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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

田園調布学園中等部

高大連携を強化し、進路につながる
探究学習をよりアカデミックな学びへ

探究活動を進路に活かす

東京理科大学で物理工学について教授からレクチャーを受ける生徒たち。
多様化する大学での学びや、その先の社会とのつながりを知ることで、
生徒が自分自身のキャリアデザインを明確に描けるようになります。

“大学を知る”から“大学の力を借りて生徒の学びを進化させる”高大連携へ。
キャリアデザインにもつながる一歩先の学びを拓きます。

大学の協力を得て
高度な学びの機会を拡大

 土曜日に約170の講座から自由に選択・受講できる『土曜プログラム』を長年にわたり実施し、リベラルアーツを展開してきた田園調布学園。2022年度からは毎週1コマ探究の授業を設定。独自の探究プログラムを推し進め、中1から継続的に課題解決学習を実践して探究力を培ってきました。

 そうした同校の探究学習が、さらに大きな進化を遂げています。その一つが東京理科大学、東京都市大学、昭和女子大学などとの高大連携の強化です。

「中学では、『デザイン思考』など課題解決の手法を学び、企業コラボなどで探究の土台作りを行い、高校では個人探究に取り組みます。大学レベルの研究環境が必要なテーマを探究する生徒もいるため、これまでもさまざまな大学の協力を得てきました。
 ある生徒は『夢中になれる授業とは』をテーマに、集中力を数値化して比べるため、東京都市大学の先生の協力を得て、脳波を測定する検証実験を行いました」(入試広報部長/細野智之先生)

自分を知り、海外を知る
探究『BOTTOプロジェクト』

 2022年度からは高1・高2を対象とする探究『BOTTOプロジェクト(没頭)』が始まりました。高1で自分の“好き・得意・関心”を書き出す『偏愛マップ』を作成するなどして自分の適性を突き詰め、高2では自分のもてる力でいかに社会へ貢献していくかを考えるという個人探究活動です。

「世界で活躍する方々のワークショップがあり、広い視野とグローバルなマインドセット、自分のテーマを決めるうえでの気づきを得てほしいと考えています」(副教頭/入英樹先生)

 2023年度から、インドネシア・バリ島の課題解決に挑む『海外探究プログラム』(希望制)もスタートしました。バリ島で取り組んだ課題を『BOTTO』のテーマにして、さらに深掘りを続ける生徒もいます。

「生徒が各自の視点で探究を深める過程で、高大連携を活かして大学の力を借り、より高度で深い学びとなるようにしていきたいと考えています。そして、その成果を総合型選抜にも活用できるよう、支援していきます」(入先生)

 一方で、同校には一般選抜で大学入試に臨む生徒も多いため、各生徒の進学を個別最適化して支援する環境も整えています。大学での学びやその先の進路をイメージしてもらうため、慶應義塾大学や北里大学の先生や入試担当者による説明会や、難関大学に進学した卒業生が来校して体験を語るなどの機会も多く設けています。

「これまで行ってきた海外大学進学協定校推薦制度『UPAS』(※)の説明会に加えて、2024年度から海外大学の受験ガイダンスも実施します。そのほかに医療系・理工系・農学系・法学系・人文系などの学びについても説明会を実施しており、今後も生徒への情報提供を充実させていきます」(進路支援部長/村越真紀子先生)

※UPAS…University Pathway Admission Serviceの略称。アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの約70の大学が、学内の多様性を高めるため、日本からの進学希望者を積極的に受け入れる目的で設けられた海外大学への推薦制度。

インドネシア・バリ島の課題解決に挑む『海外探究プログラム』に参加した高1の生徒たち。オックスフォード大学院の博士とともに現地でフィールドワークに取り組みました。インドネシア・バリ島の課題解決に挑む『海外探究プログラム』に参加した高1の生徒たち。オックスフォード大学院の博士とともに現地でフィールドワークに取り組みました。
左から、副教頭・教務部長で理科の入英樹先生、進路支援部長で社会科の村越真紀子先生、入試広報部長で数学科の細野智之先生。左から、副教頭・教務部長で理科の入英樹先生、進路支援部長で社会科の村越真紀子先生、入試広報部長で数学科の細野智之先生。
UPDATE
高大連携強化で一歩先の学びを拓く
課題解決力を高めるプログラムが続々!
世界で活躍する講師陣によるワークショップ『DIVE』
2024年度の『DIVE』特別講義授業紹介。興味ある分野について、現状や課題を学んでいきます。2024年度の『DIVE』特別講義授業紹介。興味ある分野について、現状や課題を学んでいきます。

 BOTTOプロジェクトの一環として、高1・高2生はグローバルに活躍する各分野のプロフェッショナルによるワークショップ『DIVE』を受講。環境・異文化・科学などさまざまなテーマから興味のあるものを選び、世界で活躍する海外ゲスト講師の講演やオンラインワークショップに参加し、3カ月をかけて学びを深めます。世界の課題を知ると同時に海外講師の生き方や志にも触れ、大きな刺激を受ける機会となっています。


バリ島での探究プログラムが
2023年度からスタート
バリ島で現地の方々にインタビュー。貴重な体験です。バリ島で現地の方々にインタビュー。貴重な体験です。

 2023年度から高1の希望者を対象に、インドネシア・バリ島での課題解決型海外探究プログラムがスタート。事前学習で現地に詳しい人に話を聞くなど情報を集めて課題の仮説を立て、5日間滞在するバリ島では、オックスフォード大学院の環境博士とともにフィールドワーク。仮説をもとに現地の方々にインタビューしました。

「現地に行かないとわからない実情があると知ることも大きな学びです。現地で土壌が農薬に汚染されていると知った生徒は、帰国後も現地の人や博士とつながり、その探究を続けています」(入先生)


さらに充実した高大連携が
一歩先の学びを拓く
『大学探検プログラム』で東京理科大学を訪問。『大学探検プログラム』で東京理科大学を訪問。

 同校は北里大学、東京都市大学との高大連携協定に加え、2024年度には昭和女子大学、東京理科大学とも協定を締結。生徒が各大学の研究室に出向いて探究を進めるなどの交流がさらに活発化しています。また、これまで連携体制をとってきた国際教養大学、東京工業大学(2024年10月からは東京科学大学と改称)、東京大学、東京農業大学との高大連携プログラムもさらに拡大予定です。


中学の探究では企業コラボに挑戦
考案したスイーツメニューが店頭に!
身の回りの人にアンケートを取るなどして生徒が考案したメニュー。身の回りの人にアンケートを取るなどして生徒が考案したメニュー。

 中学3年間は、デザイン思考を用いて課題解決に向けた力を育成。「学校の困り事を解決する」といった身近な問題から始め、中2・中3では、企業とのコラボプロジェクトに取り組みます。近隣のショッピングセンターとのコラボプロジェクト「二子玉川ライズの夕方の集客を増やすには」では、生徒の考案したスイーツが採用され、試食会やポスター案の作成にも関わりました。

変わるポイント
探究学習の進化に合わせ
大学レベルの学びが実現
東京都市大学では、研究室のインターンシップに参加。東京都市大学では、研究室のインターンシップに参加。

 高大連携の充実化により、大学の力を借りて生徒の探究活動をより深化させる環境が整いました。東京都市大学でのインターンシップなど、これまで一部の生徒のみが体験していたアカデミックな学びの機会を、より多くの生徒に広げます。高校時代に大学レベルの学びを体験して広い視野を得ることで、その後の進路選択も主体的なものとなるはずです。

進学通信 2024年11月号
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