私立中高進学通信
2023年8月号
THE 母校自慢!~うちの学校のココが好き~
星野学園中学校
伝統の“教養教育”が土台
卒業生の大学生2人から6年間の思い出を聞く

2人の思い出の場所であるハーモニーホールは、席数最大1,500席。音響設備も県内屈指です。
(左)三輪丈人さん 慶應義塾大学 理工学部1年生
「自己を見つめ宇宙物理の道が定まりました」
(右)鈴木僚さん 早稲田大学 基幹理工学部1年生
「芸術鑑賞会での体験が自分の軸になっています」
伝統の教養教育を土台に「知を築く」「世界につながる」「心を動かす」教育を実践する同校。この春、早稲田大学基幹理工学部へ進学した鈴木僚さんと慶應義塾大学理工学部へ進学した三輪丈人さんに、同校での6年間の日々を聞きました。
面談と模試の積み重ねで
自分の実力を可視化

――星野学園中学校を選んだ理由を教えてください。
三輪さん
学校見学に来て、校内の雰囲気の良さで決めました。入学後は想像していた通りの空気感で、とても和やか。自分の性格に合っていました。
鈴木さん
小学校の頃から仲間たちと一緒に勉強して、成績を競い合うことがとても楽しかったんです。中学でも同じように学習面で切磋琢磨できる環境がよいと考えて、習熟度別クラスなどがある星野学園を選びました。
――星野学園で中高6年間を過ごすなかで、どのような点が難関私立大学合格に結び付いたと思いますか?
三輪さん
中学で定期テスト後に毎回先生と面談で話し合ったことが自分にとっては大きかったと感じています。面談を重ねるうちに、どこを強化していくべきか勉強するポイントが明確になり、実力が伸びたと自分でも感じています。学習方法など具体的なアドバイスをいただくことで、勉強を頑張ろうという気持ちにもなりました。
鈴木さん
模試や英検、TOEICなど、学外のテストを校内で受ける機会が数多く設けられていることです。全員で受験する模試もありますし、生徒それぞれの志望に合わせた模試の情報も常に提供されます。全員参加の模試では校内順位もわかりますので、自分の現在の実力が可視化されます。模試の回数を重ねることで成績の推移も把握でき、モチベーションの向上につながりました。自分の強みと弱みがはっきり見えたので、勉強の方向性が決めやすかったです。また、模試が終わるたびに、クラスメートと解答の導き方について話し合っていたことも役に立ちました。
三輪さん
男子の間では、普段から数学などの問題を出し合っていました。「この問題を解けるか!」と、相手に対してちょっと挑戦的な態度でやりとりするのが楽しいんです。
――日々の学習の軸足は、学校の授業においていたのですか?
三輪さん
はい。先生方は予習以上に復習の重要性を強調されていましたので、まずは授業できちんと学び、復習によって定着させた知識を、次の学習に活かしていくことを実践しました。
鈴木さん
僕も授業が基本でした。例えば英語では、3~4回のコマ数をかけて一つの長文を読み解いていく授業がありました。重要な文法やそれまで知らなかった単語の習得など、一つの長文から受験対策に必要な多くの知識を吸収できる学習法でした。
ていねいな所作が
身についた礼法指導
――星野学園の生徒の特徴は?
鈴木さん
126年の歴史がある星野学園は礼法指導がしっかりしており、生徒みんなの所作がとてもていねいです。式典での起立、礼、着席の姿勢一つから細かく教えていただいたので、社会的な場における礼儀作法が身につけられたと思います。今後の人生で、このような取材や面接、大勢の前で話す機会があっても、接している方に良い印象をもってもらえる振る舞いが自然とできるようになったことは、とても良かったと感じています。
三輪さん
礼儀正しいのはもちろん、真面目に物事に取り組む生徒が多いと感じています。入学前に学校見学に来た際も、すれ違う在校生から「こんにちは」と挨拶をしてもらいましたが、そこで抱いた礼儀正しいという印象は卒業した今も変わりありません。
――クラスメートや部活動の仲間は、どのような存在でしたか?
三輪さん
何でも包み隠さず本音で話し合える良い仲間たちです。6年間クラスが一緒だった人もいるので、みんな心が通じ合うかけがえのない存在です。
鈴木さん
気兼ねなく話せる存在です。同じ場所で、同じ時間を過ごしてきた友人が多いので、勉強や趣味の話など、一緒にいていつも楽しかったです。
――学校生活で楽しかったことは?
三輪さん
高校はコロナ禍で行事が中止や縮小されたのですが、中学の体育祭で3年間応援団をやったことは、楽しい思い出の一つです。中3では副団長を務めました。
鈴木さん
中学での「芸術鑑賞会」です。ハーモニーホールで、クラシックバレエや能・狂言など超一流の芸術家の方々のパフォーマンスを見せていただくのですが、校内での芸術鑑賞会の機会は、人生の糧になると思います。実は芸術鑑賞会をきっかけに芸術全般に興味をもつようになったんです。オーケストラの演奏に感動して、音楽で多彩な表現ができることに目が向き、現在独学で作曲を勉強しています。十代の多感な時期に本物に触れる体験をしたことが、現在の自分の軸になっています。
――大学では何を研究し、将来はどのような道に進みたいですか。
三輪さん
大学では素粒子の性質から考えた「宇宙の始まり」を研究したいと考えています。宇宙物理についてとことん学び、将来は研究者になりたいです。宇宙物理に興味を抱いたのは、高校3年間で教えていただいた物理の授業がきっかけです。星野学園でいろいろな経験をしたことで、幅広い視野を獲得し、多角的に自分を見つめて、将来の進路についても定まりました。
鈴木さん
システム設計やプログラミングなど情報理工を究めたいと思っています。芸術にも触れていくことで、将来は人の心を動かすもの、楽しませるものを情報分野で実現したいと考えています。
――未来の後輩たちにメッセージを。
鈴木さん
星野ドームをはじめ、施設も一つひとつのクオリティーが高く充実していますので、学習でも部活動でも、生徒が目標に向かって集中して取り組める環境が整えられています。
三輪さん
礼法をはじめ、中学から将来を見据えた人間性や社会性を育み、社会人のスタート地点に立てるようになれます。僕自身6年間で努力することを学べましたし、目標をもって行動できるようになれると思います。



