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私立中高進学通信

2021年11月号

実践報告 私学の授業

西武台新座中学校

心から楽しいと感じ、前のめりで学ぶ
エンゲージメントの高い授業

教員も一丸となって学び合い、独自の授業を展開!
生徒がイキイキと、前のめりになって学ぶ「エンゲージメントの高い授業」を実践する同校。創意工夫を凝らした理科の授業では生徒が目を輝かせ、実験の様子を興味津々で観察していました。

生徒がイキイキと、前のめりになって学ぶ「エンゲージメントの高い授業」を実践する同校。
創意工夫を凝らした理科の授業では生徒が目を輝かせ、実験の様子を興味津々で観察していました。

生徒がイキイキと
前のめりになって学ぶ
社会科/河野芳人先生社会科/河野芳人先生

 発声に特化した独自の英語教育『西武台式英語』や、ディスカッションやディベートの手法を取り入れた授業、ICTを活用した課題解決型の授業など、あらゆる教科において生徒が楽しみながら主体的に学べるよう、独自の授業を展開している同校。ここ数年は「エンゲージメントの高い授業」をテーマに教員研修を重ね、学校を挙げて授業をブラッシュアップさせています。

「本校では中学開校時より、外部の専門家とも協力して、ICTも活用したアクティブラーニング型授業の開発に力を入れてきました。どの教科においても教員から生徒へ一方的に知識をインプットして終わる授業はなく、ディベートやグループワーク、毎時間の振り返りなどを通して、学んだことをアウトプットする機会を取り入れています。

 これまで各教員が自らの専門性や強みを活かし、さまざまな工夫を凝らして試行錯誤を繰り返しながら、生徒の主体性を引き出す授業づくりに日々取り組んできました。このような授業が根付いてきた一方で、本校ならではの"生徒が自ら学ぶ授業"をさらに発展させるためには、ICTやアクティブラーニングといった手法だけに捉われるのではなく、改めて生徒の目線に立って授業を構築していくことが必要だと感じたのです。

 最も大切なことは、生徒に"心から楽しい!"と感じてもらうことです。『エンゲージメントの高い授業』とは、生徒がイキイキと前のめりになって学んでいる状態や、積極的・意欲的に課題に取り組んでいる状態などを言います。そこで全教員に共通する目標として『エンゲージメントの高い授業』を掲げ、一丸となって教員研修に取り組んでいます」(社会科/河野芳人先生)

生徒だけでなく
教員も学び合う校風
理科/芝田直樹先生理科/芝田直樹先生

 河野先生は2011年の開校当時から、北海道大学、東京大学の研究チームと協同し、ICTの活用とアクティブラーニングの手法を取り入れた先駆的な授業に取り組んできました。現在の同校には、「学校は生徒だけでなく教員も学び合い、成長していく場」という意識が浸透しており、新人からベテランまで、あらゆる世代の教員同士が教科の枠を越えて連携し合い、生徒のための授業づくりに力を注いでいます。

 今回取材した中1理科の授業を担当するのは、同校の教員になって2年目の芝田直樹先生です。

「今回の授業では物質の分類について扱いました。従来の講義型授業だと有機物、無機物の定義について説明すればよかったと思います。しかし、生徒のエンゲージメントを高めるためには、教員主導で授業が進んでいくのではなく、生徒が感じた疑問や生徒の考えから授業が展開されていくことが大切であると考えています。そこで今回の授業では教員が分類の手法を提示するのではなく、生徒自身にどのような分類の手法があるだろうかと考えてもらうことから始めました。Googleの『Jam board』というアプリケーションを使うと、クラス全体の意見が教室のテレビ画面に投影されます。この授業をきっかけに有機物、無機物という分類法を学んでいくために、生徒自身に『燃えるか、燃えないか』という分類を思いついてほしいと思っていました。Jam boardで画面に投影した意見の中から『燃えるか、燃えないか』という分類が生徒自身からあがってきてくれたので、この分類法を取りあげて授業を展開させました。

 燃えるか、燃えないかという分類は思ったより難しいものです。例えば大人でも『ガラスって燃えるの?』『塩って燃えるの?』と聞かれると答えに窮することがあると思います。中学校1年生なら尚更です! こういった展開になるだろうと予想をしていたので、事前にペットボトルを燃やす動画を作成しておき、燃えたペットボトルの実物も生徒に披露しました。生徒はペットボトルを燃やすと黒煙が上がり、炭のようなものが残ることを目にします。このことで『じゃあペットボトルは何からできているんだろう?』『ペットボトルはそういえば石油からできているんじゃないか?』という疑問や既習の知識を引き出すことができ、次回の有機物・無機物の分類へのスムーズな橋渡しが可能になるわけです。それに生徒は実際に穴の空いたペットボトルを見て、『先生、学校に残ってそんなことやっていたの?』と非常に盛り上がっていましたね(笑)。

 このように生徒から疑問を引き出したり、自身の経験を想起させる、そのことで生徒自身が課題を発見し、自ら課題に取り組んでいくように導いてあげることがエンゲージメントの高い授の本質だと思っています」

授業レポート
中1理科
まずは授業で学ぶ内容を確認。この日は物質の分類について学びます。1
まずは授業で学ぶ内容を確認。この日は物質の分類について学びます。
前回の復習も兼ねて、身の回りにある物質の分類について考えます。生徒たちに「理由を明確にして2つの物質に分けよう」という課題が与えられます。2
前回の復習も兼ねて、身の回りにある物質の分類について考えます。生徒たちに「理由を明確にして2つの物質に分けよう」という課題が与えられます。
「水に溶ける・溶けない」「燃える・燃えない」「金属か非金属か」といった分類の方法を考えながら、生徒がそれぞれの答えを出していきます。3
「水に溶ける・溶けない」「燃える・燃えない」「金属か非金属か」といった分類の方法を考えながら、生徒がそれぞれの答えを出していきます。
『Jam board』というアプリケーションを使って、各自の意見を共有し、さまざまな考え方に触れていきます。4
『Jam board』というアプリケーションを使って、各自の意見を共有し、さまざまな考え方に触れていきます。
クラス全体で答えを確認してみると、全員の答えが一致しないことも。5
クラス全体で答えを確認してみると、全員の答えが一致しないことも。
一人ひとり、さまざまな意見が出ました。6
一人ひとり、さまざまな意見が出ました。
クラスで出た意見や疑問に対して、実験から答えを導き出していきます。7
クラスで出た意見や疑問に対して、実験から答えを導き出していきます。
実験の結果から、生徒が自ら答えへとたどり着けるように導いていきます。8
実験の結果から、生徒が自ら答えへとたどり着けるように導いていきます。
授業の感想や今日学んだことをまとめ、提出して、この日の授業は終了。生徒の振り返りも参考にして、次の授業を組み立てていきます。9
授業の感想や今日学んだことをまとめ、提出して、この日の授業は終了。生徒の振り返りも参考にして、次の授業を組み立てていきます。

(この記事は『私立中高進学通信2021年11月号』に掲載しました。)

西武台新座中学校  

〒352-8508 埼玉県新座市中野2-9-1
TEL:048-424-5781

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