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私立中高進学通信

2024年8月号

理数教育・探究のその先へ

星野学園中学校

“全力で取り組む”をサポート
知る機会を作ることで
社会への関心を養う

I先生が手にしているのは、高3時に書道部で制作した刻字の作品。
「名前の一字が含まれた漢詩を選びました」

家庭科 I・K 先生

中高の6年間を星野学園で学び、教員を志し、東京学芸大学へ進学。
日常生活に直結することに興味があり、教育学部家庭コースを専攻。

 同校で家庭科教員を務めるI・K先生は、星野学園の卒業生。
「社会に出てから役立つ力を養っていけるのが本校の特徴」と同校で過ごした日々を振り返ります。

学校生活で培った
チャレンジ精神
教員としての目標は、「生徒の実生活に彩りを与えられるような授業づくり」と語るI先生。教員としての目標は、「生徒の実生活に彩りを与えられるような授業づくり」と語るI先生。

「知を磨く」「世界につながる」「心を動かす」という3つの柱を掲げる星野学園。現在、同校の家庭科教員を務めるI・K先生は、同校の卒業生です。2020年に卒業後、東京学芸大学へ進学。そして今春、家庭科の教員として母校に戻ってきました。

「私の母も星野学園の卒業生です。『星野の魅力は、何事にも全力で取り組む校風』という母の薦めもあり、星野学園へ入学しました。星野学園は、私にとって“もう一つのふるさと”ともいうべき特別な存在であり、大好きな場所です」

 120年以上の歴史と伝統を有する同校には、親子2代はもちろん3代で通っている生徒も少なくありません。世代を越えた多くの卒業生は、同校で過ごす日々を通して多彩な学びを得たと実感している証拠です。

「中学時代は吹奏楽部ウインドオーケストラ、高校時代は書道部に在籍していました。特に思い出に残っているのは、高3時に書道部で制作した作品です。受験勉強の傍ら、自分で書いた文字を彫って着色する“刻字”制作に没頭しました。先生に書いた文字を何度も添削していただきました。それから次は、ノミと彫刻刀でその文字をていねいに彫って……。完成までに3〜4カ月を要しましたが、完成した時の達成感は今でも忘れられません」

 東京学芸大学が開催する全国展にその作品を応募したところ、「硯心会会長賞」を見事受賞しました。

「大学受験の際、東京学芸大学を第1志望に選んだのも、このことがきっかけの一つでした」

 さらに、毎年開催される合唱祭や文化祭も、忘れられない思い出だと言います。

「クラスメートと時にぶつかり合いながら、『こうしてみよう』とさまざまなアイデアを出し合って、いろいろなことに挑戦しました。みんなで同じ目標に向かってがむしゃらに頑張ったあの時間は、とても貴重な経験です。何事にも積極的にチャレンジする姿勢は、星野学園で培われたものだと思います」

“真面目がカッコいい”という言葉は、同校の生徒間で受け継がれてきたスローガンです。本気で目の前のことに取り組む姿勢を茶化したり茶化されたりせず、サポートし合うのが校風だとI先生は力説します。

「ここで出会った友人たちは、今でも良き仲間です。『あの子が頑張っているから、私も頑張ろう』と互いが刺激を受け高め合える存在で、ギスギスした雰囲気は全くありません。勉強にも部活動にも全力で取り組めたのは、そんな友人たちがいてくれたからこそだと思います」

探究活動で“知る喜び”
“発信するスキル”を得る

 SDGs教育に尽力する同校では、探究学習も積極的に行われています。I先生は中3の時、自ら選んだ2つのテーマについて自分なりに調べて、卒業論文を書き上げました。その一つが、「ユニバーサルデザインの役割」です。

「幼い頃から、生活に直結するような分野の学びを深めたいという思いがあり、この時は“ユニバーサルデザイン”に着目したんです。あれこれ調べるうちに、『自分の身近な生活のなかに、ユニバーサルデザインはこんなにあるんだ!』と驚きました。家庭科に関する学びを、もっと深めたいと思うきっかけにもなりましたね」

 高校時代には、修学旅行先のオーストラリアに関する探究活動として、グループを組んで現地の選挙について調べたそうです。

「星野学園では、学校行事が行われる際に、その事前学習と事後学習を欠かさずに行います。そのおかげで、さまざまなことを“知る”“深く掘り下げる”きっかけや、得た知識を文章にまとめて人前でプレゼンするといった“発信する”機会がたくさんありました。大学ではもちろん、就職した今でも、あの時の経験がとても役に立っています」

星野学園では中3時に、1人が2つのテーマについて卒業論文を執筆。卒業生には中3生全員の直筆論文をまとめたCD-Rが配付されるそうです。星野学園では中3時に、1人が2つのテーマについて卒業論文を執筆。卒業生には中3生全員の直筆論文をまとめたCD-Rが配付されるそうです。
I先生が中3時に執筆した卒業論文より抜粋。ユニバーサルデザインの役割について執筆した内容で、「ユニバーサルデザインは、人と社会をつなぐかけ橋のような存在である」と締めくくられています。︎I先生が中3時に執筆した卒業論文より抜粋。ユニバーサルデザインの役割について執筆した内容で、「ユニバーサルデザインは、人と社会をつなぐかけ橋のような存在である」と締めくくられています。
教員との絆の強さが
学校生活や受験の支えに
高校3年間の担任を務めたO・A先生。「勉強に部活動に、何事にも一生懸命に取り組むIさんの姿は、今でもよく覚えています」高校3年間の担任を務めたO・A先生。「勉強に部活動に、何事にも一生懸命に取り組むIさんの姿は、今でもよく覚えています」

 I先生が教員をめざしたのは、母校で出会った先生方の存在が大きく関係しています。

「私は中学生にあがったばかりの頃、数学が本当に苦手でした。ところが、中学3年間数学を教えてくださった先生のおかげで、数学が一番好きな教科に変わったんです。問題の解き方だけではなく、数学の楽しさ、面白さをたくさん教えてくださり、『学ぶことは楽しい』と思い始めました。先生自身が数学に取り組む姿が本当に楽しそうなことが印象に残っています。自分が好きなものを生徒に伝えることで、その生徒も同じものが好きになるって、すごく素敵なことだなと感じました」

 I先生は、「そもそも星野学園では、教員と生徒の距離感が近いように感じます」と語ります。毎日行われる小テストやクラウドサービス“Classi”を活用することで、生徒一人ひとりの学習状況をきめ細かに把握するだけでなく、生徒と教員のコミュニケーションが深まり、両者の絆が強くなると言います。

「幼い頃から漠然と、『先生になりたい』という思いを抱いていましたが、その思いが明確な目標に変わったのは、星野学園の先生方と出会えたからです。信頼のおける先生方と、刺激し合える友人に囲まれて、中高時代はとても充実した日々を過ごせました。学校に通う毎日が、本当に楽しかったんです。今度は私が教員という立場で、生徒たちのためにそんな空間を作れる存在になりたいですね」

(この記事は『私立中高進学通信2024年8月号』に掲載しました。)

進学通信 2024年8月号
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