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私立中高進学通信

2025年9月号

校長先生はこんな人!

松本秀峰中等教育学校

日本とオーストラリアで教育一筋35年
松本へ「移住したい」と思える学校をめざします

Brett Maxwell (ブレット・マックスウェル)校長先生

オーストラリア・シドニー出身。主にブリスベンとゴールドコーストで育つ。
クイーンズランド工科大学で教育学士を取得後、グリフィス大学でTESOL(学士)および
教育学修士、ニューイングランド大学でMBAを修了。
オーストラリアと日本の私立・公立教育界に35年間従事。
体育・理科・英語の教員としてキャリアをスタートし、
その後、神奈川県で英語学校を複数立ち上げるとともに、
日本全国の私立学校における教育開発プロジェクトに携わる。
京都および横浜の私立中学・高校で校長を務めた後、2025年4月より現職。

運命的な出会いから
冒険へのドアをひらく

 子ども時代の私は、サッカー少年でした。州代表のユースチームにも選ばれて、将来はプロ選手を夢見ていたのです。しかし、プロの世界の厳しさを目の当たりにして、「これは別の道を考えよう」と大学進学を決めました。スポーツ医学を専攻して教員免許を取得し、体育と理科の教員になりました。

 そして、運命的な出会いが私の人生を変えました。日本のある教育委員会の指導主事の方と知り合いになり、「日本に来てみませんか?」とお声がけをいただいたのです。23歳の私にとって、それは冒険へのドアと言うべきものでした。外国語指導助手(ALT)として来日し、自治体に採用されて学校で英語を教え、新任教員の研修や国際交流も担当しました。

 そこから一度オーストラリアに戻り、大学院で英語教授法の学士号と教育学の修士号を取得しました。その間も日本との縁が途切れることはなく、横浜の私立中高一貫校の校長先生にお声がけいただき、再び日本に「帰国」したのです。

 その学校で専任教員として勤務する傍ら、MBA(経営学修士号)を取得しました。これは、ホテルマネージャーだった父の影響で、経営に強い関心を抱いていたからです。実際に神奈川県内で英会話スクールを立ち上げ、企業経営を経験しました。国際教育を充実させたいと考える私立学校を対象に、教育プログラムの開発や広報支援、経営のコンサルテーションも手がけました。

 校長職に関しては、2つの私立学校で経験があります。コース制を改善して志願者数を伸ばしたり、起業家精神を育む「ソーシャルアントレプレナー教育」を導入したりと、改革を軸にした学校経営に取り組んできました。そして現在、松本秀峰中等教育学校の校長として、新たな挑戦を続けているところです。

首都圏の親子に選ばれる
学校をめざして

 私が松本の地に来た理由は、いくつかあります。

 一つは、家族の生活の質を向上させるためでした。私には上海出身の妻と息子がいます。息子は日本語、英語、中国語を話すトリリンガルです。息子には、私がブリスベンで過ごした子ども時代のように、放課後は緑豊かな公園で友達と遊べるような環境を与えたいという思いが強くありました。そこで家族と話し合い、松本へ移住したのです。職場と家が近いので家族と過ごす時間が格段に増え、理想の生活を満喫しています。

 二つ目は、本校が創立16年目の若い学校であることです。伝統に縛られることなく創造性を発揮し、「歴史を作っていく」エキサイティングな時期にある学校なのです。そのためか、本校の先生方の熱量には目を見張るものがあります。若くて熱心な先生が多く、職員室では常に「生徒たちのために何ができるか」といった前向きな議論が飛び交っています。生徒や教職員と共に成長できる雰囲気であることも大きな魅力でした。

 この二つの理由から、私が実現したいことが見えてきます。それは、本校を首都圏の私学と同じレベルの充実した教育を提供する学校にすること。そして、生活面や健康面の魅力によって、受験生親子が「ここに移住したい」と思えるような学校にすることです。

21世紀を生き抜く力の育成
非認知能力重視の教育

 教育者として一番大切にしているのは、「子どもたちの可能性を最大限に引き出すこと」です。変化の激しい21世紀を生き抜くために必要なコミュニケーション力や批判的思考力、ICT活用能力の育成は不可欠です。

 さらに重視しているのは、「人間力」の育成です。数学的思考力や課題解決能力といった「認知能力」はもちろん重要ですが、それ以上に、自尊心や自己肯定感、困難に立ち向かう勇気、柔軟性、そして挫折に対する前向きな姿勢といった「非認知能力」が重要になってくるでしょう。

 まずは本校の「強み」を、もっと多くの方に知っていただきたいと思います。東京大学をはじめとする最難関国公立大学や医学部・医学科への進学実績、行事や部活動などでイキイキと活動する生徒たちの様子など、「こんなに素晴らしい学校が松本にあるのか」と驚かれることも多いのです。首都圏での認知を大きく広げていきたいと思います。

 現在、改革の5カ年計画を策定中で、非認知能力を育む体験学習や探究プログラムを充実させていく予定です。本校で過ごす6年間が、生徒の未来を豊かにする「特別な時間」になるよう尽力していきます。

[沿革]
学校法人松商学園が長野県初の中等教育学校として、2010(平成22)年に開校。「大きな夢と確かな知性・国際性を持ち、他の存在や異なる価値観を尊重する自由で強靭な精神によって、未来の日本や世界をリードする人材の育成」を建学の精神に、6年完全一貫教育を行う。2023(令和5)年度には医学部進学希望者を対象とする「メディカルコース」を新設。2025年より東京で「首都圏特待生選抜入試」を開始。専用学園寮も完備するなど「教育移住」に本格対応している。

進学通信 2025年9月号
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