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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

佼成学園女子中学校

チャレンジ精神を育てたい!
中学では新たに2コース制も導入

ビジョン&中学2コース制

生徒が中心となって準備・運営を行うようになったスポーツフェスタや乙女祭(文化祭)。
2024年度は2020年以来となる中・高合同で開催。

2023年4月、佼成学園より同校に赴任した学校長の榎並紳吉先生。
「自主性とチャレンジ精神の育成」という新たな教育方針を打ち出しました。

挑戦と失敗から学び
成長できる環境を
学校長 榎並 紳吉先生学校長
榎並 紳吉先生
主体的に挑戦してもらうには、学校が笑顔あふれる楽しい場であることが大前提。本校の建学の精神に“円満”という言葉があります。「笑顔が円満な人間関係をつくるんだよ」と日頃から生徒に伝え、私自身毎朝校門に立ち、「おはよう」「今日も頑張ろう」と笑顔で生徒たちに声をかけています。

 45年間にわたり、系列の男子校・佼成学園で教壇に立ち、学校長まで務めた榎並紳吉先生。その経験を踏まえ、佼成学園女子の良さを残しつつ、時代に即した変革を行っていきたいと語ります。

「本校で今注力しているのは、 “自主性とチャレンジ精神の育成”です。本校に着任して気づいたのは、女子生徒は男子生徒に比べ、失敗しないよう安全な道を選ぶ傾向にあるという点です。男子生徒はまず挑戦してみようという傾向が強く、失敗してもそれをバネに成長する様子を長年見てきました。本校の生徒にも、高みをめざして挑戦し、大きく成長してほしい。この方針は教員全体で共有し、生徒にも伝えています」

 その一環として2024年度から発足させたのが、『学校改革委員会』です。学校生活をより良くするために、生徒たちが自ら考え、「制服を変えたい」「校則を変えたい」などの改革案を学校側に提案するプロジェクトです。

「自らの提案を実現するために、生徒たちはリサーチを重ね、メリット・デメリットを考え、教員を説得できる材料を集めて資料にまとめ、プレゼンをするという一連のプロセスを経験します。例えば学校指定バッグのデザインを一新したいのなら、デザインの考案から業者とのやり取りまで生徒主体で行います。スポーツフェスタや乙女祭(文化祭)など学校行事の運営も、今年度から生徒が中心に行っています」

 そうした改革のなかで榎並校長が大切にしているのは、楽しくチャレンジできる環境づくりです。

「学校は安心して挑戦し、失敗できる場所であるべきです。主体的な挑戦を促すには、学校が笑顔あふれる楽しい場であることが大前提。複雑化する現代社会で必要とされる人材を育てるために、生徒たちが楽しく挑戦し、成長できる機会を提供していきます」

高大連携を強化し
中学に2コース制を導入

 同時に、教育カリキュラムも進化します。2025年4月より、高校の探究学習とグローバル教育を拡大し、中学に『グローバルコース』『リベラルアーツコース』の2コース制を導入します。

 グローバルコースは英語教育に加え、フランス語・スペイン語などの第二外国語の授業と、年1回の海外研修を用意。語学力を高め、グローバル社会への興味・関心、視野を広げます。

 リベラルアーツコースでは、探究を軸に教科横断型の教育を展開。リベラルアーツ教育に定評のある大学教授の協力を得て、総合型選抜入試の対策にも直結する探究力を養います。

 同校は高校で卓越した語学教育と探究教育を実践しており、1年間の海外留学を盛り込んだ『留学コース』、タイでのフィールドワークやロンドン大学でのオンライン研修で高度な学びに取り組む『スーパーグローバルコース』なども設置されています。こうした学びをさらに中学にも拡充することが、2コース制導入の目的だと榎並校長は説明します。

「今求められているのは、人間力を育てる教育です。そしてその力を問う総合型選抜を導入する大学は、今後も増えるでしょう。時代に合わせた先進的な教育をこれからも推進していきます」

UPDATE
チャレンジ精神と自主性を育成するために
挑戦する機会・環境を整備

変わるポイント①

生徒の自主性と挑戦を促す
『学校改革委員会』
スポーツフェスタでの1コマ。テントの組み立てや用具の運び出しをはじめ、準備や当日の片づけも生徒たちで行いました。

 生徒のチャレンジ精神と自主性を育てる場の一つとして、2024年9月より学校改革委員会が発足。メンバーは生徒会が全学年から公募し、生徒会の一組織として活動します。生徒たち自身で、どのようにすれば学校を楽しく成長できる場にできるのか、良い学校にするためにはどんな改革が必要なのかを考え、学校に提案します。


変わるポイント②

高校の学びを中学に拡大し
中学を2コース制に

 同校では2025年4月より、中学に『グローバルコース』を新設し、従来の教育をアップデートした『リベラルアーツコース』との2コース制に再編成します。

 グローバルコースは、「語学×グローバル×探究」の3要素を軸に、先端的な教育を実践。海外研修を毎年1回(韓国・フィリピン・ニュージーランドを検討中)実施するなど、中学段階からハイレベルな英語力の養成をめざすとともに、第二外国語が学べる授業も実施するなど、豊かな語学学習環境を整えます。

 リベラルアーツコースは、従来のカリキュラムに探究型・教科横断型の学びを導入。これまで実施してきた英語・グローバル教育をブラッシュアップし、中3でのニュージーランド修学旅行も継続実施します。探究学習や理数系科目を強化して、文理に偏らず、確かな基礎学力と幅広い教養を身につけます。


変わるポイント③

探究学習とキャリア教育を深め
高大連携をさらに強化
高1探究学習のポスター発表準備風景の1コマ。外部団体に生徒がアポを取って取材するなど、アクティブな探究が行われています。

 高校での『キャリアデザイン授業』をはじめ、生徒が自分の将来を創造し実行する力を、探究型の学びを通して育成している同校。2024年度より白百合女子大学の図書館が利用可能になるなど、高大連携がさらに充実。大学の学びを取り入れた体験型の探究学習を一段と進化させています。こうした取り組みは、中学にも拡充予定です。

 同校では探究学習の成果を活かし、総合型選抜で志望大学への合格を勝ち取る生徒が増加中。中学から参加できる「校内予備校」を放課後と長期休みに開講するなど、一般選抜を勝ち抜く学力も養成し、総合型選抜と一般選抜を併用する戦略的な受験指導で大学合格実績を伸ばしています。

(この記事は『私立中高進学通信2024年11月号』に掲載しました。)

佼成学園女子中学校  

〒157-0064 東京都世田谷区給田2-1-1
TEL:03-3300-2351

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