私立中高進学通信
2024年11月号
変わる私学!
共立女子第二中学校
高大連携による7年間一貫教育で
自分らしい学びを継続する
高校新コース制 全学年導入完了
大学併設校としてのメリットを活かし、大学進学後の単位が認定されるプレカレッジで、実際に大学の講義を受講する「共立進学コース」1期生の高3生3人にお話を聞きました。
N・Fさん
国際学部志望
プレカレッジ受講講座「アラビア語」「地域研究入門」「文化比較入門」
O・Maさん
家政学部志望
プレカレッジ受講講座「児童学基礎演習」「日本国憲法」
O・Miさん
文芸学部志望
プレカレッジ受講講座「児童文学概論」「日本国憲法」「芸術を学ぶ」
プレカレッジで
大学の学びを先取り
2022年度に共立女子大学(文系学部)・短期大学進学を第1志望とする生徒を対象に「共立進学コース」を高等部に新設した共立女子第二。その1期生となる高3生は現在、同大進学後に単位認定を受けられる「KWU高大連携プログラム(プレカレッジ)」で、大学の講義を先取りで受講しながら、進学後さらにその先の将来を見据えた、自分らしい深い学びを続けています。
――皆さんが「共立進学コース」を選択した理由は?
O・Miさん
共立女子大の文芸学部は、文学だけに限らず、芸術・メディアなども幅広く学べることを知り、このコースを選びました。
O・Maさん
保育系の道に進みたいと思い、中学時代から共立女子大の家政学部児童学科に入学したいと考えていました。女子大で面倒見が良いことに加え、カリキュラムにも魅力を感じました。
N・Fさん
共立女子大の100%に近い就職率の高さに引かれました。女子大ですが、国際学部、建築・デザイン学部などがあることも大きな理由で、私は国際学部を志望しています。
――実際に大学の専門的な講義を受けるなかで感じたことは?
O・Maさん
「児童学基礎演習」を受講していて、高校では扱わない児童学を学んでいます。小学校や幼稚園などに直接出向き、座学ではなく実践で学ぶことができます。高校生は私一人ですが、大学生の先輩方にフォローしていただき、心強いです。
N・Fさん
「アラビア語」と、イスラム文化を総合的に学ぶ「地域研究入門」などを受講していますが、それまで縁のなかったアラビア語に触れるきっかけとなりました。大学生の先輩と話す機会があるので、試験内容からサークルまで大学生活について多くのことを教えてもらっています。
O・Miさん
ディズニー作品とアダプテーション(翻案・改作)作品を比べながら表現を学ぶ「児童文学概論」や「芸術を学ぶ」「日本国憲法」を受講しています。それまで興味のなかった分野にも触れられるので、視野が広がっていくことを実感しています。
――「共立進学コース」だからこそ、注力できる取り組みはありますか?
N・Fさん
高3の夏休みは、国際学部で必須になる英語力の向上に時間を充てました。海外の友人と会う機会をたくさん作り、コミュニケーションを図りました。
O・Miさん
学校の定期テストの勉強に集中できるので、吹奏楽部の活動にも打ち込むことができました。また、高3の夏に英検を受けるなど、学校以外の学びを充実させることもできています。
O・Maさん
この夏休みは、児童学科に進む学生として実際に子どもたちに触れる機会を得ようと、子どもに関連した仕事をしている母の事務所で、インターンとしてお手伝いをしました。
――大学進学後は、どのようなことに取り組んでいきたいですか?
O・Miさん
私は表現を「伝える」ことに興味をもっています。文芸学部の「メディア領域」専攻で、一つの作品をどのような方法で発信して、世の中に伝えていくかを学びたいと思っています。
N・Fさん
高2のニュージーランド短期留学で海外に対する興味が増し、大学でも留学したいと考えています。国際関係や国際法、国際経済を学ぶ「グローバルスタディーズコース」を専攻し、将来はNGOや国際機関、キャビンアテンダントなど、海外と関われる仕事に就きたいです。
O・Maさん
今までは子ども目線で考えていましたが、進学後は教育者の目線も学びたいと思っています。幼稚園教諭、保育士以外に小学校教諭も視野に入れて、国家資格の取得を考えていきたいです。高校から単位を先取りできるので、大学で余裕が生まれることは大きいと感じています。
高等部の4コース
「共立進学コース」以外の生徒も、共立女子大への指定校推薦を保持したまま、外部大学を受験できます。
そのため同校は約99%と高い現役進学率を誇り、「挑戦と安心の両立」を実現しています。
変わるポイント
進路の多様化に対応した「共立進学コース」
大学併設校の強みを活かす
戸口 義也先生
2022年度に高校4コース制を導入した同校。大学併設校の強みとして、もともと共立女子大への手厚い推薦制度はありましたが、新たに共立女子大(文系学部)への進学に特化した「共立進学コース」を設けたのは、「どこで学ぶか」に加え、「何を学ぶか」が重視される現在の「進路の多様化に対応するため」と、入試広報部主任の戸口義也先生は説明します。
「共立女子大を第1志望とする生徒には、外部大学を受験する生徒とは高校3年間の過ごし方が異なる、大学併設校のメリットをより活かした学びが最大限受けられるコース設定としました。併設校ならではの質の高い高大連携の学びが可能です」
進学後に取得単位が認定される
「KWU高大連携プログラム」
質の高い高大連携を体現したのが「KWU高大連携プログラム」です。
「『共立進学コース』の生徒は、高2で大学の授業見学会などを実施し、高3からは毎週水曜日に共立女子大の一ツ橋キャンパスで、大学生と共に1コマ100分の講義を受講し、試験も受けます。もちろん高校生のために用意された講座ではありませんが、履修した科目で基準に達すると、大学進学後に取得単位が認定されます。高大7年間の流れのなかで、『自分らしい学びの継続』ができることは、生徒にとって大きいと考えています」
共立女子大学一ツ橋キャンパス
高校段階から大学の学びを体験し
充実したキャンパスライフに
高校段階で大学の授業を体験するメリットも大きいそうです。
「生徒にとって大学がどのようなところなのかを早く知ることができ、進学後のキャンパスライフにも余裕が生まれます。留学やインターン、サークル活動、アルバイトに至るまで、授業以外の時間を自分磨きのために有効活用できます。自分の将来を見据え、大学での深い学びを先行して始めたいという生徒に対応したコースなのです」
(この記事は『私立中高進学通信2024年11月号』に掲載しました。)
共立女子第二中学校
〒193-8666 東京都八王子市元八王子町1-710
TEL:042-661-9952
進学通信掲載情報
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