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私立中高進学通信

2025年12月号

地域とつながる協働活動

聖徳学園中学校

社会の一員として何ができるのか
地域への貢献方法を考え、行動する

生徒たちから、具体的なアイデアが次々と出ていたこの日の授業。
「スプリング・キャンプ」でお世話になった、新潟県阿賀町への感謝の気持ちが伝わってきます。

 自分や他者の幸せのためにモノをつくることは「おもしろい」という考えのもと、5年間をかけて取り組むSTEAM教育。中3生が取り組む、お世話になった地域への貢献を考える「恩返しプロジェクト」を取材しました。

中1で訪れた新潟県阿賀町へ
「恩返しプロジェクト」

 聖徳学園では、社会に貢献する意識とものづくりを通した問題解決能力を育むことをめざしたSTEAM教育を中1から高2までの5年間をかけて実施しています。

 2025年度からは、中3生がお世話になった地域に貢献できる企画を考える「恩返しプロジェクト」がスタートしました。

「本校では毎年、中1の春に新潟県阿賀町を訪れ、農業体験や民泊を通して現地の方々と交流を深める『スプリング・キャンプ』というオリエンテーション合宿を行っています。中3『恩返しプロジェクト』では、中1で訪れた阿賀町、または学校のある武蔵野市に何か恩返しができないかを1年間かけて考え、みんなで出したアイデアの実現に向けて動き出します」(情報科/木村剛隆先生)

 取材当日は、グループでインターネットを使いながらアイデア出しを行っていました。

「昨年までは『地域貢献プロジェクト』として、自身が暮らす地域へどのように貢献できるかを考え、活動していました。そこでは、『地域を紹介する動画を作って知名度を上げる』『防災意識を高めるためにアンケートを取ったり、情報をポスターにまとめて駅周辺に掲示する』『食品ロスを解消するために堆肥を作る』などのアイデアが上がり、実行に移していました。今年度はまだアイデア出しの最中ですが、生徒たちは人口減少や地域創生をテーマにしたさまざまな取り組みを考えてくれているようです」(木村先生)

世界に目を向け
学びを深める探究活動

 まずは、身の回りの問題に目を向けるところからスタートし、学年が進むごとに世界規模の問題へと学びを深めていきます。

「こうしたプロジェクトを通し、問題解決に至る工程を楽しみながら学んでもらいたいと思っています。高2ではさらに規模を広げ、世界に目を向け自分に何ができるかを考える『国際協力プロジェクト』へと発展します。そうした活動を通して視野を広げ、将来の選択肢を増やし、自分のやりたいことに一歩を踏み出せる生徒になってほしいと思っています」(木村先生)

 このほか、有志の生徒によって運営されている「国際交流ボランティア」や、課外活動を積極的に行う「探究セミナー」(高校生を対象とする進学セミナー内の科目)など、地域貢献・世界貢献に目を向けたさまざまな取り組みも行われています。

1年間の探究の成果をプレゼンする発表会の様子です毎年3月に、1年間の探究の成果をプレゼンする発表会を行い、大学の先生や地域の方など学外の人たちから意見をもらっています。
中1の「スプリング・キャンプ」の様子です中1の「スプリング・キャンプ」で、新潟県阿賀町を訪れ、田植えや農作業の手伝いを経験し、現地の方々と交流を図りました。
アイデア出しの進め方や、アイデアに必要なデータ収集の方法、有益なサイトなどを木村先生が説明している様子ですアイデア出しの進め方や、アイデアに必要なデータ収集の方法、有益なサイトなどを木村先生が説明。生徒たちは真剣な様子で聞き入っていました。
企画について話し合っている様子です「阿賀町をテーマにした人生ゲームを作ろう !」「紙芝居を作ったら面白いのではないか」など、楽しそうな企画がどんどん飛び出していました。
グループごとにタブレット端末を使って作成したマインドマップですグループごとにタブレット端末を使ってマインドマップを作成。アイデア出しの中で上がったワードを次々と加えていきます。
グループで話し合っている様子です「阿賀町は人口が少なく、平均年齢が高いので、若い人を迎え入れるにはどうすればいいのかを考えています」と話すグループ。小さな子どもたちが遊べる、道の駅にある施設の活用法を話し合っていました。
やりたいことを続けていく力を
身につけてほしい
木村剛隆先生情報科/木村剛隆先生

 本校の創設者が地域貢献に尽力した人物だったこともあり、創立当初からそこへの想いが大切にされてきました。学力はもちろん大事ですが、自分に何ができるのか、どんなことをやりたいのかを見つけ、それを続けていくための力を身につけてほしいと思っています。社会に出た後は、自らアクションを起こす力が求められます。そうした場面で怯まずに、力強く一歩を踏み出せる生徒であってほしいと思います。

 本校のSTEAM教育は基本的にグループで活動し、ネゴシエーションを重ねてグループとしてのアイデアを出す形を取っています。社会に出るとそうした機会がコンスタントにあるので、グループで何かを成し遂げる経験を今のうちから体験してもらいたいと考えています。

進学通信 2025年12月号
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