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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

上野学園中学校

新設された「国際コース」で
21世紀に必要な力を身につける

新設コース
2人1組で考えたことをまとめ、クラスメートの前で英語で発表します。

2人1組で考えたことをまとめ、クラスメートの前で英語で発表します。

2024年4月、同校は日本の学習指導要領とケンブリッジ国際教育プログラムを融合させた「国際コース」を新設。
CLILを用いて自然と英語が身につくという同コースを取材しました。

教科を横断するカリキュラム
反復学習で英語力を強化
ディレクター・オブ・インターナショナル・スタディーズ マイケル・サンダークリフ先生ディレクター・オブ・インターナショナル・スタディーズ
マイケル・サンダークリフ先生

 2024年に創立120周年を迎えた上野学園。そんな長い歴史をもつ同校が今年度から中学に新設した「国際コース」では、教科横断型のカリキュラムで、国語・社会・道徳を除くすべての授業を英語で行っています。

「例えば、サイエンスの授業で習った内容を、数学やデジタルリテラシーの授業でも取り上げ、学習の理解を深めていきます。どの教科も英語で反復学習をするため、自ずと英語力が身につきます。最初はシンプルな英語で初歩的な内容を学び、徐々に英語も学習内容も難易度を高めていくように授業を設計しています」(ディレクター・オブ・ インターナショナル・スタディーズ/マイケル・サンダークリフ先生)

 ネイティブ教員による英語を使った授業には、アート&デザイン、サイエンス、体育などのカリキュラムが用意されています。4月の最初は緊張から落ち着いて授業を受けるまで少し時間がかかった生徒たちも、2~3週間後には自然体で授業へ臨むようになったそうです。取材当日は、サンダークリフ先生が生徒一人ひとりに話しかけ、時に身振り手振りを交えながら授業を進めていました。

「始まってまだ日は浅いのですが、確かな手応えを感じています。最初は英語を話すことに戸惑いを見せる生徒もいましたが、この短期間で英語の理解力が飛躍的に向上しました。生徒に対して授業の振り返りを頻繁に行うほか、教員間でも授業内容を共有するなど、コース全体で密なコミュニケーションがとれるように心がけています。小さな改善を繰り返す日々の積み重ねが、大きな変化へとつながるはずです」

授業で確実に育む
感じる・想像する・表現する力

「21世紀を生き抜くためには、いろいろなスキルが必要になると思います。例えば、クリティカルシンキング(批判精神)、考察力、対応力、創造力、イノベーションを起こす力、共感力、協調性などが挙げられます。今日のアートの授業では、『作品を分析する』『クラスメートと協力して作業を進め、自分の気持ちを他者に伝える』『自分の考えを絵で表現する』という、大きく分けて3つの力を養うことができます。作品の分析には、物事をいろいろな角度から見る視点や、柔軟に考える発想力が必要ですし、絵を描くためには体を使って表現する能力が必要だと思います。自分が分析して考えたことや、自身が描いた絵についてクラスメートと話し合うことで、社会性も身につきます」

 新しい学習環境にスムーズに馴染めるよう、入学した最初の週に「インダクション・ウィーク」を実施します。この期間に自己紹介をし合ったり、授業で使う基礎英語を学んだり、 “アクティブ・ラーニング”を通して自信をつけたりと、生徒たちがクラスや授業に親しみを感じられるよう努めています。

「多様性に富んだ生徒が集まることは、生徒にとっても教員にとってもエキサイティング。国際的な教育を受けたい、21世紀に必要な力を身につけたいという学習意欲あふれる受験生は、ぜひ本校の門を叩いてください」

この日の授業は、アーティストが色彩を使って感情やムードをどのように表現しているのかを学び、生徒自身でそれを表現するという内容。英語で生徒に声をかけるマイケル・サンダークリフ先生。この日の授業は、アーティストが色彩を使って感情やムードをどのように表現しているのかを学び、生徒自身でそれを表現するという内容。英語で生徒に声をかけるマイケル・サンダークリフ先生。
アーティストの色遣いを参考にして、パステルを使って絵を描きます。アーティストの色遣いを参考にして、パステルを使って絵を描きます。
指を使って繊細なタッチを表現します。指を使って繊細なタッチを表現します。
インダクション・ウィークに、生徒たちがアイディアを出し合って考えた『理想のクラス』の図。インダクション・ウィークに、生徒たちがアイディアを出し合って考えた『理想のクラス』の図。
「国際コース」で学んでいます!
わからないことをすぐに
フォローしてくれる先生
Aさん(中1)Aさん(中1)

 英語を学んでおけば社会へ出た時に役立つのではないかと思い、「国際コース」を志望しました。英語を使った授業ではまだわからないところもありますが、先生がいつもフォローしてくださいます。英語の知識が少なくても、こんなにわかるようになるのだという手応えを感じています。将来は社会に貢献できる人、誰にでも優しくできる大人になりたいです。


海外の大学進学が目標
Bさん(中1)Bさん(中1)

 僕はオーストラリアのシドニー大学で学びたいので、「国際コース」に入ろうと思いました。英文法が苦手なので、英語を使った授業に難しさを感じることもありますが、わからないところは先生や友達が教えてくれます。上野学園の「国際コース」では全教室にピアノがあって、自由に弾けるのが楽しいです。将来は獣医をめざしています。

変わるポイント
2024年4月に新設
中学校 「国際コース」

・ケンブリッジ国際教育プログラム

 世界中の学校に普及している、5段階の国際教育プロセス。卒業時に英国ケンブリッジ大学傘下の教育機関が提供する資格「A-level」を取得することで、国内外の大学への進学が可能。


・日本の学習指導要領との融合

 日本の学習指導要領とケンブリッジ国際教育プログラムを融合させた独自カリキュラムを提供することで、日本の高校卒業資格の取得も可能に。国語・社会・道徳以外の授業はすべて英語で学びます。


・CLIL
(Content and Language Integrated Learning:教科内容と言語の統合教育)

 教科の内容を英語で学ぶことにより、英語4技能(聞く・話す・読む・書く)を身につけます。英語で行う授業は、複数の教科をテーマでつなげ、包括的に物事を見る目を養います。授業で習った英単語や知識を別の授業で応用することで、暗記型の言語学習ではなく、生徒が自ずと英語で発言できるように授業を展開します。

進学通信 2024年11月号
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