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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

品川翔英中学校

アクティブな学びを促す
可変でオープンな新校舎

新施設

「新中央校舎」は、創立90周年記念事業の一環として建設され、2023年4月より使用を開始しています。
教室の壁や柱を取り払ったオープンな空間や、さまざまな用途に応じた図書室、オープンカフェ風のカフェテリアなど、
新しい教育に対応した多様な機能が備わっています。

さまざまな挑戦を重ねてきた同校。
2023年に使用開始となった新中央校舎では、活気ある学びが推し進められています。

教室を刷新
多様な学びが広がる

 2020年度の校名改称や共学校化に伴い、大幅に生徒数が増加した品川翔英。中高一貫生、高入生の1年生が使用する新中央校舎は、扉のない教室が新鮮かつ印象的です。

「変化が激しく予測困難な時代を生き抜くために、生徒たちには従来の一斉授業や講義型とは異なる授業スタイルを通じて、学ぶ意欲を育んでほしいと考えています。そこで、人が集い、互いの意見を交換し合うような学びを実現させるには、より自由でのびのびとした場が必要だと判断し、教室の刷新に踏み切りました。
 校舎は長い年月にわたり使い続けるものですから、将来を見据え、変化にも柔軟に対応できる、可変性のある空間を創造するべきとの結論に至りました。そこで、壁や扉を取り払い、教室全体を自由に使えるようにしています。一つの教室に、先生が生徒に教えるエリアもあれば、生徒同士で教え合うエリアもあるなど、多様な学びが広がることをめざしています」(教頭/村上亜矢子先生)

 オープンな空間での学びは、授業への積極的な姿勢など、すでに効果が見られています。

「最初は周囲の音が気になるのではないかという懸念もありましたが、生徒たちはほかの教室で音がしていても自分の取り組みに集中できていることがすぐにわかりました。休み時間に学年やクラスを越えた交流もしやすくなり、よりアクティブになったと感じます。教員同士お互いの授業を参考にする機会が増え、研修プログラムの役割も果たしています」

本を手に取りたくなる
工夫が詰まった図書室

 新校舎のなかでも、新たな学びの象徴となっているのが、7階にある図書室です。約4万冊という蔵書のうち、1000冊ほどを厳選して陳列し、残りの蔵書については、スマートフォンから手軽に検索・閲覧できるシステムを導入しています。

「本を手に取ってもらえる仕掛けとして、書店のように本の表紙を見せるレイアウトにしています。シンプルで開放的な空間となっているので、授業やグループワークもしやすく、友達と宿題をするために利用してもらうのも大歓迎です。用途を限定せずに、ここで多様な学びを広げてほしいです」

 どの本を読もうか迷う生徒のために本をランダムに指定してくれる「ダンボールガチャ」、3名の司書の先生による選書、生徒も参加するコーナーなど、ユニークな工夫の数々により貸出冊数は2倍以上に伸びました。生徒がもつ可能性を伸ばしてくれるスペースです。

余剰時間を利用して
主体的な学びをめざす

 2024年度より、3期制が2期制に、週6日制が週5日制に、50分授業が45分授業に変更となりました。コロナ禍より導入しているスタディサプリの動画を授業内でも活用し、従来とは異なる学びを試行錯誤しながら進めています。

「知識をインプットする部分はスタディサプリが担い、知識への興味・関心といった導入部分やその後のアウトプットへの展開、生徒とのコミュニケーションなど、教員にしかできないことに余剰の時間を充ててもらいたいという想いがあります」

 生徒が自ら担任を選ぶ「メンター制」や、大学生チューターが常駐する「ラーニングセンター」など、生徒が自発的に学びを創造していく制度や設備も充実しています。

「終業時間が早くなった分、特別講座を平日に実施しやすくなり、先日はザンビア大使館による講座に多くの生徒が集まりました。校内だけではなく、校外での学びや活動への参加も奨励しています。この数年の変化によって、生徒に活気が満ちてきたことを実感しています。生徒も教員も大いに刺激を受けて、社会とつながりをもつ学校へとさらに成長させていきたいです」

UPDATE
新校舎を中心とする
新たな学びへの挑戦
フレキシブルな授業環境

 机、椅子、電子黒板にはキャスターが付いているため、学習内容や授業形態に合わせて、レイアウトを自在に組み替えることができます。電子黒板でスタディサプリの動画を使ってインプットし、教室前方のホワイトボードで板書をするなど、ハイブリッド型授業も積極的に展開しています。


図書室

 本からの学びを大切にするため、図書室には3名の司書の先生が常駐するほか、生徒の興味を引き出す工夫が凝らされています。従来の図書区分にとらわれない独自のテーマで構成した書棚や、地域の公共図書館とコラボレーションしたコーナーが設けられ、さらに、「ダンボールガチャ」と呼ばれる、ガチャで引いた本との偶然の出会いを楽しむ独自の仕組みも取り入れています。


ラーニングセンター

 ラーニングセンターでは、普段の授業でも採用している「スタディサプリ」を活用して、放課後にも生徒一人ひとりの学習状況や進路に合ったサポートが受けられます。平日は19時、土曜日は13時までで、長期休暇中にも利用が可能です。常駐している大学生チューターに質問することも、1人で集中して取り組むことも可能な学習空間で、大学進学に必要な学力を強化することができます。

変わるポイント
学び続ける
LEARNERの育成
教頭 村上亜矢子先生教頭 村上亜矢子先生

 本校の教育目標は「学び続けるLEARNER」の育成です。学ぶ意欲と学び方を携え、社会に貢献できる人を育成します。目標達成のためには、小さな事象でも構いませんので、生徒一人ひとりがさまざまことに興味・関心をもち、自分なりの課題を設定し解決していく“場”の存在が重要です。そのため、2020年以来本校は、思い切った改革を実践してきました。今後も、新中央校舎を十分に生かし、複数の学びを“ブレンド”して新しい学びを構築する「ブレンディッド・ラーニング」へチャレンジしていきたいです。

進学通信 2024年11月号
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