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私立中高進学通信

2021年7月号

私学だからできるオリジナル教育

品川翔英中学校

学び続けるLEARNERSを育成
多彩な学習で学ぶ姿勢を育む

「学び続けるLEARNERS」育成を掲げ、週6コマにも及ぶ「Learner's Time」の導入など、同校が推進する新しい教育活動を紹介します。
前年度の「Learner's Time」のドラマエデュケーシaョンの授業風景。表現力はもちろん、協働性や思考力の育成にもつながります。

前年度の「Learner's Time」のドラマエデュケーシaョンの授業風景。
表現力はもちろん、協働性や思考力の育成にもつながります。

LEARNERSに必要な
7つの力を養う

「自主 創造 貢献」という校訓のもと、「学び続けるLEARNERS(ラーナーズ)」を育成するという教育目標を体系化、昨年から21世紀型の新しい教育活動へと舵を切った同校。

「現代は、『VUCA(ブーカ)(※)』と呼ばれる先行きが不透明で将来の予測が困難な時代です。既存の知識だけでは解決できない問題に直面することもあります。このような時代を生き抜くためには、新たな知識を自ら学ぶ意欲を持ち、学ぶ方法を知っているLEARNERSであることが重要です。そのため、生徒たちには『品川翔英DP7(ディプロマポリシー7)』(ページ下参照)という7つの力を身につけてもらいたいと考えています」(LEARNER部部長/村上亜矢子教頭先生)

 その核となる「Learner's Time」は、水曜の5・6限目と土曜の週6コマが当てられ、探究学習などの多彩なプログラムが用意されています。

「Learner's Timeでは、探究学習やプログラミング、オンライン英会話、ドラマエデュケーション(演劇教育)、ICTを活用した個別最適化学習を行います。メインは、探究学習で学び合うスキルやアイデアを生み出すための思考発想法の授業なども実施しています。
 2023年度からは高2生以上を対象とした選択式講座『品川翔英ゼミ』も開講予定です。中学で学び続けられる力を身につけ、進路が視野に入る高校では、生徒が自らの目標、課題に向けての学びを主体的に選択して取り組むことができるようになります」

※ VUCA…Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった略語で、変化が激しく予測困難な状態を示す。

メンター制をはじめ
学習者に寄り沿う取り組み

 同校の新たな取り組みは、授業だけでありません。教員がチームでクラスを担当する学年担任制に加え、今年度から学習相談や進路相談にメンター制を導入しました。

「メンター(mentor)には、優れた指導者・信頼のおける相談相手といった意味があります。本校では、これらの意味に加えて『自律した学習者』になるために寄り沿うガイドになることを意図しています」

 こうしたメンタル面でのサポートは、学校生活のうえで欠かせないものだと村上先生は話し、さらにこう続けます。

「授業も行事もクラブ活動も、学校のすべての活動は、生徒のDP7を養うことに収れんされます。メンター制は、学年教員の中から生徒が相談する教員を選ぶ方式。自ら選ぶことで自己肯定感を高め、自律的に動く原動力となります。
 本校では、自己調整学習という考え方も取り入れるなど、多岐にわたる取り組みを始めています。中高6年間で、生徒自身が目標や学習計画を立て、自分をモニタリングしながら実行し、学びの結果を自己省察するPDS(Plan→Do→See)を回していくことで、社会に出ても通用する自律する学習者が、多く巣立つことをめざしています」

すべての教育活動がLEARNERS育成に注がれる
学び続けるLEARNERSとは?

 学びを愉しみ(①)、実際に自ら行動(②③)・協働(④)することで検証し、さらに疑問や問題点を発見しうる批判的思考(⑤)をする。こうした一連の過程の中で新たな価値を創造し(⑥)貢献(⑦)できる学習者。

Learner's Time 中1・中2のカリキュラム例

PBL(探究学習) SDGsをテーマに学び方を学ぶ
グローバル教育  ネイティブスピーカーとのリアル英会話、英検受験
ドラマエデュケーション  協働性や表現力の育成
自律学習支援  オンライン英会話
学習アプリQubenaを活用した数学の自主学習
ハイスピードラーニングWordEngineで英単語学習
スタディサプリで個別最適化学習

※その他道徳やSTEM教育のプログラミングも「Learner's Time」に含まれる。

『Learner's Time』を水曜日の5・6限目、土曜日1〜4限にしたのは、グループ学習などでまとまった時間が使えること、企業訪問など校外での活動のしやすさを考慮したためです。

「生徒たちには学校の外で多くの大人たちと積極的に出会うことで、校内では得られないものを学んでほしいと思っています」(村上先生)

品川翔英DP7 *卒業時に身につけてほしい力

①愉しむ力 あらゆることを愉しみます
②主体性 あらゆることを自分ごととして捉えて行動します
③自律性 自分で自分を律します
④協働性 他人の意見を傾聴し、一人では成し遂げられないことを成し遂げます
⑤批判的思考力 根拠を持って分析し、物事を改善します
⑥創造力 新たなものを創り出します
⑦貢献力 他者や社会に役に立つように尽力します
学習定着確認テストで自律学習を促進
調べ学習や個別最適化学習など、さまざまな場面で生徒の自律学習をアシストするICT教育もLEARNERS育成に欠かせません。調べ学習や個別最適化学習など、さまざまな場面で生徒の自律学習をアシストするICT教育もLEARNERS育成に欠かせません。

 定期テストを見直し、定着確認テストを2~3週間単位で実施している同校。学びを短期間で区切ることで、知識の定着を確認して、次のステップへ進みます。このため日々の学習計画を立てやすく、生活リズムも整えられます。フォーサイト手帳も活用し、PDSのサイクルを習慣化。これらは学び続けるLEARNERSの素養である自己調整学習の習得を狙っています。また、テスト期間がなくなったことで、授業時間も増え、学習とクラブ活動との両立もしやすくなりました。全国模試を受験して、全国レベルでの確認も行います。放課後のラーニングセンターも立ち上がり、学びの環境は整っています。

学年担任制×メンター制が育むLEARNERS
非認知能力を可視化するルーブリック評価を採用する同校。調べたことを読み上げるだけではない表現力がプレゼンテーションでも発揮されます。非認知能力を可視化するルーブリック評価を採用する同校。調べたことを読み上げるだけではない表現力がプレゼンテーションでも発揮されます。

 固定のクラス担任は存在せず、ホームルームや清掃など、学年教員団がチームでクラスを担当しています。生徒にとっては多くの教員と広くかかわりを持つことができます。メンター制は、学習や進路など個々の生徒と深く向き合うメンターとなる教員を、生徒自身が選ぶ画期的な制度。メンタークラスも定期開催し、メンターは生徒が「学び続けるLEARNERS」となるガイド役を担います。

「生徒たちはクラス、メンタークラス、クラブ活動、家庭と居場所がいくつもできることで、安心して思い切ったチャレンジもできます。自己肯定感も高まり、教科学習にも良い影響を与えると考えています」(村上先生)

先生から一言
LEARNER部部長/村上亜矢子教頭先生LEARNER部部長/村上亜矢子教頭先生

 これからの時代を生きるのに必要な力を生徒が身につけるためには、旧来のやり方を脱し、全く新しい方法が必要でした。『Learner's Time』を中1〜中3で週6時間も設けたこと、メンター制や定着確認テスト、ICT教育もすべて、「学び続けるLEARNERS」を育てたいという考えに基づいています。内容の更新を重ね、常に10年先を見据えた新しい教育を実現していきます。

進学通信 2021年7月号
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