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私立中高進学通信

2022年8月号

私学だからできるオリジナル教育

城北中学校

45分間の『朝活動』で
アカデミックな学習を実践

新学習指導要領に合わせたカリキュラムの改訂に伴い、始業前に自由に学べる『朝活動』を導入。学年別・学年横断型を想定した取り組みについてお話を聞きました。
高2理系選抜クラスでは、毎回、生徒によるプレゼンテーションを行っています。生徒が大学レベルの問題を解説したり、得意分野の授業を行ったり、その内容はさまざま。毎回、生徒同士の相互評価によるフィードバックも行われ、モチベーション、パフォーマンス力が高まります。

高2理系選抜クラスでは、毎回、生徒によるプレゼンテーションを行っています。
生徒が大学レベルの問題を解説したり、得意分野の授業を行ったり、その内容はさまざま。
毎回、生徒同士の相互評価によるフィードバックも行われ、モチベーション、パフォーマンス力が高まります。

学力の向上と主体性を
引き出す『朝活動』
「自分で選び、決断する力を身につけてほしい」と話す、教頭の加門康徳先生。「自分で選び、決断する力を身につけてほしい」と話す、教頭の加門康徳先生。

 2022年度から城北中学校・高等学校では、毎週火~金曜日の朝8時15分から9時までを「0時間目」と位置づけ、多彩な講座を自由に選択して学ぶアカデミックな形式の『朝活動』をスタートしました。現在、試験的に中3と高1を対象に複数の講座を開講しています。

「学力向上に加え、生徒の主体性・積極性を引き出すことを狙いとしています。講座は任意参加とし、“自ら選んで参加する”形にしたことで、主体的に学ぶ姿勢が生まれてきます」(教頭/加門康徳先生)

 ほかの学年も『朝活動』の時間を有意義に活用しています。入学間もない中1では個人面談を、中2では補習と自習で学力の土台づくりを行うなど、教員が生徒の様子を見て、フレキシブルに活用し、探究的な取り組みも組み入れています。

 理系・文系に分かれる高2では、受験対策や、生徒がテーマを自由に選んで発表を行う講座を設けました。高3では進学を希望する大学別に演習の講座を用意し、空き教室での自習も可能に。生徒それぞれにとって、必要なことを行う時間となっています。

2カ月で生徒の変化を実感
さらなる講座の充実を図る

 現在はまだ試行段階ですが、実施2カ月で早くも手応えを感じていると加門先生。

「主体性という部分で想像以上の反応が見られました。中3と高1対象のアカデミック講座ではオンライン上で予約を行うのですが、スケジュールを公開したとたん、どの講座も満席になります。そんな生徒の知識欲を刺激するテーマを、発表や探究も織り交ぜながら、各教科の教員が知恵を絞って考えています」

 高2の理系選抜クラスでは、より自由でユニークな活動を試みています。

「『自分の興味がある理系分野について自由に発表』というテーマだけを与え、後は生徒にすべて任せています。プレゼンテーションのほか、自分で授業を行う生徒もいます」(高2担任/坂内浩之先生)

 興味がある分野や得意分野について揚々と語る発表側の生徒だけでなく、聞く側の生徒からも「知らないことに触れられて良かった」などポジティブなコメントが多く、この時間が双方のモチベーションアップに大きく寄与しています。

 今後は学年横断で、アカデミック講座やプレゼンテーション講座を行いたいと加門先生は展望を語ります。

「総合型選抜入試でプレゼンテーションを課す大学も多く、理系生徒は大学で論文発表を行う機会が多くあります。論理的にわかりやすく人に伝える力は今後ますます重要度を増すでしょう。そうした力を育む内容へと、さらにブラッシュアップしていきます」

生徒の自由発表でプレゼン力が伸長
高2理系選抜クラスの『朝活動』

 取材当日の高2理系選抜クラスでは、生徒が先生役となり、自分で選んだ大学レベルの数学の問題をほかの生徒に出題し、解き方を解説する授業形式の発表が行われていました。説明がわかりやすくなるよう、自作のグラフを用意し、ほかの生徒に質問を投げかけながら堂々と解説をしていました。

