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私立中高進学通信

2021年11月号

実践報告 私学の授業

江戸川女子中学校

大学入試共通テストに活きる
探究力・思考力を育成

2022年度より45分間授業の新カリキュラムがスタート
今年度よりスタートした『国際コース』Advanced Class(英検2級以上)の少人数制授業。海外の授業と同じようなスタイルで、生徒がどんどん発言して授業を進めていきます。

今年度よりスタートした『国際コース』Advanced Class(英検2級以上)の少人数制授業。
海外の授業と同じようなスタイルで、生徒がどんどん発言して授業を進めていきます。

1コマ45分間授業へと変更
科目数の増加に対応
『国際コース』Standard Class(英検3級、準2級)の授業。少人数制でていねいに指導しています。このほか、『国際コース』では美術、音楽を英語で学ぶなど、特色ある教育を展開しています。『国際コース』Standard Class(英検3級、準2級)の授業。
少人数制でていねいに指導しています。このほか、『国際コース』では美術、音楽を英語で学ぶなど、特色ある教育を展開しています。

 2021年度より中学に『国際コース』を設置、中高6年間をかけてグローバル教育を実施するなど、時代のニーズに合わせた取り組みを行っている同校。6年間をトータルにとらえ、中学から高校の内容に入る「先取り教育」を英語・国語・数学・理科の4教科で展開し、主要3教科に加えて、理科にも力を入れ、実験を多く取り入れた探究型の授業を行うことで、以前より「思考力」を伸ばしてきました。

 2022年度からは、これまで1コマ65分間と長めに取っていた授業時間を、中高共に45分間に変更します。これにより、各教科の取り組みを細かく配分し、フレキシブルな授業構成が可能となりました。

「2022年度から、学習指導要領の改訂で高校に新科目『公共』が増え、『家庭科』では投資信託などの資産形成や生涯を見通した経済計画といった分野も新たに学ぶことになりました。そのため科目数が増え、これまでの1コマ65分間の授業では、ほかの科目を削らなくてはなりません。
 45分間授業に変更することで、現状の科目はそのままに、新科目も加えてより柔軟にカリキュラムが構築できるようになります。科目数が増える2022年度以降の学習を考えた時、1学年で多くの科目が履修できるメリットは非常に大きいと思います」(教務主任/梶谷武史先生)

 英語教育にも力を入れている同校。学習指導要領では、中学校は英語の授業時間数が1週間で200分に設定されているところ、同校中学では1週間で405分学ぶように設定されています。新カリキュラムでは、この授業時間数を、英語4技能をそれぞれ伸ばすため、きめ細かく学べるように設定することができます。

「ハイレベルな演習問題や理科の実験も、45分授業であれば2コマかけて余裕をもって取り組むことができます」 (梶谷先生)

『探究』をより充実させ
新しい学力を育成

 また、新学習指導要領では、2022年度より高校で近現代の『世界史』『日本史』を総合した新科目『歴史総合』が必履修科目となり、選択科目は『世界史B』『日本史B』に代わって『世界史探究』『日本史探究』が新たに設けられました。

「全体的に、より生徒に"考えさせる"授業が増えています。大学入学共通テストの問題を見ても、センター試験と違って、より思考力・読解力を問われていると感じます。
 こうした力は短期間で身につくものではありません。しっかりと考えさせる探究型の授業を積み重ねることで思考力・読解力を磨いて、大学入学共通テストに対応できる力を養っていきます」

 と、入試対策委員の小島武史先生は言います。同校では国公立大学を志望する生徒が多く、大学入学共通テストを意識した取り組みは必須なのです。

「探究する力を身につけることが、結果的に学力の伸びにつながっていると、日々、実感しています。自分で考え、自ら動くことを体得すれば、結果的に学習面でプラスになっていきます」

 と、梶谷先生もうなずきます。新カリキュラムは、総合的な学力を考える意味でも、大きなメリットがありそうです。

「中学入学時の成績が、必ずしも卒業時の成績に結びつくわけではありません。本校では中学でも高校でも、入学した年の終わり頃までに学習習慣を身につけた生徒が、大きく伸びています。コツコツと勉強できる生徒を全面的にサポートしていきます」(小島先生)

基礎学力と授業時間数を確保 中学3年間の1週間の授業時間数比較

基礎学力と授業時間数を確保 中学3年間の1週間の授業時間数比較

ココも注目!
新カリキュラムで英語もますます充実
(入試対策委員/小島武史先生)(入試対策委員/小島武史先生)

 2021年度から中学に『国際コース』が設置されたことで、クラスの中では友達と英語で話している生徒も見られます。過去に本校の高校に『英語科』を設置した際、教員の努力で学校全体の英語力が大きく伸びました。今回も『国際コース』のノウハウが中学全体に広がって、非常に良い影響が得られると考えています。新カリキュラムで、英語もますます充実していく予定です。

高1から受験項目に備える
(教務主任・理科主任/梶谷武史先生)(教務主任・理科主任/梶谷武史先生)

 本校では受験に備え、高1から理科2科目、社会2科目を履修するカリキュラムですが、1コマ65分間の授業のままでは新科目を追加しながらの履修は難しいと考えました。1コマ45分間授業に変更することで、新指導要領になっても高1から理社2科目をしっかり学べるようになります。また、これまで65分間で週3コマを行っていた科目が45分間の週4コマ授業となり、反復効果が高くなるのもメリットです。

Topics
高3生のための新校舎 2022年2月に完成

 同校では創立90周年を記念し、新校舎を建築中です。この校舎は高3生専用。2022年度の新高3生から使用する予定です。完成すれば本館と渡り廊下でつながれ、ガラス張りの職員室や演習に使える大小教室、テラス、ラウンジなど豊富な施設が設置されます。

 新校舎は最終学年が落ち着いた環境で過ごし、また大人への入り口としてそれまでの5年間とは少し違った雰囲気を味わえるようにと考えられたもの。建物全体が外からの音を遮断する造りになっており、静かで整った環境で受験勉強に励めるように工夫されています。

 成人年齢引き下げにより18歳成人で同校を巣立っていく生徒たちに、生活指導面でも最終学年にふさわしい指導を行っていく予定です。同校の生徒たちにとって、最後の1年間を過ごす憧れの場所となりそうです。

「最終学年を受験生にふさわしい環境で過ごせるように」との想いが詰まった新校舎を建築中です(イラストは完成予想図)。

「最終学年を受験生にふさわしい環境で過ごせるように」との想いが詰まった新校舎を建築中です(イラストは完成予想図)。

進学通信 2021年11月号
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