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私立中高進学通信

2025年7月号

校長先生に聞く「グローバル教育のビジョン」 

和洋九段女子中学校

異文化を受容し、社会とつながる
“コネクテッドスクール”

中3修学旅行は、学年の生徒全員でシンガポールへ。現地の日本企業を訪れたり、現地国立大学の学生と一緒に市内研修をする経験も。同校では、海外のみならず国内でも地方創生やボランティア活動、国際機関、企業・団体訪問など、学外との交流を積極的に推進しています。

中3修学旅行は、学年の生徒全員でシンガポールへ。
現地の日本企業を訪れたり、現地国立大学の学生と一緒に市内研修をする経験も。
同校では、海外のみならず国内でも地方創生やボランティア活動、
国際機関、企業・団体訪問など、学外との交流を積極的に推進しています。

 アフリカ・ザンビアでの教育経験をもつ水野修先生が2025年度から新校長に就任。地球規模の視点から世界平和を考える先生に、今後のグローバル教育について伺います。

中1生がSDGs企業に
アポを取って取材
3つのビジョン
  1. 世界の人と協働する「多文化共生力」
  2. より良い世界をつくっていける「想像力」
  3. 自分の殻を脱ぎ捨てる「自己変容力」

 グローバル社会で多様なバックグラウンドをもつ人々とフラットな関係を築き、世界平和のために協働できる人材の育成をめざす和洋九段女子。「コネクテッドスクール(外とつながる学校)」を標榜し、生徒の学びの機会を学外へと広げています。2017年度に中学グローバルクラスを新設し、全ての授業をPBL型(※)へとシフト。社会科が専門で、主幹教諭としてPBL型授業を推進してきた水野修先生を新校長に迎え、グローバル教育をさらに進化させています。

「育てたいのは、異文化を知り、受容し、共生する真のグローバルマインドです。広い視野をもち、異なる価値観に出会った時も竹のようにしなやかに受け止めながら自身の原点に立ち戻ってくることができる芯の強さ、自ら行動できる主体性です」

 そうした力を育成する取り組みの一つが『グローバル遠足』です。「世界の課題解決に取り組む現場を取材する」をテーマに、中1の全生徒がSDGsに取り組む企業・団体に取材アポを取り、中2の5月に訪問します。

「興味のある課題に取り組む企業や団体を探し、問い合わせますが、まだ中1の生徒にとって、企業へのアポ取りは大きな挑戦です。訪問を断られることもあり、どうすれば自分たちの想いが伝えられるのかを考えたり、違う企業にトライしたりと、生徒は多くのことを学びます。
 この取り組みを始めてから、生徒は私たちが考える以上のことができるのだと実感しました。この経験を経ることで、高校の探究学習では躊躇せず外部にアポを取り、自らつながりをつくれるほどに成長します」

※PBL型授業…「Problem Based Learning」の略。生徒が実際の問題解決に取り組むことで、知識やスキルを深める教育。同校では、実社会と接点をもち、実際の課題解決を通して問題解決能力、コミュニケーション力、協働する力を育てています。

外部とのつながりを拡大し
生徒の興味の幅を広げる
校長 水野 修先生校長
水野 修先生

 グローバル遠足で取材した内容をまとめて、クラス内や文化祭でプレゼンテーションする機会も設けています。取材した企業の方が見学に訪れることもあり、さまざまな企業・団体との連携が活発化。生徒が主体的に動いて、さらなる連携へと発展した例もあります。

「カンボジアをはじめ開発途上国の教育支援を行っている公益財団法人CIESF(シーセフ)を取材した生徒は、飲料メーカーのキリンとCIESFのコラボ事業である寄付型自動販売機の存在を知り、キリンに働きかけて学校への導入を実現させました。これをきっかけに、本校の中1生向けに、CIESFとキリンが共催するワークショップを毎年開催していただいています。
 2024年度にはJICA(国際協力機構)を通して、日本の技術を学ぶために来日した8カ国の短期研修員とディスカッションをする機会を設け、信頼関係構築の重要性を学びました。今後も外部との連携を拡充し、生徒の興味・関心を引き出す機会を提供していきます」

『PBL×探究×英語』で
論理的思考力を育成
校長の水野先生は、JICAの派遣でアフリカ・ザンビアにて教育活動を行っていた経験があります。「日本の高度成長期におけるゴミ問題の解決プロセスは、ザンビアの環境問題にも応用できる」など、経験から得たエピソードを生徒に伝えています。校長の水野先生は、JICAの派遣でアフリカ・ザンビアにて教育活動を行っていた経験があります。「日本の高度成長期におけるゴミ問題の解決プロセスは、ザンビアの環境問題にも応用できる」など、経験から得たエピソードを生徒に伝えています。

 グローバルマインドと連動した英語教育も重視しています。毎年3学期には「英語プレゼンテーション」が開催され、中高の全生徒がSDGs関連テーマや日本の文化についてなどを英語で発表します。

「英語力だけでなく、スライド作成や表現方法を含めた発信力も養っています。さまざまな評価要素があるため生徒の自己肯定感を高める機会となり、自身の興味・関心を深く考えるきっかけづくりにもなっています」

 今後は、高校グローバルコースで実施されている「英語ディスカッションやディベート」を、さらに展開していく予定です。

「中高ともにネイティブ教員による英会話や英語コミュニケーション授業、PBL型授業を日常的に行っているため、グローバルクラス以外の生徒が英語で議論や討論に取り組むことも、ごく自然な流れでしょう。
 今年から『PBL×探究×英語』をテーマに掲げ、論理的思考力を高め、世界規模の視点から課題を見つけ英語で議論し、解決に向けた行動を起こせる生徒の育成をさらに進めます」

 さらに、生徒一人ひとりに最適な学びの環境を提供したいと、提携校のあるシドニーへの留学のほか、中長期の留学プログラムを多数用意しています。

「個人留学を希望する生徒も少なくありません。ある生徒は自ら関係者に連絡を取り、奨学金を得てハンガリーの大学に進学しました。生徒が望む進路に合わせ、個々に最適化したサポートもしっかり行っていきます」

ココに注目!
中学「グローバルクラス」で英語力を磨き
高校でもさらにブラッシュアップ
フランス大使館を訪れ、大使のお話を聴講。学校周辺には各国大使館が多数あり、活発に交流を図っています。フランス大使館を訪れ、大使のお話を聴講。学校周辺には各国大使館が多数あり、活発に交流を図っています。

 同校は中学が「グローバルクラス」と「本科クラス」の2コース。グローバルクラスは副担任にネイティブ教員がつき、HRを英語で実施。英語の授業は「アドバンスト」「インターミディエイト」の2つで習熟度別に実施。上級のアドバンストではオールイングリッシュで授業が行われます。

「インターミディエイトの生徒も、ネイティブ教員の英語を毎日浴びられる環境です。高校に上がる頃にはアドバンストの生徒と同様の英語力を身につけています」(校長/水野先生)

 高1からは「フューチャーデザインコース」「サイエンスコース」「グローバルコース」に分かれます。高校「グローバルコース」でもネイティブ教員による授業でさらに英語力をブラッシュアップ。

「高3になると、オールイングリッシュで社会課題を探究する『グローバル探究』の授業があり、探究の成果は国内大学の総合型選抜入試や海外大学出願に活かされます」

(この記事は『私立中高進学通信2025年7月号』に掲載しました。)

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