「生徒たちはクラスメートの発表に、通常の授業以上に興味をもって耳を傾けています。1学期中に一人1回発表を行っていますが、各自の好きな分野を掘り下げるので、生徒たちの興味の幅も広がっているようです。今回のように授業形式の発表もあれば、『なぜアリは落下死をしないのか』『マイナスイオンの働き』など、得意分野の発表を行う生徒もいます。
 理系選抜クラスということもあり、『朝活動』でも実験的な取り組みを意識して行っています。生徒にすべて任せるという思い切った内容にしたのもそのためです。その結果、生徒たちは驚くほどの主体性と意欲を見せてくれました。今の高2生は、中1の時から探究活動を通して人前で発表すること自体には慣れていますが、それがさらにブラッシュアップされています。
 そんな生徒たちの変化を見て、『朝活動』後に行うHRも生徒に担当してもらうパートも設けることにしました。必ず小話をひとつ織り交ぜて話す決まりですが、回数を重ねるごとにわかりやすく伝える力が向上しています」(高2担任・広報企画部長/坂内浩之先生)

プレゼンテーションを聞く生徒たちも、真剣な面持ちです。朝活動をきっかけに「学年共通のテスト問題を作りたい」と意欲をみせるようになった生徒もいるそうです。プレゼンテーションを聞く生徒たちも、真剣な面持ちです。朝活動をきっかけに「学年共通のテスト問題を作りたい」と意欲をみせるようになった生徒もいるそうです。
プレゼンテーションの様子をiPadで録画し、振り返りに活用します。普段の授業のほかにプレゼンテーションでもタブレット端末やPC活用するため、全員が高度に使いこなしています。プレゼンテーションの様子をiPadで録画し、振り返りに活用します。普段の授業のほかにプレゼンテーションでもタブレット端末やPC活用するため、全員が高度に使いこなしています。
中3生は中間試験前ということもあり、取材日の『朝活動』は自習時間に充てています。学年ごと、クラスごとにその時々で柔軟に対応し、効果的に学べる内容を選択しています。中3生は中間試験前ということもあり、取材日の『朝活動』は自習時間に充てています。学年ごと、クラスごとにその時々で柔軟に対応し、効果的に学べる内容を選択しています。
高1『朝活動』
講座の一部を紹介

和歌で読む!『竹取』求婚譚

 中1のときに少しだけ読んだ『竹取物語』の、かぐや姫への求婚場面を、ダイジェストと和歌の解釈を通して読んでみます! 和歌に触れて経験値を積みたい人、『竹取』が読み足りない人、古典こそ自分にふさわしい最強の教養だという人、ぜひどうぞ!

実戦数学

 今回は共通テストを意識したウルトラ長文問題を実施。こういう問題の経験を少しずつ積んでいこう! 解説まで行い時間内で完結させます。次回は中3の2月に受けた模試の「三角比」問題の過去問を扱います。模試の選択問題を今、改めて実施して解説します。

満州事変とウクライナ戦争

 今回のカリキュラム改訂の眼目は、地歴科では、①生徒自ら問いを立てて解決する、②歴史上の諸問題が現代に直結していることを知る、の2点。これを踏まえて、君たちに歴史に対する「問い」を作ってもらいます。しかしそれは非常に難しいことなので、最初の数回は教員が「問い」を与えます。

地理と防災

 新たに必修科目となった『地理』の授業で出される「避難経路マップ」の作成という宿題をサポートする講座。防災士の資格をもつ教員が指導にあたります。この講座のように、宿題サポートの講座や、未消化の授業課題に取り組む講座なども設けられています。

木版画を完成させる・静物デッサンを深める

 芸術の授業で「美術」を選択している生徒を対象に、デッサンをさらに深める講座を開講。デッサン以外の美術活動も、担当教員と相談のうえ、フレキシブルに対応します。「美術」の授業で行われる木版画の課題を完成させたい生徒も、この時間を使って取り組むことができます。

※そのほか毎週全20以上の講座を開講

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