私立中高進学通信
2021年8月号
みんなの自慢のコーチ
多摩大学目黒中学校
全国レベルの実力と人間力を育み
強力サポートで学力の向上も支える
中学サッカー部監督 高校サッカー部コーチ 鈴木 雄先生
中学・高校サッカー部顧問 技術・情報科 石川 智啓先生
中学サッカー部の監督で高校サッカー部のコーチも務める鈴木雄監督(左)。
技術・情報科の教員であり中学・高校サッカー部顧問を務める石川智啓先生(右)。
『謙虚・感謝・進化』をチーム理念とし、サッカー技術と学力の向上を“全人教育”とともに健やかに厳しく育んでいる同校。全国制覇を目標に、親身な指導を行っています。
強いサッカー部に憧れて
入学を志す生徒も多数
生徒の自主性を重んじるおおらかな校風の中で、学習面・生活面ともにていねいかつ親身な指導を行い、教員と生徒の強い信頼関係を培っている同校。そのモットーは『文武両道』であり、クラブ活動が非常に盛んです。
なかでもサッカー部は実力と実績を高く評価されており、2011年度、2014年度には全国中学校サッカー選手権大会で全国ベスト8に進出。2017年度には同大会で全国3位に輝いています。強いサッカー部に憧れて同校を志望する受験生も非常に多く、現在、中学サッカー部には90名以上が在籍し、そのほとんどが高校でもサッカーを続けています。
中高を通じたサッカー部のチーム理念は『謙虚・感謝・進化』。部員、指導者ともに謙虚な姿勢で感謝の気持ちをもち、常に進化するチームをめざします。練習施設も充実しており、通常の練習は横浜市にある「あざみ野セミナーハウス」の人工芝グラウンドで行います。セミナーハウスには、室内練習場やトレーニングルーム、宿泊施設も完備されています。
プロサッカーチーム横浜FCより派遣されたコーチをはじめ、指導経験豊富なスタッフ陣の層の厚さも同校サッカー部の特色です。プロの指導者によるきめ細かでハイレベルな指導が実力を伸ばします。中学サッカー部を統括するのは名門・仙台育英学園サッカー部や横浜FCサッカースクールのコーチを歴任してきた鈴木雄監督。鈴木監督の指導のポイントは「個の技術力と状況に応じた的確な判断力を身につけられるか」にあります。
「本校ではカテゴリー別に専任コーチが指導に当たります。守備の要であるゴールキーパー専門コーチがいるのも、学校のサッカー部では珍しい強みです。
シュートやドリブルなど個のテクニックの向上はもちろんですが、戦術理解力を高めることを想定した対人練習を多く行うことで、チームの総合力を高めています」(鈴木監督)
サッカー技術の向上とともに注力しているのは、人間力の育成です。サッカー部の活動を学校生活面からサポートする顧問の石川智啓先生は、同校のクラブ活動の意義をこう話します。
「技術があってのスポーツではありますが、クラブ活動が最も大切にしなければならないのは、しっかりとルールを守りながらチームに貢献する気持ちを育てていくことです。挨拶などの礼儀はもちろん、社会に出た時にこそ役立つ自らを律する力と自主性を、勉強とサッカーの両立を通じて身につけてもらうことこそが、指導者の務めだと感じています」
目標は全国制覇!
実戦力を養うサッカー指導
効果的な練習方法と指導陣の細やかな気遣いにより、生徒のやる気を引き出し人格形成を図る同校サッカー部。通常の中学校体育連盟(中体連)の大会のみならず、「東京都クラブユースサッカーリーグ」や「U-13リーグ」などクラブチームとのリーグ戦に各学年が参加。全国レベルの強豪校との練習試合も積極的に行い、日々実力を向上させています。
鈴木監督、石川先生に、今後の目標について伺いました。
「試合に勝つ力を磨くのは、やはり実戦を積むことが一番です。技術力の高いチームと試合を重ねることで、より広い視野をもつことができ、選手は精神的にも成長します。
私も日々、色々なチームの試合や練習を観て戦術研究に励んでいます。目標はもちろん中体連での全国優勝。緊張感のある一戦で堂々とプレーできるよう自信がもてるトレーニング・経験を日々積み重ねていきたいです」(鈴木監督)
「鈴木監督は選手だけでなく、保護者の方々への密な連絡も欠かさず、チーム一丸となって実力アップを志向していけるよう、常に気を配っています。
生徒にも、多摩大目黒でサッカーに向き合ってきたという自信とプライドをもって、社会に貢献できる人間に育ってほしいです」(石川先生)
ココに注目!
