には『この学校に来てよかった』と思ってもらいたい」と話す嶋崎先生。一人ひとりとていねいに向き合いながら、生徒たちの成長を見守っています。

「医学進学コース」を新設

 2024年、同校は順天堂大学と系属校協定を締結し、2025年4月から中学・高校に「医学進学」コースを新設。「学力の強化」だけでなく、「医師としての志の育成」も重視したプログラムになっています。

自ら求め、切り拓いていく能力を育む教科『理数インター』

「理数的思考力」「コミュニケーション能力」「プレゼンテーション能力」を育むことに力を入れている同校。「答えのない探究型の学び」として、中学では週1時間、教科『理数インター』を実施し、段階を踏みながら、他者と協働する力や、ものごとを深く探究し、発表する力などを育みます。

1年E組 S・Oくん1年E組 S・Oくん

「いろいろな先生が毎週違う内容を教えてくれる『理数インター』の授業が楽しみです。舞台関係者のファシリテーションでは、みんなで協力して課題に取り組みました。入学したばかりの頃は友達に話しかけることにも緊張していたけれど、この授業のおかげで自然と仲良くなりました」

進学通信 2025年9月号
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