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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

多摩大学目黒中学校

9カ国で海外研修のチャンス
グローバルな問題を自分の目で

海外研修

「国際交流」を教育の柱とする同校の海外研修の訪問先に、世界が抱える課題をじかに体感するためアジアの3カ国を追加。生徒たちは、発展著しいアジアで特別な体験を積みました。

貧困問題を抱えるインドで
現地ならではの体験を

 世界に通用する人材を育てるため、グローバル教育に力を入れている多摩大学目黒。同校は中3の2月に実施される2週間のオーストラリア修学旅行をはじめ、海外研修がとても充実しています。

高等学校教頭 塚田 徹先生高等学校教頭
塚田 徹先生
研修旅行の最終日に、生徒たちが探究の成果を発表しました。研修に参加しなかった生徒にもこの体験を伝えるため、校内発表会を企画しています。

「オーストラリア、イギリス、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、ベトナム、韓国、インドネシア、インドと、修学旅行や留学を含め、計9カ国に行ける機会を用意しています。アジアは毎年5月に韓国・済州島での国際会議に参加してきましたが、2024年からインドとインドネシア、さらに九州のみだった高校修学旅行の選択肢にベトナムを追加しました。九州とベトナムで希望者の人数はちょうど半々でした」(高等学校教頭/塚田徹先生)

進路指導部長 井上 忍武先生進路指導部長
井上 忍武先生
特にインドはハードな旅でしたが、生徒たちのチャレンジ精神に驚きました。第1回目にしてはかなり踏み込んだ研修ができたのではないかと思います。

 インドの首都デリー(ニューデリー)の研修は貧困問題がテーマ。夏休み中の8月上旬に約10日間で、高1・高2の生徒17人が参加しました。

「生徒たちは細かいテーマごとにグループを作り、街を歩く方や物乞いの方にインタビューを敢行し、スラムにある教育施設を訪問するなど、精力的に活動しました。スラムには英語を話せない方も多かったのですが、通訳担当者や翻訳アプリの力も借りつつ現地の方と交流しました。私たち引率の教員は、何かあった時に備えて常に生徒たちの側にいましたが、基本的には彼らが自発的に行動していました。予想以上に生徒がアグレッシブだったので、こちらが驚いたくらいです」(進路指導部長/井上忍武先生)

 今世界が抱えている課題を、現場となる海外で直接確かめようという趣旨で実現した今回のインド研修。同時期のインドネシア(バリ)研修では、ゴミ問題やフェアトレードをテーマに、15人の生徒が現地を訪ねました。

「世界で起こっている課題について、自分事として心を動かす人になってほしいです。街の匂いやざわめき、子どもの目の輝きなど、実際に現地へ行ってみないとわからないことがたくさんあります」(井上先生)

「海外に興味があり、行ってみたい。ただ行くのではなくて、目的をもって行きたい。そんな意識をもったお子さんに本校はぴったりだと思います。いくつものチャンスを用意してお待ちしています」(塚田先生)

変わるポイント
新たに3カ国を追加
アジア新興国の成長と課題を体感する

インド
現地に行って初めてわかるデリーの貧困問題
匂いやホコリに圧倒されながら、スラムを歩きます。最初は驚いて腰が引けていた生徒たちでしたが、研修に来た目的を思い出し、自らを奮い立たせました。帰国後のアンケートでは、「行って良かった」とほぼ全員が答えたそうです。
物乞いをしている方に通訳を介して話を聞きます。苦しい暮らしぶりを知り、世界が抱えている問題に向き合う生徒たち。
スラムにある教育施設。公立学校もありますが、教育レベルが不足しているそうです。生徒たちは人懐っこい子どもたちとすぐに仲良くなりました。

ベトナム
高校修学旅行で発展著しいホーチミンへ
竹細工や小物などが雑多に飾られた土産物店で、記念撮影をする生徒たち。竹細工や小物などが雑多に飾られた土産物店で、記念撮影をする生徒たち。
現地の大学生と一緒に、ホーチミンの街歩きをしました。現地の大学生と一緒に、ホーチミンの街歩きをしました。
「スイティエン公園」でワニ釣り体験! 肉がぶら下がった釣竿を池に垂らすと、すぐにワニが集まってきました。「スイティエン公園」でワニ釣り体験! 肉がぶら下がった釣竿を池に垂らすと、すぐにワニが集まってきました。
九州とベトナムの共通テーマは「平和」。九州・長崎を選んだ生徒は被ばく者の方からお話を聞き、ベトナムを選んだ生徒は、米軍が撒いた枯葉剤の犠牲者である元結合双生児・ドクさんの講演を聞いて、平和について考えます。九州とベトナムの共通テーマは「平和」。九州・長崎を選んだ生徒は被ばく者の方からお話を聞き、ベトナムを選んだ生徒は、米軍が撒いた枯葉剤の犠牲者である元結合双生児・ドクさんの講演を聞いて、平和について考えます。

インドネシア(バリ)
インドネシア・バリ島でゴミ問題について考える
「バニュマラ・ツイン滝」で、バリ島の豊かな自然を満喫しました。「バニュマラ・ツイン滝」で、バリ島の豊かな自然を満喫しました。
バリ島の高校生との交流会に参加し、現地の生徒と触れ合いました。バリ島の高校生との交流会に参加し、現地の生徒と触れ合いました。
世界中の観光地が悩んでいるゴミ問題。現地で行っているゴミの分別を見学しました。世界中の観光地が悩んでいるゴミ問題。現地で行っているゴミの分別を見学しました。
一歩踏み出す勇気が
問題解決の第一歩

高橋 幸汰さん(高1)

 バリ島研修では、バリ島の環境問題について自分事として捉え、異なる学校や学年の仲間と共に考え、「なぜ?」「どうして?」というたくさんのモヤモヤに本気で向き合うことができました。 実際にバリ島の環境問題を肌で感じ、NGO団体を訪問したり現地の人々と話したりする中で、ネットや教科書で得られる知識だけでなく、実際に行ったからこそわかったバリ島の姿を感じることができました。 この研修を通じて、異国の文化や環境への理解を深め、一歩踏み出す勇気が問題解決の第一歩であることを学びました。 環境問題に限らず、最初は興味がなくても、新しいことに挑戦することが将来の引き出しを広げる大きな材料になると私は思います。

(この記事は『私立中高進学通信2024年11月号』に掲載しました。)

進学通信 2024年11月号
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