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私立中高進学通信

2021年11月号

The Voice 新校長インタビュー

明治大学付属八王子中学校

生徒と教職員、保護者の方々が
『チーム明八』を組み、心をひとつに

林 健司 (はやし・けんじ)校長先生
1962年、埼玉県さいたま市出身。中学時代は野球部に所属、守備はファースト。
明治大学付属中野高等学校卒業後、日本体育大学体育学部健康学科に進学。
卒業後、明治大学付属中野八王子高等学校に保健体育科の教員として赴任。
以来、40年近く陸上部の顧問を務める。2021年春、同校の第5代校長に就任。趣味はゴルフ。

スポーツが好きになり
体育教員、陸上部顧問へ
新校長としてのビジョン
  1. 「個」の育成
    好きなことを見つけることの大切さを伝え続ける。
  2. 「チーム明八」の追求
    生徒との座談会をスタート。
  3. 文武両道をさらに強化
    部活動の自主性を重んじ、長所をさらに伸ばす。

 私の中学時代、兄が通っていた明治大学付属中野高等学校の野球部が、西東京大会の決勝戦に進出しました。惜しくも敗れてしまいましたが、対戦相手の桜美林高等学校は、その年の夏の甲子園大会で優勝を果たしています。野球に夢中になっていた私は、明大中野野球部の強さを知り、この学校で野球をしたいと思いました。

 受験して合格し、野球部に入った私は高1の秋、背番号をもらえるかどうかというところで肩を痛め、野球ができなくなりました。野球部の監督は意気消沈していた私に、陸上部への転部を勧めました。

 監督の言葉に従って陸上部に移った私は、陸上を通してスポーツの素晴らしさを改めて実感しました。

 高校卒業後に母校を教育実習で訪れると、高校時代の恩師から教員になることを勧められました。そして当時、開校3年目を迎えた明治大学付属中野八王子の保健体育科の教員採用試験を受けて採用されたのです。恩師にそのことを報告すると、本校の陸上部を強くするようにと鼓舞され、私は陸上部の顧問となって懸命に指導にあたりました。

「自慢の生徒です」と言って
明治大学に送り出すために

 今春から私は校長になり、教え子でもある教員に陸上部顧問の職を譲りましたが、いつまでも生徒の近くにいたいという思いがあります。式典などで壇上から一方的に話をするだけでは、生徒の心に届きません。そこで、本校の生徒と対話する機会をもとうと決め、その手始めとして昼休みに高1生を数名ずつ校長室に呼んで座談会を開いています。まず、私は生徒に次のように語りかけます。

「君たちは高校1年生、私は校長1年生です。本校からは9割の生徒が推薦制度によって明治大学に進学します。私は校長として明大に君たちを『自慢の生徒です』と言って送り出したいのです」

 そして一人ひとりに学校への要望などを聞き、手帳に書き留めたうえで、私の願いを聞いてもらいます。そのひとつが「好きなことを見つけてほしい」ということです。これは入学式でも始業式でも生徒に話していることです。

 本校から明大に進学した生徒は教授から高い評価を受けています。教授からの要請に対し「はい。一生懸命にやります」と素直に応じるからです。それは素晴らしいことなのですが、それに加えて、「こういうことを学びたいので、こういうことをさせてください」と言える生徒をさらに育てていきたいのです。そのために中高時代で生涯にわたって打ち込めるような好きなことを見つけてほしいと思っています。

 もちろん、すでに好きなことを見つけている生徒も数多くいます。吹奏楽部の部員は何も言わなければ、何時間でも夢中で練習しているでしょう。こうした生徒は好きなことをさらに磨き上げてほしいと思います。

みんなが一致団結すれば
可能性はどこまでも広がる

 私は体育教員として、生徒だけでなく教職員にもお願いしたいことがあります。それは文武両道の「武」を、さらに強化してほしいということです。

 本校は「文武両道の学校」と言われています。充実した体育施設や部活動の実績を見て、入学を希望する生徒がたくさんいます。

 学習面である「文」はすでに述べたように、本校の9割の生徒が明大へ進学できるようになりました。大学で自らの力を展開していくことができるよう、基礎力と積極的に学ぶ姿勢を十分備えた生徒を今後も育てていきます。また、学習にも関連しますが、これまで以上に部活動をバックアップしていきたいと考えています。

 本校は部活動が盛んで8割から9割の生徒が部活動に所属し、活動に励んでいます。顧問が長所を見いだして褒めれば、部員は必ず伸びていきます。また、自主性を大切にすれば、部員は自分たちで考え、創意工夫をしようとします。顧問の先生は褒めることと、自主性の尊重を中心に実践してほしいと思います。

 勉強やスポーツ、また好きなことに全力を注げる生徒を育てるために、私は「チーム明八」というスローガンを打ち出しました。私がスポーツを通して学んだことのひとつが、一人ではできなくても、みんなが一致団結すれば強くなれるということです。

 そこで本校の生徒と教職員、そして保護者の方々が「チーム明八」となり心をひとつにして、生徒一人ひとりの可能性をどこまでも高めていきたいと考えています。

[沿革]
1984年、明治大学付属中野八王子中学高等学校(男子部・女子部)開校。1994年、男女共学化。2009年、人工芝・全天候型トラックが完成。2016年、全普通教室にプロジェクターを設置。2019年に室内練習場が、2020年に部室棟が完成した。

進学通信 2021年11月号
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