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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

麗澤中学校

柏髙島屋と新たにコラボ!
進化するSDGs研究会「EARTH」

産学連携

SDGs研究会「EARTH」は、柏髙島屋とコラボする以前よりフェアトレードのコーヒー、紅茶、ジェラートや
レモネードスタンドなどさまざまなプロジェクトに携わっています。

2018年、1人の生徒によるレモネードスタンドの寄付活動からスタートした同校のSDGs研究会「EARTH」。フェアトレード商品の企画ほか、積極的な活動が校外へと広がっています。

柏髙島屋・企業と協働し
地域貢献をカタチにする

 東京ドーム約9個分もの広大かつ自然豊かなキャンパスで、感謝の心・思いやりの心・自立の心といった「こころ」の力を鍛えることを最も大切にして教育を行ってきた麗澤。のびのびと学びながら多様な価値観のなかで自らの使命を見いだし、グローバル社会で輝く人材を育てています。

 そうした同校の気風のなか、生徒自らがSDGsに貢献するプロジェクトを発案・運営する部活動「SDGs研究会『EARTH』」が生まれました。少人数の自主活動から始まり、現在は中学生20名、高校生40名、計60名の部員が活動中です。企業と連携してフェアトレードコーヒーを開発し、近隣の商業施設で販売するなど、校外でも積極的な活動を展開。「エシカル甲子園2023」全国大会においては最優秀賞の内閣府特命担当大臣賞を、福島の未来を考えるアイデアを表彰する「チャレンジアワード2023」でも最優秀賞となる環境大臣賞を受賞しました。

 2023年10月には、近隣の百貨店・柏髙島屋のサステナブルイベント『TSUNAGU ACTION』へ出店する機会に恵まれ、それを機に共同企画がスタートしました。顧問の瀧村尚也先生は概要を次のように話します。

「柏髙島屋様から、EARTHのフェアトレード商品への取り組みや、中高生ならではの新しい発想力を高く評価していただき、共同企画が実現しました。『持続可能な地域社会の実現』をテーマに、柏髙島屋の全従業員の皆さんから募集したアイデアをもとにバイヤーの方々がプランを考え、2024年2月のスタートイベントで生徒たちにプレゼンテーション。生徒は取り組みたいプランに手を挙げ、商品開発や関連イベントに参加しています。
 生徒たちは、中高生のもつフレッシュな発想を活かしつつ、プロのバイヤーの方々と商品実現化への道のりを共にすることで、実社会に触れる貴重な体験が得られます。2024年10月の柏髙島屋でのイベントで、その成果を発表する予定です」

産学連携を推進し
生徒に成長の場を提供

 現在4つのプランが進行中で、4~6名の生徒がチームとなり、バイヤー、商品開発に関わる企業や団体との意見交換、ミーティングを重ねています。柏髙島屋のバイヤーの方々を通して、福島県出身の女性による団体「女子の暮らしの研究所」など、エコでエシカルな取り組みを行うビジネスと直接関わることができるのも、このコラボの素晴らしさの一つです。

 企画を進めるうえで、バイヤーや企業、団体とのやりとりなどは、全て生徒が行っています。教員は基本的に “見守る”スタンスに徹しているそうで、そのねらいを瀧村先生は次のように話します。

「生徒たちは、ときには失敗することもあるでしょう。仮説と実情が異なる場面や、現場の声を聞くことの大切さを実感する場面もあると思います。生徒には、さまざまなコラボレーションを通じて、失敗や経験から学び、真の課題を発見し解決する力を身につけてほしいのです。
 現代社会で求められているこうした力を養う教育は、学校内にとどまっていては体験できません。社会とつながり、協働していくことが不可欠です。今後はさらに企業や行政との連携を進め、生徒に成長の機会を提供していきたいと考えています」

2023年に行われた柏髙島屋でのイベントにて、EARTHが商品開発したフェアトレード商品を販売。2023年に行われた柏髙島屋でのイベントにて、EARTHが商品開発したフェアトレード商品を販売。
2024年2月に行われた柏髙島屋による『TSUNAGU ACTION』プレゼンテーション大会での様子。バイヤーの方々の熱意あふれるプレゼンを聞き、コラボ企画を決定しました。2024年2月に行われた柏髙島屋による『TSUNAGU ACTION』プレゼンテーション大会での様子。バイヤーの方々の熱意あふれるプレゼンを聞き、コラボ企画を決定しました。
UPDATE
アイデアを社会に発信する4つの企画が進行中
柏髙島屋×EARTHコラボ企画メンバーに直撃!

