私立中高進学通信
2024年12月号
Students' Chat Spot
和洋九段女子中学校
グローバルクラスの絆と創造性を強みに
第1回全国空手道コンクールで最優秀演武賞を獲得

2024年2月に日本空手道会館で開催された『第1回全国学校空手道コンクール』において、和洋九段女子『グローバルクラス』の中3生が一丸となり、中学校の部・創作部門で最優秀演武賞を受賞しました。クラスを牽引した3名の生徒に、それまでの軌跡を伺いました。

S・Hさん(高1)
「空手道コンクールを経験して、学外での活動に挑戦する勇気がわいてきました」

F・Kさん(高1)
「空手経験者として、新たな形をつくり上げることに挑戦した新鮮な体験でした」

M・Hさん(高1)
「空手道コンクールでの経験を活かし、ダンスの大会でも結果を出したいです」
空手道コンクールに挑戦した時は
どのような気持ちでしたか?
S・Hさん
中3の秋に学年主任の先生から「挑戦してみないか」と提案され、コンクールへの参加を決めました。空手経験者がクラスに2名しかおらず、初開催のコンクールで情報も少なかったため戸惑いもありましたが、「私たちならできる」と気持ちを高め、クラス全員で意見を出し合いながら演武をつくり上げました。
2月の本選を前にした1月に、動画による一次審査がありました。それに向けて冬休みや放課後にも練習を重ねるなか、先生方が常に見守ってくださり、大きな励みとなりました。最初は不安や焦りもありましたが、クラスメートが意欲的に取り組んでくれたので、私も頑張ろうと前向きな気持ちが高まっていきました。
M・Hさん
私は空手未経験のため不安でしたが、ダンス部での経験を活かしてクラスに貢献したいという気持ちで挑戦しました。動画選考を通過した時は自信がつき、モチベーションも高まりました。
また、「全校生徒の前でクラスのみんなと表彰されたい」という思いが特別な活力につながりました。

F・Kさん
空手経験者として、新たな形をつくり上げることに興味を覚え、未経験者がほとんどのクラスメートと一緒に取り組みました。教えることの難しさを痛感する場面もありましたが、皆の熱意が日に日に高まっていくのを感じ、とても心強かったです。
クラスの個性が作品に反映され、空手の新たな魅力を引き出せたことは、私にとって新鮮で感動的な経験になりました。
空手道コンクールでの一番の思い出は?

S・Hさん
本番では緊張と期待で胸が高鳴りましたが、仲間たちの支えがあったおかげで乗り越えることができました。ミスもありましたが、演武が終わった瞬間にクラスの絆の強さを深く実感し、仲間の存在がどれほど大切かを改めて感じました。
M・Hさん
審査員から創造性を評価されたことがうれしかったです。大きな拍手が聞こえた瞬間、本当に安心しました。満点をもらえたことも、とてもうれしかったです。
F・Kさん
会場は、普段私が空手の大会で訪れている緊張感のある場所だったのですが、今回は仲間と一緒だったためとても心強く、楽しい気持ちで臨めました。他校からの拍手や審査員からの賞賛も印象に残っています。会場が笑顔で満ちていたのは特別な光景でした。
皆さんが学んだ
中学グローバルクラスはどのようなクラスですか?

M・Hさん
グローバルクラスは、負けず嫌いな生徒たちが集まったクラスです。体育祭や合唱コンクールにも皆が一丸となって取り組みました。熱意があり、それぞれが自分の意見をしっかりもっているため、時にはぶつかることもありましたが、そうした経験が今回の大会でも活きたと思います。
S・Hさん
空手道コンクールでの成果は、これまでの学校行事を通して育まれたクラスの強い絆がなければ得られなかったものだと感じています。これまで共に数々の挑戦を乗り越えてきた仲間を心から信頼していたので、今回も一緒に全力で頑張ることができました。この絆があったからこそ、私たちは最高の結果を手にすることができたのだと思います。
F・Kさん
私は自ら希望して中2からグローバルクラスに移ったのですが、新しく入ってきた私にクラスメートは優しく接してくれました。授業だけでなく、体育祭などの行事にも全力で取り組む姿勢が特徴的です。このクラスだからこそ、空手道コンクールにも挑戦できたのだと感じています。
グローバルクラスで学んで良かったと思う点は?
S・Hさん
私がこの学校を選んだのは、小学生向けの英検対策イベントがきっかけです。ネイティブの先生がフレンドリーで、入学後もわかりやすい解説のおかげで英検準2級に合格できました。グローバルクラスでは、楽しく学びながら高いレベルの英語力を身につけることができます。また、SDGsの取り組みやグローバル遠足での企業訪問などを通じて、将来の視野も広がりました。
M・Hさん
もともと英語に興味があり、ネイティブの先生と話す機会が多いグローバルクラスを選びました。このクラスでは、空手道コンクールのように一から何かをつくり上げる経験が多く積め、その過程でクリエイティブなことに取り組む楽しさを知り、将来は英語を活かして創造的な仕事に就きたいと思うようになりました。新たな興味や関心が芽生える機会が多いのも、このクラスの魅力です。
F・Kさん
中1の頃は英語に対して特別な関心はありませんでしたが、もっと真剣に学びたいという気持ちが芽生え、中2からですが本当にこのクラスで学べて良かったと思っています。特に英語の授業が楽しく、前向きに取り組めるようになりました。
今後の高校生活で挑戦したいことは?
S・Hさん
私はこれまで行事などには消極的でしたが、空手道コンクールを通じて、学外での活動にも楽しさを感じるようになりました。今後はボランティア活動などにも積極的に参加したいと考えています。また、今年の夏には2週間のオーストラリア短期留学にも挑戦します。
M・Hさん
コロナ禍による制限が緩和され、大会やコンクールで活躍できチャンスが増えてきました。空手道コンクールでの経験を活かし、ダンスの大会など、外部のイベントにもどんどん挑戦していきたいです。
F・Kさん
部活動や有志のチームで取り組んでいる『SDGsすごろく』など、授業以外の活動にも力を入れたいです。高校でも新しいことに挑戦を続けようと思っています。
(この記事は『私立中高進学通信2024年12月号』に掲載しました。)
和洋九段女子中学校
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-12
TEL:03-3262-4161
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