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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

啓明学園中学校

2025年度からの学び方改革!
自学自習の習慣を確立し、一歩先の進路実現

カリキュラム&行事 リニューアル

教員になる前は海外で働いていたという大坪校長先生は、
海外で暮らす子どもたちの言葉と進路を考えるセミナーを主宰しています。
創立者・三井高維が三井家総本家より譲り受けた
同校の校地内にある旧三井家拝島別邸の北泉寮(東京都指定有形文化財)をバックに。

「世界を心に入れた人を育てる」を教育目標に、国際社会で活躍する人材を育成する伝統校。
そんな啓明学園が2025年度から実施する「学び方改革」を取材しました。

生徒の豊かな経験のために
週5日制へ

 1940年、帰国生を受け入れる学校としてスタートした啓明学園は、「国際生」が全校生徒の3割を超えるという “多文化共生キャンパス”が大きな特徴です。さまざまな体験を通じ、生徒の自主的な学びを推進してきた同校は、自学自習の習慣をより確立させるため、2025年度より学び方改革を推進します。まず挙げられる改革は、現状の週6日制から、土曜日を休日とする週5日制への移行です。そのため平日の授業時間を、50分6時限から45分7時限に変更します。

「約15年前、ゆとり教育への反省から土曜授業を開始する学校が増加し、本校でも2012年度から土曜授業を導入しました。当時は授業時間が長いほうが学力の伸長につながるという考え方が一般的だったのです。しかし、現在は生徒が “何を学ぶか”が重要視されています。それは必ずしも授業時間の長さに比例するものではありません」(校長/大坪隆明先生)

 授業時間を増やしても学力向上の効果は限定的であり、むしろ生徒を疲れさせ、自発的に学ぶ意欲を阻害する要因にもなっているのではないかと大坪校長は危惧します。

「私たちは、生徒の人生に豊かな経験をもたらす1日として土曜日を使ってほしいと考えています。例えば趣味や家族と過ごす時間にしてもいい。大学のセミナーなどは土曜日に公開されることが多く、学校が休みなら興味のある講座に参加することもできます」

その日の学習を定着させる
時間と場所を学校が用意
校長 大坪 隆明先生校長 大坪 隆明先生
土曜日を有効活用して、生涯学び続けていくようなテーマを見つけてほしいですね。

 土曜日を休日とするためには、毎日の授業で生まれた疑問をその日のうちに学校で解消できることが重要です。同校は2025年度より、週2時間の「セルフスタディ・アワー(SS)」を設定します。「SS」は、生徒自身が「今学ぶべきこと」を考えて自分で学習計画を立て、自ら実行する時間です。復習、宿題、テスト準備などにもあてることができます。

「生徒にとっても平日の学習を校内で完結できれば生活にメリハリができ、早く寝る習慣も身につきます。私は一昨年から生徒と一緒に東京の建築物を見学する活動をしていますが、これも土曜日に行うことができます」

 また、時間だけでなく学習する場所も学校が用意します。2020年にリニューアルされた明るいカフェテリアは、昼間は食堂として使用されていますが、放課後と土曜日は「KEIMEI Self Study Laboratory(Kラボ)」となり、大手学習塾から派遣された指導者2名と、チューターの大学生3名程度が常駐して、生徒の学習をサポートする予定です。

「夏休みや冬休みにもこの場所を開放しているので、勉強する場所には困りません。来春の始動開始に向けて、教員間で話し合いを重ねています」

 もう1つの改革は、中学の修学旅行です。

「現在、中学の修学旅行先は国内ですが、グローバル&ダイバーシティを掲げる本校生徒に豊かな国際体験をしてもらうため、旅行先を変更する予定です」

 最後に、大坪校長から受験生に向けたメッセージをいただきました。

「本校は3人に1人が外国籍、帰国生、インターナショナル・スクール出身者という多様性に富んだ環境で、『世界を心に入れた人(ピースメーカー)』を育んでいます。ピースメーカーとは世界を体験し、世界を学び、世界平和のために行動できる人。学び続けることが必要なこれからの世界でピースメーカーを志すお子さんは、ぜひ本校を視野に入れてください」

3万坪の広大な校地に、初等学校から高校までを集約している同校。学園の奥には「啓明の森」が広がり、豊かな自然を身近に感じることができます。

3万坪の広大な校地に、初等学校から高校までを集約している同校。
学園の奥には「啓明の森」が広がり、豊かな自然を身近に感じることができます。

変わるポイント①
土曜日授業を廃止、週5日制へ
「教員が教える時間」から、「生徒が自ら学ぶ時間」へ。土曜日を自分の関心事に費やすことで、探究学習への興味も深まります。「教員が教える時間」から、「生徒が自ら学ぶ時間」へ。土曜日を自分の関心事に費やすことで、探究学習への興味も深まります。

 現状の週6日制から週5日制へ移行することで、土曜日は自分が興味をもつものに取り組むことができます。高校の歴史ある探究授業「Peacemaking Project」の前段階として、さまざまな体験の機会が得られます。


変わるポイント②
セルフスタディ・アワー(SS)の設定
授業でわからかなかったところは、仲間と教え合いながらその日のうちに解消します。授業でわからかなかったところは、仲間と教え合いながらその日のうちに解消します。

 学んだ知識を定着させるには、自立学習が欠かせません。「今、自分は何を学習すべきか」を考え、自ら計画を立てて勉強に取り組む時間が、授業として組み込まれます。


変わるポイント③
KEIMEI Self Study Laboratory(Kラボ)へとリニューアル
開放感にあふれるカフェテリア。昼間は日替わり定食やラーメン、カレーライスが人気の食堂として、放課後や土日、長期休暇中は生徒の学習の場となります。開放感にあふれるカフェテリア。昼間は日替わり定食やラーメン、カレーライスが人気の食堂として、放課後や土日、長期休暇中は生徒の学習の場となります。

 昼間は食堂として使用されているカフェテリアは、放課後・土日・長期休暇中には「KEIMEI Self Study Laboratory(Kラボ)」へとリニューアル。大手学習塾の指導者やチューターの大学生が、生徒の学習をサポートします。


変わるポイント④
中学修学旅行は海外へ
同校には海外語学研修が多数用意されています。写真は中3希望者が体験できるカナダ夏期体験学習プログラム。同校には海外語学研修が多数用意されています。写真は中3希望者が体験できるカナダ夏期体験学習プログラム。

 中3で全員が海外を体験する修学旅行が実施されます。同校の特徴であるグローバル&ダイバーシティを実際に体験し、探究学習をはじめ中学3年間の学びの集大成とします。

(この記事は『私立中高進学通信2024年11月号』に掲載しました。)

啓明学園中学校  

〒196-0002 東京都昭島市拝島町5-11-15
TEL:042-541-1003

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