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私立中高進学通信

2023年8月号

大学合格力強化計画

西武台新座中学校

教育支援サービス
『西武台ラーニングサポートセンター(SLC)』の導入
「学びの自立、自律化」を

西武台ラーニングサポートセンター(SLC)。コーチに質問・相談ができる協働学習スペースと個別学習のためのスペースに分かれています。

西武台ラーニングサポートセンター(SLC)。
コーチに質問・相談ができる協働学習スペースと個別学習のためのスペースに分かれています。

学習意欲が高まる
SLCの存在
入退室管理システムが導入され、生徒がいつ入室し、いつ退出したかが把握できます。入退室管理システムが導入され、生徒がいつ入室し、いつ退出したかが把握できます。

 中学段階から大学受験を見据えた「学びの自立・自律化」をめざす同校。大学合格実績は年を追うごとに伸び、今春、過去最高の実績を残しました。その背景には、自習施設の存在が挙げられます。

 同校は2021年に自習施設をリニューアルしました。それが『西武台ラーニングサポートセンター(通称SLC)』です。SLCは、中学・高校の全生徒を対象に、生徒会館の2階・3階を開放して放課後の学習をサポートする拠点です。その運営と管理は民間企業の『まなびコーチング』が担当しています。SLCには4人まで協働学習ができるスペースと、デスクがブースで区切られた個別学習スペースがあり、生徒たちは自分の学びに適したほうを選んで利用します。

 SLC設置の目的と成果について、中3学年主任の栗原隆恵先生にお話を伺いました。

「友達と一緒に学びたい生徒は協働学習スペースを、集中して学習したい生徒は個別学習スペースを利用します。SLCには現役大学生や大学院生がコーチとして常駐しており、協働学習スペースでは生徒からの質問や相談に対応してくれます。また、入退室管理システムを導入しているので、いつ入室し、退室したのか保護者に連絡がいくので安心です。中学生は午後6時まで、高校生は午後8時まで利用できます」

「個別最適な学び」と
「協働的な学び」の一体化をめざす

 同校がめざすSLCの活用方法とは、「個別最適な学び(個に応じた指導)」と「協働的な学び」の一体的な充実です。「個別最適な学び」とは、学習内容を確実に定着させる「補充的な学習」と、学習内容の理解を深め広げるという観点から適切に取り入れる「発展的な学習」を指します。一方の「協働的な学び」とは、生徒同士で協働して、他者を価値のある存在として尊重し、ともに学習・活動できる資質・能力を育成することです。これらを両立させることで、学びの自立・自律化を図ります。また、年間5回ある定期テストの前後に生徒と面談を行い、そこで学習計画を立て、計画通りに遂行できたかどうかを振り返り、個々の生徒に必要な課題を配信するなど、きめ細かな対応を行います。

 生徒にはそれぞれ、「冷静」「控えめ」「粘り強い」「依存心が強い」などの特性(ソーシャルスタイル)があります。生徒との面談では、生徒のソーシャルスタイルに合ったコーチをつけて学力を分析し学習支援をすることで、「学習の質」の向上を図っています。

「授業外学習時間の少なさが課題だったため、中1・中2の生徒は、必ずSLCを利用することと決めています。SLCでも質問できるほか、帰宅してからメールで質問した際も24時間以内に返答がもらえます。こうした対応は、働き方改革が叫ばれる昨今において教員だけでは難しい面もあり、民間企業の学習支援システムを導入したのです」

PDCAサイクルを確立し
「学びのポートフォリオ」を作る
個別学習スペースでは私語厳禁。静かに集中して自学自習に取り組めます。個別学習スペースでは私語厳禁。静かに集中して自学自習に取り組めます。

 このようにSLCを活用することで、「①計画(Plan)目標設定とその達成のための行動計画を立てる」→「②実行(Do)行動計画を実行し、その効果を測定する」→「③評価(Check)目標(計画)と実績の差異を把握し、実践した行動の評価・分析をする」→「④改善(Action)課題や問題点の改善、対策をし、次の計画(Plan)へ反映させる」というPDCAサイクルが徹底され、「学びのポートフォリオ」を作成することができるのです。

「学びのポートフォリオでは、各教科について定期テストの前に目標を立て、結果との乖離を把握します。乖離が大きいということは、自分の学びの現状を客観視できていなかったことになるので、良かった点と改善点を振り返り、乖離を小さくしていきます」

 このように、生徒たちの夢の実現に向けた「一人ひとりを大事にする教育」を実践する同校の進路指導は、着実に成果をあげています。

協働学習スペースでは、小集団のグループで勉強したり、友達同士で教え合ったりできます。また、常駐のコーチに質問もできます。

さらに質の高い学びのために
中3学年主任 栗原隆恵先生中3学年主任
栗原隆恵先生

 学びの質を向上させるため、レベル別にClassi課題を配信しています。1週間に1回、国語・数学・英語の課題が配信され、次の課題が届くまでに解いて返信しなければなりません。やるかどうかは生徒の自主判断です。毎週配信されるので生徒には少々ハードルが高いですが、きちんと取り組めば必ず力がつきます。

 また、夏休みに行う外部模試に向けて目標を設定し、学習計画を立てるための個別面談を実施しています。この両方を行って、短期間で英語の偏差値を9.2ポイントアップさせた生徒もおり、確実な成果が出ていると保護者にも好評です。

(この記事は『私立中高進学通信2023年8月号』に掲載しました。)

進学通信 2023年8月号
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