私立中高進学通信
2022年8月号
みんなのSDGs
二松学舎大学附属柏中学校
2つの新コースが始動!
SDGsを軸に世界の諸問題を考える
新コース制がスタートし、さらなる探究教育の充実・発展を図る同校。これからの時代を担う、真のグローバルリーダーを育てる「グローバル探究コース」のプログラムについて取材しました。
校内で「SDGsに関わるもの」を探した後は、「何を見つけて、それがどうSDGsにつながるのか」をグループで発表しました。
自ら考えて
解決策を見つけ、実践する
論語教育と探究教育を柱に、社会に貢献できる人材を育成する同校。2022年度より「総合探究コース」と「グローバル探究コース」という2つの新コース制がスタートしました。
「総合探究コース」では、論語教育による人間力向上とともに、探究教育をさらに充実させます。開校以来、力を注いできた『自問自答プログラム』『学習支援プログラム』『進路支援プログラム』の3つのプログラムを軸に、「思考力・判断力・表現力」を鍛えていきます。たとえば、3社の新聞コラムを読み合わせ、同じ事柄についてそれぞれの新聞がどのように伝えているかを調べます。そして、生徒たちはそれについてどう考えるのかなどをテーマに、ホームルームで『1分間スピーチ』を行います。
「グローバル探究コース」では、論語教育、探究教育に加え、4つのプログラムを通してSDGsを軸に世界のさまざまな問題を学んでいきます。“知る、考える、表現する”力を身につける『プレゼンテーションプログラム』、体験を通して学ぶ『特別体験プログラム』、世界で通用する語学力と表現力を身につける『パワーアップイングリッシュプログラム』、『海外研修プログラム』からなる「NISHO GLOBAL PROJECT Jr.」は、グローバルな視点を養い、探究力をさらに高める内容となっています。
変革者となるために
必要なスキルを磨く
この日は、「グローバル探究コース」中1生の『プレゼンテーションプログラム』を取材しました。
「プレゼンテーションプログラムでは、表現力や発信力を育てます。初回となるこの日の授業テーマは、『SDGsとは何か、学校内にある身近なものから探す』です。生徒たちはグループごとに校内を歩き、SDGsにかかわると思うものを探しました。そして、それがSDGsの17の目標とどのようにつながっているのかを考えました。このような授業を通し、自分で考える思考力、情報を見つけそれを判断する力、見つけたものや自身の考えを表現する力、さらにグループワークを通してコミュニケーションする力を養います」(グローバル探究コース担当/土屋圭司先生)
土屋先生は、コースの狙いについて次のように話します。
「グローバル探究コースでは今年度、“Be a change-maker(変革者たれ)”をスローガンに掲げています。生徒たちには、自ら考え、解決策を見つけるだけでなく、それを実践してもらいたいと思っています。自分が一歩踏み出したことで、自分だけでなく世界も変わるという体験をしてほしいのです」
11.住み続けられるまちづくりを
グループワークで感じる達成感 自分自身の成長も実感
私は、「グローバル探究コース」の前身である「グローバルコース」で2年間学んできました。「グローバル」の授業では、「屋上を使ってみんなの幸福度をあげよう」というテーマのもと、グループで話し合いをしたことが印象に残っています。私たちは『食べるスペース』や『リラックスできるスペース』など、目的別にスペースを区切って屋上を使うという意見を発表しました。小学生の頃の私は、あまり積極的に意見を出すタイプではありませんでしたが、グループワークを通し、意見をはっきりと伝えられるようになり、自分自身の成長を感じています。
世界の問題を学ぶための4つのプログラム
NISHO GLOBAL PROJECT Jr.
1.プレゼンテーションプログラム
週2コマの「グローバル」の授業を通し、SDGsを題材に「思考、判断、表現」力を育成します。
2.特別体験プログラム
「JICA地球ひろば」に行ってSDGsについて学ぶなど、体験型学習を行います。
3.パワーアップイングリッシュプログラム
海外研修プログラムに向けて必要となる英語力をつけるための、夏休み前・冬休み前の英語集中講座。各国の文化についても学びます。
4.海外研修プログラム
中1はブリティッシュヒルズ、中2はオーストラリア研修・セブ語学研修、中3はカナダ研修を予定しています。
「問い」や「疑問」を見つける力が向上
土屋圭司先生
「NISHO GLOBAL PROJECT Jr.」を通し、生徒たちはグローバル感覚や思考力、情報を判断する力を養います。なかでも「問い」や「疑問」を見つける力は、授業を重ねるごとに大きな成長が見られます。また、自分で考えるだけでなく、アンケートを取ったり、インタビュー調査をしたりと、さまざまな手法を使って「問い」への答えを導き出せるようになります。こうした力は、生徒たちが自ら進路を切り拓いていく力にもつながると考えています。
(この記事は『私立中高進学通信2022年8月号』に掲載しました。)
二松学舎大学附属柏中学校
〒277-0902 千葉県柏市大井2590
TEL:04-7191-3180
進学通信掲載情報
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