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私立中高進学通信

2021年4・5月合併号

私学の校外学習・学外交流

和洋九段女子中学校

民泊・農業体験を通じて
地方の活性化を考える

地方創生プログラム

長野県への研修旅行で、今と未来の「地方創生」についてディスカッションします。
農業体験でジャガイモの植え付け。鍬の使い方を教えてもらいました。

農業体験でジャガイモの植え付け。鍬の使い方を教えてもらいました。

民泊した農家の夕食は、とれたての山菜の天ぷらでした。民泊した農家の夕食は、とれたての山菜の天ぷらでした。

 「先を見てととのえる」という校訓のもと、社会で活躍する女性の育成を目標とする同校。無限の可能性を持つ生徒が将来に強い意志で進めるよう、双方向のPBL型授業や21世紀型コンテンツ、最先端のICTツールを活用した教育を実践しています。

「高1の研修旅行にもPBLの視点を取り入れています。テーマは『地方創生プロジェクト』です」

民泊先で、斧を使って薪割り体験。民泊先で、斧を使って薪割り体験。

 と話すのは、学年主任の佐藤紀子先生です。長野県飯綱町・芋井地区を訪れ、民泊や農業体験をします。

「2泊3日の1日目は農家や民宿などに3〜4人ずつ民泊します。農業体験などをさせてもらい、夜の団らんの時間に、少子高齢化など、農家や地域が抱える問題についてお話を伺います。それらを基に、2日目の夜はホテルに集合し、『“飯綱・芋井”を元気にしよう! 日本の未来について本気で語るプロジェクト』と題してディスカッションとプレゼンテーションを行います。
 民泊先が異なる生徒でグループを作り、それぞれの経験や情報を共有し、問題を解決して地域を活性化する『新しい地方創生アイデア』を考えます。民泊でお世話になった方など、地域の方にも見学に来ていただき、商品開発や地方創生プログラムなど、資料を作ってプレゼンテーションしました。地域とのつながりは文化祭などを通じて続いています」(佐藤先生)

提案しました!
「新しい地方創生アイデア」

研修旅行で考えたアイデアを、夏休みの課題や文化祭の発表を通じてブラッシュアップ。
地域の方からも注目が集まったアイデアを紹介します。

芋井の特産品
「ジャガイモ」で食パン作り
(高2)M・N さん(高2)M・N さん

 少子高齢化や都市部への人口流出など、地域の方から直接問題点をうかがうことで、たくさんの気づきがありました。

 特産品を通じて、地域の魅力を知ってもらいたいと思い、芋井の特産物のジャガイモを生地に練りこんだ食パンを考えました。

 芋井ではジャガイモ焼酎が有名ですが、食パンなら、もっと幅広い年代に親しんでもらえると思いました。パッケージもジャガイモはんこで「芋」と押して、とことんジャガイモにこだわりました。

食べやすいように、サイコロ状に切ったジャガイモを入れました。

食べやすいように、サイコロ状に切ったジャガイモを入れました。


星空と忍者を
メインにした旅行プラン
(高2)Y・K さん(高2)Y・K さん

 たくさんの観光客が来たくなるような特徴ある旅行プランを考えて、海外からの旅行者にもアピールしようとグループで話し合いました。戸隠に民泊した時、星空がとてもきれいだったこと、戸隠には忍者が活躍していた歴史があり、忍者体験ができるスポットもあることから、その2つをメインにしました。

 地域の方に、英語のパンフレットを作る時は、私たちに協力させてくださいとお話ししました。戸隠そばの情報も入れたいです!

2日目のディスカッションの様子。

2日目のディスカッションの様子。


山の駅の人気商品にしたい
「ポテケージョ」
(高2)M・I  さん(高2)M・I  さん

 民泊先の農業体験で、バナナの種子植えをしました。こんなに小さいものから育てるんだと驚きました。ジャガイモの植え付けなど、これまでの収穫メインの農業体験とは違い、最初の部分に関わったことで、食べ物をより大切に感じ、地産地消をテーマに商品開発をすることにしました。芋井のジャガイモを使ったポンデケージョ「ポテケージョ」です。

 三大アレルゲン不使用で、手を汚さずに食べられるので、山の駅の人気商品になるとうれしいです。

パッケージは、地域の方たちが出迎えてくれた時の笑顔をイメージ。

パッケージは、地域の方たちが出迎えてくれた時の笑顔をイメージ。


地域のブランド
「雪ねむり」のリンゴを活用
(高2)M・Y さん(高2)M・Y さん

 星空と忍者の旅行プランの目玉に、飯綱町の特産品であるリンゴを取り入れたくて、新しさを感じるメニューを考えました。夏においしく食べられるように雪室で保存した「雪ねむり」というリンゴをかき氷にしたら、SNSなどでも話題になると思います。

 祖父母が米農家を営んでいるので、自分は地方や農業について知識があると思っていましたが、土地ごとに魅力や問題点が違うので、その土地に合う地方創生を考える必要があると実感しました。

農業体験で、リンゴの摘花作業をしました。

農業体験で、リンゴの摘花作業をしました。


ジャガイモのデンプンを
生分解性プラスチックに
(高2)M・I  さん(高2)M・I  さん

 民泊先は、自然に親しみ、自然に学ぶ、新しい教育に取り組む『認定こども園』でした。私たちも火を起こすための葉や木を集めるところから食事作りを体験しました。民泊先の方から、枠に捉われず、新しいことに挑戦しようとアドバイスを受けて、広い視野で地方創生を考えることにしました。そこで注目したのが、ジャガイモのデンプンを素材に使った生分解性プラスチックです。地域に研究機関を作れば人口も増えるし、使われていない畑も有効活用できます。このプログラムで、新しい視点を得ることができました。

地域の方から「新しい考え方を取り入れた興味深いプラン」という感想をいただきました。

地域の方から「新しい考え方を取り入れた興味深いプラン」という感想をいただきました。


自分たちの発想・行動を役立ててもらう経験が大切
高2学年主任 佐藤 紀子先生高2学年主任
佐藤 紀子先生

 地方とつながり、社会的な問題として地方を考える経験をきっかけに、生徒たちに様々な社会問題に目を向けられる人になってほしいというのが、地方創生プロジェクトのスタートでした。

 研修旅行の後も、夏休みに各自で地方創生アイデアをより具体的にブラッシュアップし、文化祭や外部のイベントで発表しました。2020年度の文化祭はオンライン開催でしたが、飯綱町・芋井地区の特産物を特設サイトでバザーを行うなど、交流が続いています。

 生徒たちの柔軟で豊かな発想と行動力が、地域活性化の力のひとつになれるよう、今後もつながりを大切にしたいです。

(この記事は『私立中高進学通信2021年4・5月合併号』に掲載しました。)

進学通信 2021年4・5月合併号
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