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私立中高進学通信

2021年11月号

私学の校外学習・学外交流

横浜創英中学校

社会とつながる授業を通して
感動や発見を得る深い学びを

持続可能な社会の当事者として成長できるように、さまざまな企業と連携した授業を展開。その学びの延長線上にあるのが、2022年春に開設される『サイエンスコース』です。
太陽油脂(株)社員の指導のもと、中1生を対象に行われた石鹸教室。生徒はオリーブオイルやアルコールを使った石鹸作りに挑戦しました。

太陽油脂(株)社員の指導のもと、中1生を対象に行われた石鹸教室。
生徒はオリーブオイルやアルコールを使った石鹸作りに挑戦しました。

企業と連携した探究活動に励む
『サイエンスコース』も誕生

“考えて行動のできる人”の育成――同校ではこの建学の精神のもと、生徒が持続可能な社会の当事者として成長するために、3つのコンピテンシー(高い成果につながる行動特性)の育成をめざしています。3つとは「自律」「対話」「創造」で、これらを高めるために同校で実践されているのが「企業コラボ授業」です。

「企業活動を通して社会に貢献している方々から熱のこもった話を直接聞いたり、その方々の指導によるワークショップに参加したりすることで、生徒に当事者意識をもってもらうためにこの授業をスタートさせました。学校のなかだけではできない学びによって、生徒の探究心を養ったり、進路選択に役立てたりすることも目的です。
 今年の6月には、本校の近くに本社がある太陽油脂㈱でCSR※を担当する社員の方にご来校いただき、中1生に向けた石鹸教室を開催していただきました」(中1担任・理科/中田海先生)

 石鹸を使った製品やマーガリンなど、化粧品や食用油を製造している太陽油脂㈱は、環境にやさしい製品を提供し、社会や自然のサステナブルな発展に寄与している企業です。

 このほか㈱明治やNEC、3Dプリンターのメーカー㈱ExtraBold、環境改善型予防医学に取り組む㈱ジャパンヘルスケア、清掃用具の製造に携わるシーバイエス㈱などの社員が来校。講義やワークショップを行いました。

「企業コラボ授業が終わるたびに、生徒は、学んだことや感じたことをシートに書き込み、それを読んだ保護者の方々もコメントを記してポートフォリオにしています。生徒はコラボ授業での発見や驚きを『こんな実験をしたんだ!』と目を輝かせて保護者に語るそうです。その様子を見た保護者の方々も感動してコメントをたくさん書いてくださいます。こうして学んだ内容を家庭で共有できることも、非常に意義深いものだと感じています」(中1担任・社会科/津田真耶先生)

 企業だけでなく、大学や研究者との連携を柱に据えた『サイエンスコース』が2022年4月から新設されます。

「このコースのテーマは『科学で社会に貢献する』です。探究活動を通して、さまざまな社会課題の解決に貢献できる生徒を育てることが目標です。すでに提携が決まっているのは、日本環境設計㈱の岩元美智彦さん、㈱植松電機の植松努さん、東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎さん、慶應義塾大学医学部の宮田裕章さんなどです。理科が好きな生徒はもちろん、理科が得意でなくてもチャレンジ精神のある生徒に『サイエンスコース』で学んでほしいです」(中田先生)

※CSR…「Corporate Social Responsibility」の略語。企業が組織活動を行うにあたって担う社会的責任のこと。

企業コラボ授業

 さまざまな企業と連携して、本物にふれる授業を展開。生徒は「自分で考え、判断し、決定し、行動できる力」(自律の力)を身につけていきます。


何を学んだ?
太陽油脂㈱の社員からSDGsへの取り組みも

 石鹸教室では、石鹸の歴史やはたらき、性質を知るとともに、人にも環境にもやさしいパーム油で製品をつくることの大切さについて学びました。


何をした?
㈱明治、㈱JTB、㈱電通による「おなかの学校」

 腸を整えることの大切さやヨーグルトの特性について学ぶ「おなかの教室」を、3社協同により中3生に向けて開催。生徒は探究の成果を発表しました。


どう成長した?
生徒の意識が徐々に変わりつつあります

「製品を選ぶとき、環境によいものなのかどうか、一歩立ち止まって考える姿勢が生徒に生まれつつあります」(中1担任・理科/中田海先生)


何に気づいた?
NECの社員からゴミ問題について聞く

 中1生と中2生に向けてインドネシアのゴミ問題について講演。生徒は日本のゴミが世界に輸出されている事実を知り、ゴミ問題が自分ごとであると気づきました。


何を学んだ?
㈱ExtraBoldによる3Dプリンター体験

 3Dプリンターの最先端技術を中1生が体験。その一方で、モノをつくるのはあくまでも人間の領分であり、創造力を養うことがいかに必要かを学びました。


どう成長した?
当事者から話を聞き理解がさらに深まります

「パーム油の問題など社会科の授業で学ぶことを、企業の方から聞くことで知識がさらに深まっています」(中1担任・社会科/津田真耶先生)


何を調べた?
㈱ジャパンヘルスケアが外反母趾と運動能力の関係を

 整形外科の医師が生徒の足を測定。外反母趾の角度が運動能力にどう影響するかを調べるワークショップを、中学生の希望者を対象に行いました。


何を見た?
シーバイエス㈱がカーペットをリユース

 汚れたカーペットを、SDGsの観点から洗浄して再利用する方法を中2生に紹介。社員が実際に学校にあるカーペットを、きれいによみがえらせました。


どう感じた?
授業で感じたことを書いてファイリング

 シート項目の「自分にできること、みんなに呼びかけたいこと」には、ゴミを出さない、食べ残しをしないようにしたいとの感想が綴られています。

進学通信 2021年11月号
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