私立中高進学通信
2022年7月号
制服物語
恵泉女学園中学校
その人らしさを発揮し、
個性を尊重する自由服
創立当初から自由服を採用し、生徒それぞれの個性を大切にしている同校。自由な校風の中で、生徒たちはともに学び、お互いに高め合いながら個性を伸ばしていきます。
それぞれがTPOを考えながらも好みの服を着用して登校しています。
1929年に女性キリスト者、河井道先生によって創立された同校には、創立以来、制服がありません。それは、それぞれの生徒の個性を尊重し、TPOに応じて適切な服装を選ぶ力を身につけるためです。
自由服は、決して個性発揮だけを目標とするものではありません。品位がありながらも活動的な着こなしを学び取り、創意と工夫を生かし、全体と個の調和をめざすものです。
「創立者の河井は、『自分の服装を、自分で考え、自分で工夫し、いたずらに人の真似をするのではなく、最も自分に適当なものを着用する』という教育姿勢を貫きたいと、強く思っていました。それは、本校が創立当初から掲げる『主体性』『多様性』『協働性』を大切にした教育に繋がるもので、自由服は、そうした教育を象徴するものでもあります」(入試広報部長/德山元子先生)
「入学当初は、多くの生徒が同じような服装をする傾向も見られますが、次第に服装選びが上手くなり、それぞれの個性に合わせた服を選ぶようになります。
めったにありませんが、学生らしからぬ服装をしていた場合には『それはふさわしくないのでは?』といった声かけはいたします。学校生活に適したものという意味でノースリーブは不可、化粧、アクセサリー、パーマやヘアカラーは禁止などの最低限のルールはありますが、それ以外については個性を重視したいと考えています」(副校長/江田雅幸先生)
そうしたなか、唯一の例外が卒業式です。卒業式では、白いブラウスと黒のボトムス(スカートまたはズボン)、靴は黒と決められており、厳かな式典に合った服装が求められます。
また、同校の生徒であることを示す校章は、登校時には必ず身につけることになっています。校章には、ペンダント、バッジ、ピンバッジの3タイプが用意されており、自由に選ぶことができます。
その時々の流行によっても生徒の服装は変わるそうですが、現在は、スニーカーに短いソックスを合わせるのが主流。ブレザーにチェックのスカートという定番のコーディネートも人気があります。時代の流れを生徒たちの服装で感じることができるのも、同校ならではといえます。
「パンツスタイルを好み、スカートははきたくない、という生徒は以前から一定数いました。ジェンダーにとらわれず、好みのものを選ぶことができるというのも、自由服の最大のメリットだと思います」(德山先生)
校章に描かれているのは「乙女がひざまづき、地から湧き出てくる泉の水を汲んでいる情景」。
同校で美術の教鞭をとっていた彫刻家の本郷新氏によるデザインです。
生徒からの人気が高い校章のペンダント。少し大人っぽい雰囲気になるところが人気の秘密。
校章はペンダント、バッジ、ピンバッジがあり、入学時に配布されます。(この記事は『私立中高進学通信2022年7月号』に掲載しました。)
恵泉女学園中学校
〒156-8520 東京都世田谷区船橋5-8-1
TEL:03-3303-2115
進学通信掲載情報
PICK UP!!
紹介する学校
- 中高生が一体となって活動 笑顔の中で個性と才能がきらめくかえつ有明中学校
- 切り替える力と集中力を養い仲間と一緒に打ち込む楽しさを経験駒込中学校
- ディベートを重ねることで身につく英語力と他者を尊重する精神獨協中学校
- 目標に一生懸命取り組む姿勢を大切に 自発的に活動する3つの部日本大学第一中学校
- 男子校ならではの力強さを表現した書道パフォーマンスにチャレンジ日本大学豊山中学校
- 「応援される人になる」ことを考えて行動する意識を持つことが結果につながる八王子学園八王子中学校
- 生徒の自主性を伸ばし文武両道で充実した学生生活を安田学園中学校
- プロの画家と共同制作で講堂に飾る125周年記念絵画を描く和洋九段女子中学校
- 中2・中3の2年間で全員が女子は茶道・華道、男子は剣道・柔道を習得淑徳中学校
- 軽やかでスタイリッシュに日本の“品”をまとう江戸川女子中学校
- その人らしさを発揮し、個性を尊重する自由服恵泉女学園中学校
- よりいっそうの上品さと、着こなしのバリエーションが加わった新制服国府台女子学院中学部
- 豊かな緑に映える、個性的なデザイン埼玉平成中学校
- 愛校心と誇りをもって袖を通せる伝統や品位、知性を感じさせる制服秀明中学校
- 「誇り高く共に夢を」という想いを込めて来年度より全面リニューアル武蔵野中学校
- 中学・高校のICT先進校として日本初の「Microsoft Showcase School」に認定足立学園中学校
- 企業への直接プレゼンテーションが生徒たちを大きく成長させる玉川学園中学部
- 英語で伝えたいという気持ちを育む発表イベントを実施する日本工業大学駒場中学校
- 「コラボ授業」や「国際塾」、「英語が日常になる」学習環境を文京学院大学女子中学校
- 定期試験ごとに入れ替わる習熟度クラスで自信をつける立正大学付属立正中学校
- 『世界市民力』を身につける6年間の初めの一歩サレジアン国際学園世田谷中学校
- 「メンター」の先生が伴走して一人ひとりの自立を促す品川翔英中学校
- 主体的で対話的な学びを通じ社会的課題を理工系の知識で解決する芝浦工業大学附属中学校
- コロナ禍ではオンラインを活用した体験授業も開催昭和女子大学附属昭和中学校
- 互いを認め合う“安心感”が温かいです西武台新座中学校
- みんなとの距離感の近さが魅力です東京家政学院中学校
- 英語力を磨いて、世界へと羽ばたく八雲学園中学校
- 応用数学を学びシステムエンジニアへ 出産後に母校で教育者の道へ跡見学園中学校
- 遺跡の発掘調査員から祖父が創立した 大宮開成の教員へ大宮開成中学校
- 共立女子ひとすじに歩んだ教育の道 新たな時代のリーダーシップは創立の理念「共立」につながります共立女子中学校
- 柔道を通して得た努力の大切さとあきらめない心を、生徒の個性に目を配り見守る教育へと昇華国士舘中学校
- 県立一貫校のち上げ企業派遣や大学院での学び さまざまな経験を教育に活かす秀明大学学校教師学部附属秀明八千代中学校
- 個性を育み、潜在的な力を引き出す 生徒主体の教育をより進化させ 才能を開花する6年間に城西大学附属城西中学校
- 得意技の「リフレクション」を活かして、さらなる『探究女子』の育成を充実トキワ松学園中学校
- たくさんの出会いと学びに恵まれ 運命に導かれ教員に生徒の可能性を引き出す教育を藤村女子中学校
- 生徒が人生を主体的に生きる「力」を育み 自分で決めた進路を歩むサポートを徹底山脇学園中学校


