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私立中高進学通信

2024年1月号

中学入試のポイント

二松学舎大学附属柏中学校

学んだ知識と現実社会の
つながりを実感できる入試

「探究活動」を重視する同校の入試問題は、社会と理科で、学んだ知識を現実社会とリンクさせるような問題が出題されます。そんな出題意図や入試形式、コースの特徴について伺いました。
2023年度入試の出題例
探究活動を重視した
2コース制の学び

 伝統的に「探究活動」の開発実践に力を入れてきた同校。2022年度より「グローバル探究コース」と「総合探究コース」の2コース制もスタートさせています。同校の学びと入試の特徴について、教務部の岡部真里亜先生に伺いました。

「『グローバル探究コース』と『総合探究コース』は、その名のとおり、どちらも探究活動を重視したコースです。生徒が探究活動を通じて、これからの時代により必要となる思考力・判断力・表現力・コミュニケーション力を鍛え、進路や将来を切り拓く力を身につけることをめざしています。
『総合的な学習の時間』に行う探究活動は、2つのコースの枠を越えたグループ編成で取り組み、『グローバル探究コース』では、さらに世界へと視野を広げた学びをプラスした活動を行います」

合格資格を保持しての
再チャレンジ制度

 入試形式や試験問題は、コースによって異なります。

「1月入試はコース別に行われ、『総合探究コース』は2科(国語・算数)か4科(国語・算数・社会・理科)の選択制、『グローバル探究コース』は2科(国語・算数)、3科(国語・算数・英語)、4科(国語・算数・社会・理科)からの選択制です。
 試験問題は、『総合探究コース』では各教科の基礎・基本的な内容が問われます。『グローバル探究コース』では応用・発展的な内容が問われ、英語の試験は形式もレベルも英検4級の試験に準じます。そして、『グローバル探究コース』合格者のうち、特に試験の成績が優秀な受験生を『グローバル人材育成奨学金』の奨学生とします。『グローバル探究コース』では、中2〜中3時に海外語学研修への参加が推奨されているため、その支援の一環という意味もあります。海外での学びに興味がある受験生に、特に注目してほしいです。
 また、一度合格したら、その資格を保持したまま、次回以降の試験で、『総合探究コース』から『グローバル探究コース』へ、『グローバル探究コース』から特待生選抜へと挑戦できる再チャレンジ制度を設けています。1月入試は、同時出願であれば、何度受験しても受験料は同一なので、自分の学習成果を確認するためにもぜひ挑戦してほしいです。
 そのほか、12月には第一志望入試が、2科(作文・算数・英語から選択)と自己アピール(5分以内)、個人面談(受験生のみ・約10分)で行われます。ちなみに、第一志望入試にも再チャレンジ制度が適用されます。また、2月には全コース入試が2科(国語・算数)で行われます」

学習と社会をつなぐ
時事問題を出題

「教科の学習は、現実の社会を理解するためにある」と考える同校では、入試問題にもそのメッセージを反映させています。

「受験勉強で得た知識や経験は、中学校や高校、その先までずっと役立つものです。学んだ知識を日常生活で活かす意識や好奇心こそが、探究へとつながっていきます。
 本校では毎日、3大新聞のコラムの読み比べをしています。それが社会に目を向け、さまざまな見方があることを知り、自分の知識を基に考え、新たな知識を得るよいきっかけになっています。
 入試問題からも、受験生が学んだ知識が、現実社会とつながっていることを実感してほしいという思いから、社会と理科の問題に、話題となった時事問題を取り入れています。これは、開校以来続く伝統です。2023年度には、理科の問題で『猛暑』について出題し、社会の問題でも『成年年齢引下げ』の民法改正や、マイクロプラスチックの問題について取り上げました。
 学校説明会でもお伝えしていますが、ぜひご家庭でもその年の重大ニュースなどを話題にして、紛争などが起こっている国・地域の場所を地図帳で確認したり、成立した法律がどのような手順で審議されたのかを教科書で確認したり、選挙があればどのように投票するかを話したりしてほしいです。旅行先で名産品を探したり、スーパーで物価について話したりすることも、学びのきっかけになり得ます。そのようにして生まれた好奇心は、きっと自ら学ぶ姿勢を育んでくれることでしょう」

(この記事は『私立中高進学通信2024年1月号』に掲載しました。)

進学通信 2024年1月号
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