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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

和洋九段女子中学校

ゲームを通じて、社会課題に向き合う
高1生の『SDGsすごろく』

課外活動

「team ami」2期生の5名(高1)。
先輩から引き継いだ活動をよりパワーアップしました。

世界標準の学びで、未来の社会で活躍する女性を育んでいる同校。生徒たちが主体となってSDGsに関する取り組みを拡充し、後輩たちにつなげる持続可能な形で進んでいます。

先輩から引き継いだ活動を
自分たちらしくブラッシュアップ

 2017年より教育活動の一つとして、SDGs(持続的な開発目標)への取り組みを継続している和洋九段女子。SDGsの17の目標に向かって地球市民としての役割を考え、また問題解決もめざして、教科を横断したプログラムを進めています。

 2019年度に、当時中3の6人の生徒たちが、さらなるソーシャルアクションをめざす『team ami』(※)を結成しました。ゲームを楽しみながらSDGsについて学べる『SDGsすごろく』を開発し、SDGsに取り組む企業やNPO法人への訪問時に、また文化祭での発表にも活用しました。

 その後に活動を継承したのが、現在高1の5人の生徒たちです。クラスや部活動の枠を越えて、SDGsへの関心を共通点に集まった『team ami』2期生が活動がをスタートさせました。

※「ami」は国連の公用語であるフランス語で「友達」を表します。

自分たちが楽しんで
活動することを大事に
サイコロを振って、止まったマスに書かれた指示に従います。SDGsの目標に応じて、先のマスに進めることもあれば、後ろに戻ることも。サイコロを振って、止まったマスに書かれた指示に従います。SDGsの目標に応じて、先のマスに進めることもあれば、後ろに戻ることも。

「すごろくの内容や発表に使用するスライドは、1期生の先輩方が作った当時のものだったので、最新のデータを調べて改訂を重ねました」(F・Kさん)

「私たちが楽しまないと活動を広めていけないと気づきました。すごろくを体験してもらう際には、大きな声でリアクションをとるなど、盛り上げることを意識しました。参加者の方々や先生方からたくさんのアドバイスをいただいて、内容をブラッシュアップしていきました」(K・Rさん)

『team ami』のメンバーは、こうした『SDGsすごろく』のほかにも、SDGsに関連する用語をまとめた単語帳をコンテストに出品するなど、新たな取り組みにも積極的にチャレンジしています。

「さまざまなコンテストで受賞もしてきたのですが、『もう一つ上の賞をめざしたかったね』と悔しい思いをすることも多く、それでも次があるからまた頑張ろうと気持ちを切り替えて励まし合いました。プレゼンがうまくできなくても、次回はもっと改善しようと切磋琢磨を続けた結果、全員が大きく成長したと思います」(Y・Hさん)

interview
「SDGsすごろく」に携わって得たものは?
『team ami』2期生に聞きました。

――『team ami』の活動で印象に残っていることを教えてください。

Y・HさんY・Hさん

Y・Hさん
会社訪問でお話しした方々が、私たちの活動に関心をもってくれてうれしかったです。これからはより積極的にいろいろな場に出ていきたいなと思いました。

K・RさんK・Rさん

K・Rさん
すごろくの改訂とコンテスト出品の際に、先生から気軽にアドバイスがもらえたのは、先生との距離が近い本校ならではだと感じました。

――「team ami」の活動を通してどのような成長を感じましたか?

T・TさんT・Tさん

T・Tさん
プレゼン力が向上して、授業でもプレゼンを担当してほしいとたびたび頼まれます。最初は緊張していましたが、少しずつ力を抜いて取り組めるようになりました。

M・RさんM・Rさん

K・Rさん
人と関わることがより好きになりました。会社訪問や外国人の方へのインタビューを重ねるなかで、コミュニケーションの取り方を学びました。

――今後の目標は?

Y・Hさん
英語部に所属しているのでもともと海外に興味があり、SDGsや環境問題について活動が盛んなヨーロッパで勉強することが今の夢です。

T・Tさん
ファッションに興味があるので、SDGsの取り組みも活かしながらファッション業界で仕事をしたいです。

――未来の「team ami」メンバーに伝えたいことは?

M・Rさん
SDGsの目標を達成して終わりではなく、今ある社会課題をより良くするような活動になればいいなと思います。中高一貫という環境を存分に活かしてください。

F・KさんF・Kさん

F・Kさん
SDGsすごろくを継承してもらえるのはとてもうれしいです。さらに新しいものを創り出して、楽しみながら活動してください。

変わるポイント
中1生もプレゼンに挑戦。
「team ami」3期生へと繋ぐ

 取材当日は、この活動を中1生に引き継ぐために講習が開催されました。1・2時限目は実際にすごろくを体験し、3時限目にはスライドを使ったプレゼンに挑戦してもらいました。

 飢餓の解消や、教育の不平等の是正など、SDGsの達成目標として改善に向かっていた諸問題が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い悪化した事例などをすごろくに交えているのは、「全ての人にこれらの問題を自分事として考えて行動してほしい」という『team ami』の思いからです。

 中1生は緊張した面持ちですが、自分なりの表現や説明を加えて、前向きにプレゼンに取り組んでいました。

「緊張したけれど楽しかったです」「どうすれば『team ami』のメンバーになれますか?」といった言葉が飛び交い、3期生への参加意欲が十分に高まっていました。

STOPクイズでは、国連やSDGsに関する問題が出題されます。このクイズの内容も「team ami」で考えたものです。STOPクイズでは、国連やSDGsに関する問題が出題されます。このクイズの内容も「team ami」で考えたものです。
参加者が楽しんで進められるように声をかけたり、すごろくでゴールが早くなりすぎないようにファシリテートしたりするのも腕の見せ所です。参加者が楽しんで進められるように声をかけたり、すごろくでゴールが早くなりすぎないようにファシリテートしたりするのも腕の見せ所です。

(この記事は『私立中高進学通信2024年11月号』に掲載しました。)

進学通信 2024年11月号
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