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私立中高進学通信

2022年7月号

中1の始め方

品川翔英中学校

「メンター」の先生が伴走して
一人ひとりの自立を促す

メンター面談の様子。生徒との対話を重視し、先生が生徒の斜め上にいるような関係でともに歩んでいく指導をしています。

メンター面談の様子。生徒との対話を重視し、先生が生徒の斜め上にいるような関係でともに歩んでいく指導をしています。

愉しみながら時代を生き抜くために学び続ける『LEARNER』を育成。複数の教員で生徒を見守る「学年担任制」と、生徒と一対一の関係をつくり伴走する「メンター制」によって、入学後の学校生活や学習の自立をサポートしています。

生徒と斜めの関係を作る
「学年担任制」と「メンター制」
中高一貫部長村井悠紀先生中高一貫部長/村井悠紀先生

「自主・創造・貢献」の校訓のもと、「自主的に未来を切り拓く力」「新たな価値を創造する英知」「未来へ飛翔し貢献する心」を育むことをめざしている同校。先の見えない時代をたくましく生き抜き、愉しみながら行動し続けることで社会に貢献できる人を「LEARNER」として、そのために必要な独自の取り組みを行っています。

「将来の予測が不可能なこれからの時代に求められるのは、常に自分をアップデートし続ける力だと考えます。LEARNERとして身につけてほしい7つの素養(愉しむ力・主体性・自律性・協働性・批判的思考力・創造力・貢献)を、「品川翔英GP※7」と呼び、卒業までに身につけられるようにサポートしていきます」と中高一貫部長の村井悠紀先生は話します。

 LEARNERを育てるための取り組みの一つが「学年担任制」です。

「学年担任制とは、クラスに関係なく、学年の生徒を学年の教員全体で受け持つシステムです。ホームルームや清掃の時間は、数人の教員が数日おきに担当します。複数人でクラスの様子に目を配ることができますし、生徒にとっても、多くの教員と接することで相性の良い教員を探したり、多様な価値観に触れたりするチャンスになります」(村井先生)

 さらに、一人ひとりの生徒とのつながりを強化するために、2021度より導入されたのが「メンター制」です。

「メンターは、LEARNERを育てるために欠かせない、伴走者の役割を果たします。生徒が個別に選んだ教員がメンターとなり、日々の学習や学校生活、進路・進学などについて1年間を通じて深く向き合います」

 中1生がメンターとなる先生を選びやすいように、入学予定者向けの特設サイトには、先生方の自己紹介の動画を掲載しました。また、入学後のホームルームなどでも、さまざまな先生に接する機会があるため、趣味が合いそうな先生や話しやすいと感じる先生をメンターに選んでいる生徒が多いそうです。

「入学後しばらくの間は、友達関係や学校生活に慣れることを第一に指導します。面談期間などは特に設けておらず、生徒から声がかかった時や、教員側で必要だと判断したタイミングで随時行うようにしています」

※GP…Graduation Policy

『自己調整学習』ができるように
メンターが伴走

 メンターの先生は、生徒が中学生としての学習スタイルを確立することにも力を注ぎます。

「生徒自らが目標を決め、計画を立て、実行する『自己調整学習』を実現していけるようにサポートしています。また、その結果を一緒に振り返ることを通じて、さらに大きな目標を見つけ、それに近づいていけるように支援します」

 自分の行動を客観的に振り返るために取り入れているツールが『フォーサイト手帳』。毎日の計画や行動を書き込み、それを振り返ることによって、時間の管理能力や学ぶ力を高めていきます。

「週に1度、メンターの教員からコメントが書き入れられますが、それを楽しみにしている生徒も多いようです」

 学習内容を把握することで、能動的な学習に役立ててもらおうと活用されているのが、『Bigシラバス』と『Smallシラバス』という2種類のシラバス(生徒に提示する授業概要)。シラバスの内容を参考にしながら、生徒は、計画(Plan)、実行(Do)、振り返り(See)を繰り返す、自己調整学習を行います。

「『Bigシラバス』は、学習内容の全体像を把握する目的で、『Smallシラバス』は、学習計画を具体的な行動レベルにまで落とし込み、振り返ることを習慣化する目的で使われています。目標やそのための行動計画を記入するほか、学習を進めるために参考にしてほしいツール(教科書の頁や、スタディサプリの動画など)が紹介されており、効率的な学習の進め方がわかるようになっています」

 Smallシラバスを活用することで、何をどのように勉強したらよいのかがわかり、学習の効率アップや取り組みやすさにつながったという声が多いそうです。

「生徒たちには、主体的に行動する習慣を身につけてほしいと思っています。そのために、学校からの連絡事項などは、オンライン上にアップロードして生徒にアクセスしてもらう形をとっています。こうした取り組みは、入学前の新入生招集日からスタートします。あれこれと世話をしすぎるのではなく、あえて自分から行動することが必要な状況をつくり出す。それが、生徒の自立につながると考えています」

生徒の自立を促すために、日常の連絡事項などもオンライン上に掲載。自ら情報をチェックする必要があります。生徒の自立を促すために、日常の連絡事項などもオンライン上に掲載。自ら情報をチェックする必要があります。
入学予定者向けの特設サイトに掲載された、先生の紹介動画。オンライン上に掲載された情報に生徒がアクセスする習慣づけは、入学前から始まっています。入学予定者向けの特設サイトに掲載された、先生の紹介動画。オンライン上に掲載された情報に生徒がアクセスする習慣づけは、入学前から始まっています。
◀計画と行動を振り返るためのフォーサイト手帳計画と行動を振り返るためのフォーサイト手帳
▲各単元の目標とそのための具体的な行動、活用したいツールなどを一目で確認できるSmallシラバス。メンターの先生は、その活用方法も指導します。各単元の目標とそのための具体的な行動、活用したいツールなどを一目で確認できるSmallシラバス。メンターの先生は、その活用方法も指導します。

(この記事は『私立中高進学通信2022年7月号』に掲載しました。)

進学通信 2022年7月号
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