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私立中高進学通信

2024年8月号

大学合格力強化計画

田園調布学園中等部

自らの可能性を広げ
多様な興味・関心を育む学びが
多彩な進学先として開花

2024年度に設置された『なでりんRoom』。
メンターが常駐して質問に対応してくれる自習室です。対象は中1・中2全員と、中3の希望者です。
中学生に親しみを感じてほしいと、生徒から名称を募集し、
校章の『なでしこ』を象徴する同校のキャラクター『なでりん』の名を冠しました。
模試の振り返りも行っています。

学習習慣の確立と
個別添削指導の充実を図る
社会科・進路支援部長/村越真紀子先生社会科・進路支援部長/村越真紀子先生

 体験を重視した特色ある教育を展開する田園調布学園。探究・教科横断型授業や理数教育、170種類の講座から一人ひとりが興味・関心に応じて選択できる『土曜プログラム』、国際交流・海外研修など、多彩な取り組みを実践しています。

 卒業後の進路は多岐にわたり、生徒一人ひとりの多様な興味・関心を育む取り組みが、豊かに実を結んでいる様子がうかがえます。

 2024年春の卒業生の進学先は、東京大学をはじめとする難関国公立大学や、難関私立大学への進学者が目立ちました。東京大学へ進学した生徒は、塾や予備校などに通わず、校内のサポートのみで合格を勝ち取ったそうです。

「この生徒は学びたい分野の幅が広く、学部を決めかねて悩んでいました。さまざまな教員と相談した結果、大学入学時に学部選択の必要がない東京大学を受験することに決めました。そして、特に数学と物理の教員が連携し、過去問の添削指導を中心にきめ細かな個別指導を行い、対策を進めていきました。
 このようなケースに限らず、各教員が専門分野を活かして、生徒一人ひとりを個別にサポートすることで、生徒たちの希望する進路を実現してきました」(進路支援部長/村越真紀子先生)

 さらに2024年度には、新たな取り組みも始動します。

「本校はこれまでも希望者を対象に添削指導を行ってきました。今年からは、その蓄積を個別最適な添削指導システムとして確立し、さらなる充実を図る予定です。また、中学生の学習習慣の定着や計画的な時間の活用を促すために、放課後質問対応付自習室『なでりんRoom』も今年度より設置しました」(入試広報部長/細野智之先生)

6年間の体験から
希望進路を発見
数学科・入試広報部長/細野智之先生数学科・入試広報部長/細野智之先生

 同校では、中学でコース制を設けることなく、一人ひとりの希望進路を複数の教員で確認しながら進路支援を行っています。

「本校では学校がレールを敷くのではなく、生徒自身が中高6年間で自らの進路を自分で選択・決定してほしいと考えています。
 キャリア教育の一環として、中1では『精進日誌』への取り組みを通して自己理解を深め、中2では『自分史Ⅰ』を作成。中3からは職場訪問や大学の先生による講義などを足がかりに、将来の夢や目標を具体化していきます。
 そして高2では、それまでの体験と学びを融合させ、進路選択へとつなげていきます」(村越先生)

「生徒を、好き・嫌いや得意・苦手といった思い込みから解放し、幅広い興味・関心を育てることも心がけています。
 本校では毎年45%程度の高3生が理系を選択しますが、入学時点では理数科目への苦手意識をもっている生徒も多いのです。それが、授業や土曜プログラムでの体験を通して、理系の学びに興味をもつ生徒が増えていき、その結果が進路選択に表れていると考えています」(細野先生)

 高大連携の内容も充実しており、共同研究、キャンパスツアーと研究室見学、海外大学や医学部をはじめさまざまな学問分野についてのガイダンス、卒業生を囲む会などの企画を毎年実施しています。また、中3生・高1生を対象とする『特別講義』では、約20もの学問分野の中から一つを選んで、大学の先生による講義を受講することができます。

「大学が主催する講座やコンテストへの参加機会があれば、その都度周知しています。先日も京都大学理学部による高校生向け研究イベントへの参加を呼びかけたところ、数名の生徒が応募しました」(細野先生)

卒業後生涯にわたって
学び続ける姿勢を育む

 2024年春の卒業生は、一般選抜による進学者が6割、総合型選抜・学校推薦型選抜での進学者は4割でした。同校は国内の大学に多くの指定校推薦枠を有するほか、海外大学進学協定校推薦制度(UPAS)を活用して海外の協定校へ優先的に進学することも可能です。

「探究活動が進路に結びついたケースとして、東京工業大学、上智大学に進学した生徒などがいます。また、模擬国連に熱心に取り組んできたある生徒は、その経験などを活かして国際教養大学に総合型選抜で合格しました。志望理由書の書き方や面接対策など、教員がサポートしました」(村越先生)

 総合型選抜・学校推薦型選抜の活用が広がりを見せるなかにあっても、村越先生は「確かな学力を身につけることの大切さ」を強調します。

「『受験勉強から逃げるために総合型選抜を選択する』といった考え方は推奨していません。今年度は大学受験に向けた支援体制をアップデートしていますが、それは単に大学合格のみを目的とするものではありません。建学の精神『捨我精進』のもと、本校を卒業後、生涯にわたって学び続ける姿勢をしっかりと育むことに軸をおいているのです。多様化する大学入試や変化の激しい社会にも対応できる学力を身につけられるよう、今後も充実した進路支援に取り組んでいきたいと思います」(村越先生)

2024年度 現役進学者の系統別進学者の割合

2024年度 現役進学者の進学先割合

同校ではホームページや学校案内において、
合格実績だけでなく進学先の学部・学科まで詳細に公開しています。
この情報を見ると、卒業後の進路が多岐にわたることがわかり、
生徒一人ひとりの多様な興味・関心を育む取り組みが結実している様子がうかがえます。

進学通信 2024年8月号
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