(この記事は『私立中高進学通信2023年8月号』に掲載しました。)
星野学園中学校
〒350-0824 埼玉県川越市石原町2-71-11
TEL:049-223-2888
進学通信掲載情報

PICK UP!!
紹介する学校
- 品性と礼節、歴史と伝統を重んじた制服が誕生浦和実業学園中学校
- シーンに合った着回しを楽しんで淑徳中学校
- 自分で着こなしを考え、個性と感性で選べる制服青稜中学校
- 「いかに学校生活を快適に過ごすか」がテーマ 着やすさにこだわった制服日本大学豊山女子中学校
- 中学生には『品位』と『成長』を高校生には『伝統』と『挑戦』を武蔵野中学校
- 3校ワンキャンパスでさらに躍進する京華の教育京華女子中学校
- 23区内最大級のグラウンドを全面人工芝化城北中学校
- 「ネバ―・ダイ」を校訓に掲げる男子伝統校 卒業生(社会人・大学生)から母校への思いを聞く京華中学校
- 「医学クラス」に通う在校生兄弟へ 埼玉栄の魅力をインタビュー埼玉栄中学校
- “5年前にも本誌に登場した”6名(当時・中2)が大学進学した“今”だからこそ実感する母校を語る芝浦工業大学柏中学校
- 「本科」「グローバル留学」「スーパーサイエンス」の各コースについて、新中1生にインタビュー昭和女子大学附属昭和中学校
- 「独自の英語教育」と「充実の施設・設備」在校生・先生がその魅力について語る獨協埼玉中学校
- 生徒一人ひとりを大切にする女子伝統校“三姉妹(卒業生・在校生)”から母校への想いを聞く中村中学校
- 独自の広報活動「FLYERS」について 教員志望の卒業生(大学生)・在校生へインタビュー日出学園中学校
- 理系にも強い“プロテスタント女子伝統校”卒業生(大学生)がその魅力を語る普連土学園中学校
- 伝統の“教養教育”が土台 卒業生の大学生2人から6年間の思い出を聞く星野学園中学校
- 独自のプログラムによる“体験型英語学習”卒業生(大学生)・在校生姉妹が母校への想いを語る目白研心中学校
- 「Think&Challenge!」がモットー 今春卒業したばかりの大学生2人へインタビュー横浜翠陵中学校
- 常に自己を観察して実力を見つめ直す 難関大合格の道標は「自学自習」の姿勢狭山ヶ丘高等学校付属中学校
- OBの保護者と在校生が語る 日本大学第一の魅力日本大学第一中学校
- 文武両道に国際・キャリア教育を組み込んだ『IGS(6ヵ年特進)コース』を新設八千代松陰中学校
- 「オンライン英会話」で伸ばす リアルなコミュニケーション力跡見学園中学校
- 英語教育の改革が大きな成果を 国際社会のリーダー育成をめざす佼成学園中学校
- “瞬時に使える英語力”を伸ばす「アドバンストコース」桐朋女子中学校
- 『ふじ活』で『聞く授業』から『参加する授業』へ藤村女子中学校
- 一人ひとりの個性を尊重し 豊かな感性と創造力を伸ばす女子美術大学付属中学校
- 宿泊行事で親睦を深め 達成感を味わう田園調布学園中等部
- 宿泊行事から始まる中学生活 クラスづくりのための3日間日本工業大学駒場中学校
- 男子校らしいのびのびした環境で自立心を育てる日本大学豊山中学校
- 「自己肯定感」につながる環境で安心して力を発揮宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校
- 安心感のある環境が充実した学校生活の土台に八雲学園中学校
- 1期生として『世界市民力』を培うサレジアン国際学園世田谷中学校
- 共学3年目、のびのびと“好きなもの”に打ち込める芝浦工業大学附属中学校
- 多様な生徒がそれぞれの目標に向かって前進富士見丘中学校
- 英語力を伸ばせる環境で楽しいです!文化学園大学杉並中学校
- フェアトレードと支援の輪を広げたい麗澤中学校
- 「なぜ?」を大切に 社会科の面白さを説く江戸川女子中学校
- 英語が通じる楽しさを実感できる学びをデザイン安田学園中学校
- 聴く力・書く力を重視した「表現力入試」を新設横浜富士見丘学園中学校
- 東大合格者を出す快挙 探究的な学びを核に生徒の能力を高める取り組みを進める光英VERITAS中学校
- 教育支援サービス『西武台ラーニングサポートセンター(SLC)』の導入で「学びの自立、自律化」を西武台新座中学校


