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私立中高進学通信

2022年1月号

生徒の主体的な活動にフォーカス

品川翔英中学校

行事もすべての生徒が
運営責任と達成感を体感

共学化後、初の運動会。体育祭実行委員会を中心に、生徒が奔走しました。
体育祭は雨で午後は休止となりましたが、休止とする判断も生徒が行いました。1000人規模の生徒が集まるイベントは大成功!

教員が指示するのではなく
生徒自らが考える学校
生徒主体の学校説明会。保護者からさまざまな質問が出ました。「土日に行われる説明会でも、保護者・受験生の案内や生徒への質問コーナーの運営も生徒会運営部で行っています」(Y.Y.さん)

 2020年度に前身である小野学園女子を共学化し、新しい学校として生まれ変わった同校。自分で考えて行動することを大事にし、選択肢が多いことが特徴です。学校行事なども生徒が主催し、生徒だけで運営しています。

「1300人もの在校生が集う体育祭は、本校としても初めての大規模行事でしたが、教員は安全確認やサポートに徹し、行事の運営は生徒に任せました。体育祭の途中から雨が降ってきた際にも、生徒たちだけで自主的に相談をして休止にすると決断しました」(入試広報室長/三本正行先生)

 生徒だけで取り組めば、時には失敗することもあります。しかし、その時も、教員は決して生徒を責めたりせず、「じゃあ、次はどうしようか?」と声かけをするそうです。

「生徒の自主性を尊重し、任せれば、思いもよらない力を発揮します。生徒が思い切って挑戦できる、安心・安全な空間を作ることが、教員の役割です。手助けしたくなる時もありますが、『待つ』ことが大事だと考えています。
 これからの世の中は『些末なことでも上の人の言う通りにする』という旧来の価値観は通じません。個性や多様性が力をもつ時代、我々も新しい教育をすべきだと思っています」

文化祭「志ら梅祭」も生徒が自主運営。
文化祭当日はもちろん、「準備期間も本当に楽しかった!」と生徒たち。

準備も設営も種目も進行もすべて生徒が担当。協力し、話し合いながら進めました。準備も設営も種目も進行もすべて生徒が担当。協力し、話し合いながら進めました。
Tシャツはクラスごとにデザイン。Tシャツはクラスごとにデザイン。
主体的ポイント1
行事は生徒が完全に自主運営

 行事の準備はすべて生徒が行います。そのため、まとめ役の生徒会や実行委員だけでなく、クラス全員が自主的な活動に加わり、行事をみんなで作り上げていきます。先生たちは生徒を見守り、生徒が動くのを待ちます。

 生徒主体といっても、安全性などは先生が厳しくチェックします。文化祭の各クラスの催しは、事前に実行委員・生徒会役員と先生がチームになって確認をしていきます。時には先生からダメ出しをされることも。自主的な活動には責任も伴うことを体験から学んでいきます。

H・Mさん(左・高1)とY・Yさん(右・高2)自分たちで問題解決まで任されるのは厳しいけれど、達成感もひとしおです!

H・Mさん(左・高1)とY・Yさん(右・高2)
「自分たちで問題解決まで任されるのは厳しいけれど、達成感もひとしおです!」

主体的ポイント2
メンター制導入
学びたいことを先生が応援してくれる
やる気があればあるほどチャンスが転がっていて、それをつかめばなんでもできる学校。勉強に関しても活動に関しても、全部自分で考えなくてはならないので本当に大変なのですが、その分大学やその先の社会で活かせる応用力が絶対につくと思っています。H.M.さん/高1
「やる気があればあるほどチャンスが転がっていて、それをつかめばなんでもできる学校。勉強に関しても活動に関しても、全部自分で考えなくてはならないので本当に大変なのですが、その分大学やその先の社会で活かせる応用力が絶対につくと思っています。」

 勉強や進路について指導してくれるメンターの先生を、生徒が選ぶことのできる「メンター制」の学校です。自分に合うメンターの先生に指導してもらえるし、学年担任制なので担任の先生にしか相談できないという雰囲気がなく、どの先生も臨機応変に対応してくれて、小さなことでも相談したら、いろいろ提案したりアドバイスしたりしてくれます。私のメンターの先生もそうですが、やりたいことを絶対的に応援してくれる先生が本当に多いです。

 授業や勉強、進路に関しても、すべての先生方が自分のことのように真剣に考えてくれるのが、この学校のいいところだと思います。

主体的ポイント3
生徒会も生徒の意見で組織改編
制約がない、自分で考える学校です。すべて任されるのは大変だけど、将来に活かされます!新しい活動をしてみたい、自分探しをしてみたいという人はぜひこの学校に入学して、チャレンジしてほしいです。Y.Y.さん/高2
「制約がない、自分で考える学校です。すべて任されるのは大変だけど、将来に活かされます!新しい活動をしてみたい、自分探しをしてみたいという人はぜひこの学校に入学して、チャレンジしてほしいです。」

 同校の生徒会の組織図や運営については、2020年度入学の高校生6名のメンバーがたたき台を作り、その後は随時、生徒が声を上げ、必要に応じて改編されてきました。体育祭では実行委員長に責任が集中したことが課題として挙げられ、その反省を文化祭の組織作りに活かしたそうです。 「僕は生徒会運営部のまとめ役ですが、何をするにしても生徒会メンバーが一方的に進めるのではなく、後輩たちの提案を絶対に否定せず、一度検討会に上げるなど、意見を言いやすい雰囲気をつくっています」

定期テスト廃止!
2~3週間ごとの振り返りテストで主体性を促し引き出す
三本正行先生(入試広報室長)三本正行先生(入試広報室長)

 本校では、学級担任制を廃止し、チームで学年を担当する学年担任制で生徒全体を見ていますが、2021年度からは、メンター制を導入しました。生徒一人ひとりに深くかかわりながら自律的な学びへと促し、学習支援や進路指導など生徒の成長を支援します。

 メンター制の大きな特長は、生徒が学年担任の教員の中から、自分のメンターを選ぶことができるところです。自ら選んだ教員であるため話しやすく、学校生活や勉強の進め方について、気軽に相談する関係を築くことができます。

 勉強面でも生徒たちが自主的に取り組めるよう、定期テストを廃止し、2~3週間ごとに定着確認の振り返りテストを実施しています。これにより生徒も学習計画が立てやすく、教員も効果的なサポートがしやすくなり、生徒たちはより前向きに勉強するようになりました。

(この記事は『私立中高進学通信2022年1月号』に掲載しました。)

進学通信 2022年1月号
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