『食品売り場企画』担当

食品開発をリアルに体験し将来に役立てる

『食品売り場企画』では、地元のベーカリー「Zopf(ツオップ)」とコラボし、地産地消を推奨するオリジナルパンを製作。柏の鹿倉農園に協力を仰ぎ、さつまいもを使ったパンを作る予定です。

「企画のコンセプトは『アレルギーをもつお子様にも楽しんでもらえる商品作り』です。将来は食品開発に携わりたいので、迷わずこの企画を選びました。バイヤーさんと農家さん、パン屋さんとやりとりを重ね、具体的な商品を考案中です。EARTHの活動で、自分のやりたいことを実現できています。積極性、行動力も身につきました」(Kさん/高2)


『バーベキュー広場企画』担当

携わるみんなの思いをカタチにしたい

 柏髙島屋内にあるバーベキュー広場を自由に使って「持続可能な地域社会の実現」をめざす『バーベキュー広場企画』。現在、EARTHが企画開発したフェアトレード商品や、『食品売り場企画』のパンを販売することが決定しています。

「EARTHの活動を通して、SDGsを日本に浸透させたいという想いを実践しています。『バーベキュー広場企画』では、自分たちができること、求められていることをかけ算して考え、EARTHの取り組みを披露する場とするべく、全員がハッピーな成果を作れるよう奮闘中です」(Iさん/高2)


『女子の暮らし研究所企画』担当

大変ながらもやりがいがあって楽しい

 福島の「女子の暮らし研究所」とのコラボ企画は、アパレル製造過程での残糸を活用したポーチなどの商品を企画・販売予定です。

「『私たちは今、何が欲しい?』と考え、メンバー5人でポーチのデザイン案を持ち寄り、メリット・デメリットなどの意見をすり合わせて一つの案にしました。価格設定や柏髙島屋で増やしたい客層など、バイヤーさんにも助言をいただきながら『女子の暮らし研究所』に提案しました。商品開発の大変さを知ると同時に、大きなやりがいを感じています」(Yさん/高2)


『呉服企画』担当

ビジネススキルやマナーも体得!

『呉服企画』では、着物のはぎれや廃棄する生地を使ったエコバッグや小物を製作・販売したいと考えています。

「和文化に興味があり、バイヤーの方の『若者に着物への興味をもってもらえる商品作り』というコンセプトに共感しました。柏髙島屋の呉服売り場に足を運んでお話を伺い、着物のはぎれを使って若者に訴求できる商品作りの方向性が見えてきました。売り場の方やバイヤーさんなど大人と協議するなかで、自分の考えを的確かつ簡潔に伝えるスキルや、ビジネスマナーなども身についていると思います」(Uさん/高2)

変わるポイント
EARTHモデルをフランチャイズ!!
さらなる進化を推進
瀧村 尚也先生SDGs研究会顧問
地歴公民科・探究科主任
瀧村 尚也先生

 学校は子どもたちが安心して挑戦し、失敗してもそこから学んで成長できる場所であるべきで、EARTHはまさにそういった存在です。今後はさらに産学連携に力を入れ、EARTHのビジネスモデルをフランチャイズ化していきたいと考えています。生徒たちは企画書を作成し、他校にコンタクトをとるなどすでに動いています。EARTHでの実践的な学びを他校に広げ、日本の学校教育をより良いものにしたい。生徒と一緒に、私自身も挑戦を続けます。

(この記事は『私立中高進学通信2024年11月号』に掲載しました。)

麗澤中学校  

〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
TEL:04-7173-3700

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