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私立中高進学通信

2022年8月号

みんなのSDGs

佐野日本大学中等教育学校

生徒の心に種を植える
企画を続々進行中!

ユネスコスクール(※1)の認定を受けた同校では、SDGsをテーマにした教育活動を積極的に展開。世界が抱える諸問題を解決できるグローバル人材の育成をめざしています。
調理実習会では、スイートポテトとサツマイモをパイ生地で包んだ焼き菓子をつくりました。

調理実習会では、スイートポテトとサツマイモをパイ生地で包んだ焼き菓子をつくりました。

SDGsにかかわる専門家と
オンラインで討論

 SDGsに向けた取り組みに力を入れている同校。そのひとつが『Professional Talk × SDGs』です。これは大学や企業と連携して、SDGsにかかわるさまざまなプロの方々に講義していただき、生徒とオンラインで討論するものです。このイベントは、コロナによって同校の国際交流や海外研修がすべて中止となったため、グローバル教育センター長の丹野隆史先生が企画しました。2020年11月には第1回として宇都宮大学国際学部のモリソン・バーバラ准教授(当時)による講義「ジェンダーと社会」が開催されました。

 以来、東京大学大気海洋研究所の猿渡敏郎氏や国立科学博物館の中江雅典氏らによる「海を探る、海を調べる」、第57次南極地域観測隊に参加して調理を担当した渡貫淳子氏による「南極のエコな生活から持続可能な未来を探る」など、さまざまな方による講義が行われています。生徒たちはたくさんのメモをとりながら専門家の話に聞き入り、刺激を受けています。

『GLOBE』の活動が
ざぶん国際SDGs賞に輝く

『Professional Talk × SDGs』を運営しているのが、同校のボランティアグループ『GLOBE』です。同組織は2020年2月に同校の国際交流活動をサポートする目的で誕生しました。現在、4年生(高1)がリーダーとなって活動に励んでいます。

『GLOBE』はほかにも、校内にある畑『ベジファーム』でさまざまな野菜を育てています。食べ物をつくる苦労を実感しながら、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」について考えるためです。

 2021年12月には、収穫したサツマイモの調理実習会を、系列の佐野日本大学短期大学で栄養士をめざす短大生を交えて開催しました。

「短大の先生がサツマイモのツルを捨てず、それを材料にしてクリスマスリースをつくることをご提案くださったのです。生徒はきれいなクリスマスリースを完成させたのですが、その作業を通して生徒は、ゴミが創意工夫次第でゴミではなくなることを知りました」

『GLOBE』のメンバーはこうした活動をパネルにまとめて、「ざぶんSDGs大賞展」に応募しました。「ざぶん」は生命の源である水を入り口に、環境問題や資源問題に向き合い行動できる若人の育成をめざして20年前に創設された事業です。そこで『GLOBE』の活動は高い評価を受け、ざぶん国際SDGs賞に輝きました。同校のSDGsへの取り組みは、これからも加速していきます。

校内にある畑「ベジファーム」では、たくさんのサツマイモが収穫できました。校内にある畑「ベジファーム」では、たくさんのサツマイモが収穫できました。
サツマイモのツルを再利用したクリスマスリース。輪の部分にツルが使われています。サツマイモのツルを再利用したクリスマスリース。輪の部分にツルが使われています。
いろいろやってます!
14.海の豊かさを守ろう
英語の授業でもSDGsを題材に学ぶ

 丹野先生が担当する5年生(高2)の英語の授業では、SDGsを題材にした教材を使用しています。この日の授業で生徒は、水族館プロデューサー中村元氏が手がけた水族館の魅力を学びました。中村氏は新江ノ島水族館やサンシャイン水族館のリニューアルにも携わっています。そんな中村氏が大切にしているのは、違う種類の魚たちが傷つけ合うことなく共生できるようにすること。 丹野先生は、この内容がSDGsの17の目標のうち、どれにあてはまるかを生徒に質問します。そして、どの水族館も、海洋生物の保護のために独自の取り組みを行っていることを伝えました。

同校の授業では、自分たちの意見を発表する機会が多く設けられています。

同校の授業では、自分たちの意見を発表する機会が多く設けられています。

1.貧困をなくそう4.質の高い教育をみんなに
ケニアの現状を写真を通して知る

 2021年11月には、第7回『Professional Talk × SDGs』を開催。佐野市にある㈲神永写真館代表の小林伸氏を招き、「レンズを通して見たケニア~キベラスラムで出会った命の輝き~」そして「魅力的な写真の撮り方講座」を行いました。ケニアでは、多くの子どもたちが学校に通えず、労働を強いられています。なかでも「キベラスラム」はケニア最大のスラムです。小林氏は、ここで暮らす子どもたちに教育を提供する早川千晶さんの活動に共感し、現地で子どもたちを撮り続けていることを、生徒たちに話しました。

小林氏が撮影した写真が、生徒に「自分たちができることは何か」を考えさせました。

小林氏が撮影した写真が、生徒に「自分たちができることは何か」を考えさせました。

15.陸の豊かさも守ろう
『SDGs日光研修』で環境保全の大切さを実感

 コロナの影響で中止になった『イギリス研修旅行』の代わりとして2021年11月に『SDGs日光研修』を実施。4年生(高1)が、日光国立公園にある高層湿原をトレッキングしました。標高が高いため寒さは厳しかったのですが、空気が澄みわたり、雄大な自然を楽しむことができました。

「ガイドを務めてくださった日光自然博物館の方々のお話によれば、戦場ヶ原を訪れる人は増えていますが、台風などで傷んだ木道のすべてを修理するには莫大な金額がかかるそうです。この美しい自然を守ることがいかに大変なことかを、生徒は実感できたと思います」(丹野先生)

木道の修理だけでなく、この風景を守るには多くの人々の努力が必要なことを生徒は学びました。

木道の修理だけでなく、この風景を守るには多くの人々の努力が必要なことを生徒は学びました。

海外だけでなく地元にも目を向ける
グローバル教育センター センター長・英語科/丹野隆史先生グローバル教育センター センター長・英語科/丹野隆史先生

 今後は『SDGs日光研修』のように、本校のある栃木県や近隣にも目を向けようと考えています。足尾鉱毒事件をきっかけにつくられた、日本最大の遊水地である渡良瀬遊水地が候補のひとつです。戦場ヶ原同様にラムサール条約(※2)湿地にも登録されています。本校がめざすのは、生徒の心に多くの種を植えることです。そこで芽生えた種が、将来のグローバル社会において大きな実を結ぶと考えています。

※1 ユネスコスクール……ユネスコ憲章に示された理念を実現するため、平和学習や国際的な連携を実践する学校。

※2 ラムサール条約……国際会議で採択された、湿地に関する条約。正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」

(この記事は『私立中高進学通信2022年8月号』に掲載しました。)

進学通信 2022年8月号
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