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私立中高進学通信

2024年7月号

未来を切り拓くグローバル教育

江戸川女子中学校

中高6年間で高度な英語力
入学者増加中の『国際コース』

2024年3月、第1回目のバリ島研修が実施されました。バリ島研修ではバリ・ヒンドゥー教の哲学に触れるほか、
バリ島の抱える環境問題を目の当たりにするなど、さまざまな体験を積んでいきます。
「今回は希望者のみの参加でしたが、今後は中3生全員参加で実施したいと考えています」(熊川先生)

開設から4年目を迎え、現在は高1生29名、中3生21名、中2生24名、中1生40名が学んでいる『国際コース』について、担当の熊川美帆子先生と大穂佑紀子先生にお話を伺いました。

文系・理系を問わず
海外大学も視野に入れた学びを展開

 中3生の英検準2級取得率が7~8割と高水準で、英語教育において高い評価を受けている江戸川女子。2021年には中高一貫の6年間で、より高度な英語力を養成する『国際コース』も設立され、そのノウハウをさらに向上させています。

国際コース英語科主任/熊川美帆子先生国際コース英語科主任/
熊川美帆子先生

「国際コースでは中高一貫教育の利点を最大限に活かして語学力を伸ばし、文系・理系を問わず、海外大学も視野に入れた難関大学への進学が可能な学びを実践しています。中入生のみで編成され、国際コース以外の生徒も条件を満たせば途中から国際コースへの編入が可能です。
 本校は高校に『英語科』がありますが、文系大学をめざす英語科とは異なり、国際コースでは英語力を磨きつつ理系大学をめざす生徒にも対応しています」(国際コース英語科主任/熊川美帆子先生)

『国際コース』では、ネイティブの教員が副担任を担当。英語の授業は習熟度別に『アドバンスドクラス』と『スタンダードクラス』に分けて行っています。両クラスとも文法は日本人教員が担当し、基礎から徹底して英語4技能をバランスよく学んでいきます。

 このほか、英語で美術や音楽を学ぶ『イマージョン教育』もネイティブ教員とのチームティーチングで行うなど、実践的な英語に触れる機会を多く設けています。国際コース1期生(27名)の中3終了時の英検合格者数は、1級3名、2級12名、準2級10名であり、確実に英語力を伸ばしています。

「英語4技能のスキル向上も大切ですが、国内の国公立大学、難関私立大学への進学を念頭に、教科教育で得る知識の獲得も同様に重視しています。特に、思考の土台となる国語は重要です。帰国生は国語が苦手というケースもあるので、個別にサポートを行うこともあります。
 また、『教養ある堅実な女性の育成』を建学の精神とする本校では、国際コースにおいても茶道・箏曲・華道などの情操教育に力を入れ、知性と品性を身につけた、自立した女性の育成をめざしています」(熊川先生)

国際コース英語科担当/大穂佑紀子先生国際コース英語科担当/
大穂佑紀子先生

 大穂佑紀子先生は、国際コース中1の担任と音楽のイマージョン授業を担当しています。

「音楽のイマージョン授業では自ら作曲した曲を使ってグループでパフォーマンスをする、美術のイマージョン授業では動画を創作して作品についてプレゼンテーションをする、といった表現活動を取り入れています。生徒たちはイキイキと取り組み、高い表現力を発揮することにいつも驚かされます。
 国際コースは多様性に富んでいて、帰国生や外国籍・二重国籍という生徒もいれば、生まれも育ちも日本という生徒もいます。そのなかで認め合い、刺激し合うことが、生徒一人ひとりに内在する積極性やチャレンジ精神を引き出してくれるのだと思います」(大穂先生)

アドバンスドクラスでは、英語での高いコミュニケーション能力をもった生徒たちの良さを活かしつつ、エッセーやディスカッションを通してアカデミックなスキルも身につけていきます。アドバンスドクラスでは、英語での高いコミュニケーション能力をもった生徒たちの良さを活かしつつ、エッセーやディスカッションを通してアカデミックなスキルも身につけていきます。
音楽・美術をオールイングリッシュで行うイマージョン授業では、自作自演のパフォーマンスや制作物のプレゼンテーションを披露するなど、創作と発表の機会を多く取り入れています。音楽・美術をオールイングリッシュで行うイマージョン授業では、自作自演のパフォーマンスや制作物のプレゼンテーションを披露するなど、創作と発表の機会を多く取り入れています。
週9時間の授業で磨く英語力
国際コース(中学校)

『国際コース』の英語の授業は、帰国生や英検2級以上の生徒が対象の『アドバンスドクラス』と、英検3級・準2級の生徒が対象の『スタンダードクラス』という2つの習熟度別クラスに分け、少人数体制で行っています。それぞれ英語の授業を週9時間行い、ネイティブ教員と日本人教員による的確な指導で、英語力をブラッシュアップさせていきます。

 高校になると、英語の授業時間は週11時間となり、英語によるプレゼンやディスカッション、IELTS受験のための勉強などを通してさらに磨きをかけ、高2からは海外大学進学希望者を対象とするクラスが追加されます。

中学3年間の集大成として
バリ島研修を実施

 アドバンスド・スタンダード両クラス合同で行う『グローバル スタディーズ』も、国際コースならではの取り組みです。

「『グローバル スタディーズ』とは、世界の事象について調べ、英語でプレゼンテーションをする探究授業です。その集大成として、2024年3月中旬に、第1回目となるインドネシア・バリ島研修を実施しました」(熊川先生)

 バリ島研修は、中学国際コースの中3希望者を対象とする5日間のプログラムです。バリ・ヒンドゥー教の哲学や思想、人々の暮らしに触れ、多様な価値観や文化を体験します。また、無償で医療を提供する助産院を訪問し、貧困、命の問題についても考えます。

「オーバーツーリズムによるゴミ問題や水質汚染など、バリ島が抱える環境問題について、事前学習をしたうえで、廃棄プラスチックの再生加工施設を見学するなど、SDGsの観点からさまざまな体験に取り組んでもらいました。そうした体験を通して、世界で起こっている社会問題を自分事として考えるマインドセットを育成することが、このプログラムのねらいです。
 英語のスキルを身につけただけでは、真の英語力は育ちません。部活動や学校行事、さらには海外研修などを通じて知識と経験を積むことが、国際人としての真の英語力を伸ばすことにつながっていきます。
 だからこそ生徒たちには、学校生活に積極的に参加し、さまざまなことに挑戦していってほしいと願っています。私たち教員は、一人ひとりの可能性を最大限に引き出すために、しっかりと支援していきます」(熊川先生)

海外大学進学を視野にアメリカ名門高校の卒業資格を取得
『U.S.デュアルディプロマプログラム』

 同校では2023年度より、『U.S.デュアルディプロマプログラム』(希望制)をスタートさせました。同校に通いながら、オンラインでアメリカのカリキュラムを受講し、アメリカの名門高校卒業資格を取得することができます。

「現在、高1の4名の生徒がプログラムに参加しています。オンライン授業など、毎週7時間ほどのセルフスタディーが必要です。プレゼンテーションの準備をしたり課題に取り組んだりと大変そうですが、充実した学校生活を送っているように思います。
 日本の大学と海外の大学、双方への進学の可能性を考えて前向きに取り組む姿勢が刺激となり、国際コース全体にも良い影響を与えています。学校説明会などでもU.S.デュアルディプロマプログラムへの関心は高く、海外大学を進路選択の主軸に考える生徒も増えてくるのではないかと思います」(熊川先生)

進学通信 2024年7月号
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