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私立中高進学通信

2023年12月号

実践報告 私学の授業

二松学舎大学附属柏中学校

新コースで伝統の探究学習が深化
自問自答する力を鍛える

『グローバル探究』と『総合探究』の2つの新コース

2022年度より『グローバル探究コース』『総合探究コース』の2コースが新設された同校。豊富な体験プログラムを展開し、探究力と社会に貢献できる力を育成します。

多彩な体験プログラムで
『自問自答する力』を育む
折笠彩加先生の写真ですグローバル探究コース担当/折笠彩加先生

 今年146周年を迎える二松学舎大学の伝統を受け継ぐ同校では、『論語』を通じて豊かな人間性を育み、自身の生き方に向き合い、6年間かけて深めていく『論語』と『探究』を特色としています。

「本校では開校以来、自分から進んで物事を探り究める『探究』を掲げてきました。世の中が大きく変化していくなか、本校の伝統的探究教育をさらに深め、ブラッシュアップしていこうというのが、新コース制のねらいです。
 本校には普段の授業のほかに、『田んぼの教室』などのさまざまな体験プログラムを設けており、そうした体験を通じて、自然環境・社会環境・国際情勢を考え、自然との共生、日本や世界の文化を学んでいます。
 また、中3では『探究論文 自問自答』にも取り組みます。問い・仮説・調査・結論・発表という流れで1年間かけて自らのテーマに取り組み、8000字程度の論文と7分間のプレゼンテーションに挑戦します。
 これらの取り組みと日々の学習を通して、中学時代に主体的に学ぶ姿勢を身につけ、課題発見から解決まで自問自答する力を鍛えていくのが、本校の学びの特徴です」(グローバル探究コース担当/折笠彩加先生)

社会とのつながりを意識した
探究教育を展開

“探究”の先進校としてさらなる発展を求めて、2022年度より、中学校では『グローバル探究コース』『総合探究コース』の2コース制をスタートさせました。

「『課題発見から解決まで自問自答する』ことに加え、『グローバル探究コース』では『自らアクションを起こす』点に重きをおいて、自ら課題を設定し、その解決に取り組む姿勢を育成していきます。
 近隣にある『手賀沼』の調査・研究を行うなど、地域や社会とのつながりを意識した取り組みや、新聞のコラムを毎日配布するなど、社会に目を向ける機会も日常的に取り入れることで、多面的に物事を捉え、さまざまな価値観やものの見方があることを学びます」

『総合探究コース』は、基礎学力から高度な探究学習まで、成長段階に合わせて伸ばしていくカリキュラムが特徴です。『グローバル探究コース』はこうした学びに加えて、グローバル社会で活躍できる資質を高めるプログラムも実践しています。

「“グローバル”というと、英語教育のイメージをもたれがちですが、中学の段階では特に母国語で、社会で起こる出来事や状況を正しく理解し、自分の意見を発信できるように、日本人としてのアイデンティティと向き合うことを大切にしています。
 また、『グローバル探究コース』では、海外研修の機会も豊富に用意されていますが、語学の習得だけでなく、異文化理解や異文化交流に重きをおき、社会課題に向き合う学びを大切にしています」

 3年間を通して週に1度、放課後に7時間目の授業を設置していることも、『グローバル探究コース』の特徴です。この時間には、企業とタイアップして取り組む『コーポレートアクセス』や身近な困りごとに向き合い、企画を提案する『ソーシャルチェンジ』を導入。実際に企業で行われているインターンシップを校内で体験したり、企画の価値を考えながらオリジナルサービスを世に出す体験をするプログラムです。

「チームで推論や議論を重ね、新しい社会を創造します。商品やサービスの開発を通してアクションを起こし、社会への可能性を感じ、社会貢献をすることがプログラムの目的です。その“小さく大きな一歩”に、生徒もイキイキと取り組んでいます」

『グローバル探究コース』で週に1度行われている『Our Action Program』の授業風景の様子の写真です授業シーン1
『グローバル探究コース』で週に1度行われている『Our Action Program』の授業風景。取材したこの日は、企業から提示されたミッションに対しチームでアイデアを出し合い、文化祭に向けて中間発表のスライド制作に取り組みました。
コーポレートアクセスの授業の様子の写真です授業シーン2
1人1台所有のタブレットを使いこなし、相談し合う姿も。「『コーポレートアクセス』の授業では、企業で働く人から直接アドバイスをもらったり、意見交換をしたりします。そうした交流を通じて、『自分もこんなふうに働きたい』と、進みたい進路を見つける生徒も少なくありません」(折笠先生)
生徒とともに、企業からのミッションに取り組む折笠先生の写真です授業シーン3
生徒とともに、企業からのミッションに取り組む折笠先生。「探究教育では、生徒に教えるのではなく、教員が率先して探究を楽しむように心がけています」
発表のために作成されたポスターが壁に貼らている様子の写真です夏休み明けには中間発表や『探究論文 自問自答発表会』も行われます。発表のために作成されたポスターが壁に貼られています。
生徒に聞きました
非日常的なさまざまな経験が刺激に
M.Hさんの写真です

 グループで話し合ったり協力し合ったりして学ぶ機会が多く、普段は経験できないようなことを見たり、聞いたり、行動したりできることが良い刺激になっています。

 中1の終わりにブリティッシュヒルズへ行き、オールイングリッシュで過ごした体験が印象に残っています。発表する機会も多いので、少しずつ経験を積み重ね、さらに話す力をつけていきたいと思っています。(M.Hさん/中2・グローバル探究コース)


探究する力や文章力をしっかり身につけたい
M.Yさんの写真です

 国語が大好きで、将来は国語の先生になるのが夢です。そんな私にとって、論語をはじめとする国語教育に力を入れているこの学校の教育方針はとても魅力的で、第一志望で入学しました。中3の『探究論文 自問自答』に向けて、探究する力や文章力をしっかりと身につけていきたいです。また、自然に恵まれた環境や、キレイで充実した校舎、バス通学が便利なところも気に入っています。(M.Yさん/中2・総合探究コース)


グループワークで活気ある学び
Y.Kさんの写真です

 説明会で案内をしてくれた先輩の言葉遣いや、積極的な姿勢に憧れて「自分もこんなふうになりたい」と思い、入学を決めました。グローバル探究コースは通常の授業に加え、週に1度7限があるので、初めは「大変そうだな」と不安な部分もありました。でも実際の授業はとても楽しいです。普段はあまり接点のなかったクラスメートともグループワークを通して交流が深まり、イキイキと学んでいます。(Y.Kさん/中2・グローバル探究コース)


自ら学ぶ習慣が身につきました
T.Tさんの写真です

 入学してすぐの手賀沼フィールドワークをはじめ、この学校は行事やイベントが多く、さまざまな経験ができて充実しています。日々の学習を通して、授業の予習・復習をしたり、苦手なところを集中して対策したりと、自分の力で勉強するという習慣が身についたと感じています。また、先輩たちが礼儀正しく、元気よく挨拶をしてくれるのもこの学校のいいところだと思います。(T.Tさん/中2・総合探究コース)

(この記事は『私立中高進学通信2023年12月号』に掲載しました。)

進学通信 2023年12月号
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