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私立中高進学通信

2022年8月号

実践報告 私学の授業

千代田中学校(現 千代田国際中学校)

世界で通用する力を身につけ
社会を変える「勇者」を育てる

「海外大学へ直接進学できるスキル」を育成する独自カリキュラム
基礎学力を養う『SBL』の授業。互いに学び合えるよう、ディスカッションの機会をたくさん取り入れています。学び合うことで気付きを得て、よりモチベ―ションが高まる授業です。

基礎学力を養う『SBL』の授業。互いに学び合えるよう、ディスカッションの機会をたくさん取り入れています。
学び合うことで気付きを得て、よりモチベ―ションが高まる授業です。

めざすのは海外一流大学へ
直接進学できる力の育成

 新しい教育を求める熱心な受験生・保護者から大きな期待が高まるなか、2022年4月に千代田国際中学校として新たにスタートした同校。生徒、保護者、教職員が一緒になって、生徒たちがほんとうに幸せな人生を歩むための「未来の学校」創りをスタートしました。そのグランドデザインに携わった主事の城野大輔先生は、次のように話します。

「本校は、アメリカを中心とする海外の有名大学へ進学できる力の育成を、ひとつの指針としています。帰国生・国際生といった背景をもつ生徒だけでなく、すべての生徒にそうした力を身につけさせたいと考えています。
 海外大学への合格実績を上げたいという意味ではありません。社会がどのように変化しても、どんな場所へ行っても、より良い社会の実現に向けて、自分らしく貢献していける“勇者”を育てたい。そのための教育を、わかりやすく伝えるメッセージとして、『海外大学直接進学』を掲げています。
 力を発揮するフィールドは、海外でなくてもいいのです。本校で培った力を活かして、海外の大学で学んだり、世界で活躍したりできるようなマインドとスキルをしっかりと培っていくためのカリキュラムを実践しています」

 同校のカリキュラムは3つの構成に分かれています。平日の午前には基礎学力を養う講義型授業が中心の『SBL』(※1)、午後は学んだ知識を応用する課題解決型のプロジェクト学習『PBL』(※2)、土曜日は4コマすべてをさまざまな分野のプロフェッショナルを招いて、講義とワークショップを行う『LAP』(※3)に充てています。

「SBL・PBL・LAPを連動させることによって、必要な知識を、生徒が主体的に習得していくことを狙いとしています。3つの学びを行ったり来たりしながら繰り返すことで、ベースとなる学力や知識、それらを応用する探究力、プレゼンテーションや論文で効果的にアウトプットする力が身につきます。
 そうした学びを通して、自分自身の土台となる考え方を築き、『自分はどのように社会に貢献したいのか』という問いに向き合い、その答えが明確になっていくのです」

※1 SBL…Subject Based Learningの略。従来の講義型の授業に探究の要素を取り入れながら基礎学力を習得する授業。

※2 PBL…Project Based Learningの略。学んだ知識を使った課題解決型のプロジェクト学習を行う授業。

※3 LAP…Liberal Arts Projectの略。社会人による講義やワークショップなど、多様な学びを行う。

社会で役立つスキルの習得を
学校生活に組み込む

 学校行事や修学旅行などでは、生徒が主体的に企画・運営を担うことを通して、社会で役立つ実践的なスキルを学ぶ機会にしていると、城野先生は話します。

「今生徒たちは球技大会の企画書を作成していますが、これを機会に、ビジネス文書の作法やルールなどを学んでいるところです。
 ゆくゆくは生徒が自分のやりたいことを自ら見出し、学びを自分たちでリードしていくのが理想です。私たち教員は、それを全力でサポートしていきます」

独自カリキュラム
千代田国際中学校だからできる!
『SBL』×『PBL』×『LAP』で自分らしく社会に貢献する力を培う
SBL
海外大学進学を見据えて“アカデミックな文章力”を養う

 取材したこの日は、英語の学習経験がある生徒たちを対象とした『SBL』の英語授業が行われていました。

「英語力に優れた生徒もいて、リスニング力が高く、英会話も得意な生徒たちですが、“自分は英語ができる”と思っているからこそ、文法や語彙があいまいになっている部分もあります。
 私たちが6年間でめざすのは、アメリカをはじめとする海外大学の入試で必要とされるエッセイライティングや、論文などのアカデミックな文章をきちんと書けるようになることです。そこでこのクラスでは、あえて文法や語彙などの作法をしっかりと基礎から学んでいます」(英語科)

PBL
2つの教科を組み合わせる探究型の“コラボレーション授業”

 探究的な学びを行う『PBL』では、国語科と美術科、理科と技術家庭科、英語科と音楽科など、教科を組み合わせたコラボレーション授業を行っています。

「英語科と音楽科のコラボレーション授業では、『自分の想像上の国の音楽を創る』をテーマに授業を行っています。まず7大陸の音楽を聞き、その背景にある国や地域の風土や文化を調べるなど、社会科で学習した知識と結びつけたり、地図帳で確認したり、社会科の要素も入ってきます。次に、想像上の国をイメージして、自分の国と音楽を紹介する動画を作成し、発表してもらいます」

「次年度は生徒の声も取り入れ、教科を自由に組み合わせて、さまざまなコラボレーション授業を行いたいと考えています」(城野先生)

LAP
さまざまな分野のプロフェッショナルを招く“講義とワークショップ”
主事/城野大輔先生主事/城野大輔先生

「LAPの最大の特徴は社会人との学び合いです。さまざまな業界で活躍する方々との交流を通して、新しい価値観やこれまで知らなかった世界を知ることができます。
 その方たちの多様な生き方にも触れることで、自分とは何か、自分はどのように社会に貢献したいのかという、生徒一人ひとりが将来、進みたいと思える進路への答えにもつながっていきます」(城野先生)

 入学して間もない4月には、生徒が互いに知り合う機会として、身体を動かしながら自己理解と他者理解を学ぶ、ゲーム性の高いプログラムや、ソーシャルグラフィックデザイナーの方を招き、メモの取り方と対話の仕方をテーマに、イラストや記号を使った、効果的な情報の記録や表現方法について学ぶワークショップも行いました。

「取り組みの集大成のひとつとして、生徒たちは自分についてのドキュメンタリー作品の動画制作をします。テレビ番組の制作に携わる方から動画制作のノウハウを学んだり、アドバイスをもらったりしながら取り組んでいきます」(城野先生)

ゲーム型のプログラムを通して、多様性を受け入れる下地をつくります。ゲーム型のプログラムを通して、多様性を受け入れる下地をつくります。
中1からタブレット端末をさまざまな場面で活用し、使いこなしていきます。中1からタブレット端末をさまざまな場面で活用し、使いこなしていきます。
進学通信 2022年8月号
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