勉強もクラブ活動もメリハリが大事
“文武両道”の教えを徹底
『文武両道』をクラブ活動の目標に掲げる同校ですが、特にサッカー部は鈴木監督と石川先生が密に連絡を取り合い、生徒の成績の変化や生活の様子もしっかりと把握することを日々心がけています。
中間・期末テスト後は、校長先生に部員の成績を報告する会議も開かれ、サッカー意欲とともに学習意欲を高める指導を徹底しています。
「どんなに優秀な選手でも、テストの成績が芳しくなければ一定期間、練習参加を禁止し、補講の時間をあてています。サッカーと勉強にメリハリをつけて取り組むよう学校と連携をとりながら、集中できる環境を準備しています。
クラブ活動の専任指導者が生徒の学習面に関与する機会は希だと思いますが、本校のサッカー部で、スポーツを通じた本物の“全人教育”に携わることができている喜びを、私自身も大いに感じています」(鈴木監督)
「実際にレギュラーの部員は、成績もぐんぐん伸びていきます。中学入学時にはさほど勉強に熱心ではなかった生徒が、サッカー部に入ってから自覚をもって勉強するようになり、成績を向上させて、国立・私立の難関大学へと進学する例も非常に多いのです。
サッカーはチームプレーなので、部員同士が運動も勉強も励まし合いながら切磋琢磨してくれているのはうれしいことです」(石川先生)
(この記事は『私立中高進学通信2021年8月号』に掲載しました。)
多摩大学目黒中学校
〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
TEL:03-3714-2661
進学通信掲載情報
PICK UP!!
紹介する学校
- 「チーム活動」を重視部活動を通して人間的な成長を日本大学第二中学校
- 感動や達成感を味わい未来への「力」を養う藤村女子中学校
- 校訓「ネバー・ダイ」の精神で目標を達成する力をつける京華中学校
- 練習も本番もいつも真剣勝負!主体性を引き出す部活動の力佼成学園中学校
- 生徒が自分で向上できるよう言葉を重ね、ていねいに指導昭和学院中学校
- 生徒の主体性を重んじた指導で音楽的・人間的成長を促す女子聖学院中学校
- 元プロスポーツ選手が指導第一線で活躍する心と体を育てる聖望学園中学校
- 全国レベルの実力と人間力を育み強力サポートで学力の向上も支える多摩大学目黒中学校
- オリンピック選手を輩出する強豪校「学校水泳」の伝統が育む“全人教育”日本大学豊山中学校
- グローバル教育のノウハウを結集した中高6年間の『国際コース』がスタート江戸川女子中学校
- 園芸、感話、留学など多彩な教育が育てる自ら発信する力と夢を実現する学力恵泉女学園中学校
- 共学化&校名変更でスタートした光英VERITASの新たな歴史光英VERITAS中学校
- 海外に羽ばたいたOGが語る母校が誇る手厚い留学制度の魅力城西大学附属城西中学校
- 社会課題と向き合う視野と主体性を養う地域連携で実現した探究プログラム富士見中学校
- ポールダンス日本一に輝いた生徒の世界を見据える夢を全力でサポート目黒学院中学校
- 新教材『TIME ZONES』で高める英語力とテクノロジーのスキル実践学園中学校
- Cambridge English スクールに認定4技能5領域を伸ばす山脇学園中学校
- iPadを駆使して映画制作作品発表の場は聖徳映画祭聖徳学園中学校
- ICTを活用し、「未来を見据え、世界を知る、自分を拓く」東京成徳大学中学校
- 新生徒会が始動!生徒みんなの意見を取り入れた活動をめざす女子美術大学付属中学校
- この手で学校の歴史と伝統と未来を!ドルトン東京学園中等部
- 温かくてゆっくりした時間が流れている学校です!中村中学校
- コロナ禍でもグローバルな教育を展開二松学舎大学附属柏中学校
- 英語の4技能もプレゼン力もアップ!富士見丘中学校
- 『行学二道』の精神で文武両道を貫く立正大学付属立正中学校
- 豊かな人生の礎を築く中高時代「共感的対話」を大切にした教育をかえつ有明中学校
- 伝統と校風を守りながら変化に対応した教育を推進成城中学校
- IB教育と中高大連携により21世紀を切り拓く女性を育成東京家政大学附属女子中学校
- 自発的な学びを促す仕掛けで生徒たちの才能を育む横浜女学院中学校
- 自分で考える力、伝える力を育んで「心から楽しい!」と思える人生を西武台新座中学校
- 知ってほしい母校の魅力卒業生が発信する“今を生きる卒業生の姿”桐朋女子中学校