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私立中高進学通信

2023年8月号

Students' Chat Spot

麗澤中学校

フェアトレードと支援の輪を広げたい

同校の『SDGs研究会』は、フェアトレード(※)で取引された豆を使ったコーヒーを販売して発展途上国の支援活動を行うなど、多岐にわたる活動を展開。全国の高校生が環境や社会に配慮した消費行動への取り組みを発表する全国大会「エシカル甲子園」では、2年連続で優秀賞を受賞しています。

※フェアトレード…発展途上国から原料や製品を適正な価格で購入することで、生産者が正当な利益を得られるようにする取り組み。

Hさん(高2/SDGs研究会部長)
Hさん(高2/SDGs研究会部長)

「部長として、部員一人ひとりの声を一つひとつ形にして、多くの方々に届けていきたいと思っています」

Kさん(高2/フェアトレードコーヒー企画リーダー)
Kさん(高2/フェアトレードコーヒー企画リーダー)

「リーダーとして多くの部員たちに指示を与え、まとめ上げていく経験を通して、少し成長できた気がします」

Tさん(高2/フェアトレード紅茶企画リーダー)
Tさん(高2/フェアトレード紅茶企画リーダー)

「フェアトレードの仕組みを多くの人に理解してもらうため、わかりやすい伝え方も研究していきたいと思います」

Yさん(高2/フェアトレードジェラート企画リーダー)
Yさん(高2/フェアトレードジェラート企画リーダー)

「この活動を通して学んだのは、企画書の書き方、電話での交渉の進め方、正しい敬語の使い方などです」

Nさん(中2/フェアトレードコーヒー企画担当)
Nさん(中2/フェアトレードコーヒー企画担当)

「『SDGs研究会』に入部してから、常に問題意識をもつこと、行動に移すことの大切さに気づかされました」

――部の特色を教えてください

Hさん
『SDGs研究会』は有志団体として2018年から活動を開始して、2020年に部活動へ昇格しました。部員は中学生15名、高校生55名の計70名です。行動する原動力はSDGs‌17の目標達成に向けて「これをしてみたい」という部員一人ひとりの熱意です。部員が企画を発案してグループを組み、活動しています。現在、部員の発案によって生まれた企画が9つあります。『フェアトレードコーヒー企画』『フェアトレードジェラート企画』『フェアトレード紅茶企画』『SDGs啓発企画』『LGBTIQ企画』『小児患者支援企画』『ボランティアのサイトをつくる企画』『海ごみ企画』『廃油リユース企画』です。

部の特色は、企業のように部署を設けていることです。1つは部のお金を管理する『経理部』、もう1つは部の活動が円滑に進むようにシステムをつくる『システム開発部』です。この2つの部署を設け、お店や企業の方々と連携を図りながら大規模な活動ができるような体制を整えています。そして最大の特色は、学校から部費を得ていないことです。オンラインショップなどで販売しているフェアトレード商品の売上を部の活動費用に充てるなど、独自のビジネスモデルを構築しています。

――それぞれの企画でどのような活動を行っていますか?

「商品のクオリティーやおいしさもとことん追求していきたい!」「商品のクオリティーやおいしさもとことん追求していきたい!」

Kさん
これまで私たちは、フェアトレードで取引された東ティモール産のコーヒー豆を使ったドリップコーヒーやドリップバッグの販売を行ってきました。最貧国と呼ばれるこの国を少しでも支援していくためです。バッグのデザインは全て麗澤の生徒が手がけています。

昨年度からは、フェアトレードに福祉の考え方を盛り込んだウェルフェアトレードの取り組みをスタートさせました。まず、バッグの袋詰め作業を障がいのある方々にお願いしています。そして、ドリップバッグの売上の一部を「すくすくハウス」の建設費として寄付しています。「すくすくハウス」は、医療的ケアを必要としている子どもたちとそのご家族の子育てを支えるための施設です。

こうした取り組みを昨年12月、徳島県教育委員会などが主催する「エシカル甲子園2022」で発表しました。部長のHくんと高3の先輩と3人で出場したのですが、結果として優秀賞をいただくことができました。

Tさん
僕たちはフェアトレードで取引されたネパール産の紅茶を使って、オリジナルブレンドティーを販売しています。コーヒーを飲めない人にもフェアトレードを知ってもらいたくて企画しました。柏市にあるネパール茶を販売している企業とコラボレーションさせていただき、ティーバッグにして販売しています。フェアトレードコーヒーと同じく麗澤の生徒がティーバッグのデザインをしています。

今回特にこだわったのは紅茶の色です。見た目も楽しめるようにバタフライピーというハーブティーを使用して、紅茶の色をエメラルドグリーンに仕上げました。また、冷やして炭酸で割るとピンク色に変化します。

Yさん
私たちはフェアトレードで取引されたコーヒー豆・チョコチップ・砂糖を使用したジェラートをプロデュースしました。これならコーヒーが苦手なお子さんをはじめ、身近にいる方々にも味わってもらえるからです。製造は柏市にある企業に素材を持ち込んでお願いしました。より多くの消費者に購入していただきたいという想いから、同じく柏市にある大手スーパーマーケットにご協力いただき、委託販売をさせていただきました。商品化から委託販売の実現に至るまで、多くの苦労がありました。部員たちで企画書をつくり、企業やお店に電話をかけて交渉しなければならなかったからです。販売当日には私たち部員も売り場に駆けつけ、フェアトレードの仕組みをお客様に説明しました。スーパーマーケットに置いていただいたジェラート90個は午前中で完売しました。苦労しただけに、私たちの喜びは大きなものでした。

「みんなの心を1つにすれば大きなことができるんだね」「みんなの心を1つにすれば大きなことができるんだね」

Nさん
私はSDGsの大切さや途上国の現状を伝えていくこの部の理念に共感して今年5月に入部しました。『フェアトレードコーヒー企画』への参加を希望したのは、柏市にある商業施設で昨年行われていた夏まつりで、コーヒーを販売する先輩方のりりしい姿を見て感動したからです。現在はフェアトレードやコーヒーについて一生懸命学んでいるところです。これから活動にいっそう力を入れていきたいと思っています。

――今後のビジョンを教えてください

「私たちが企画したジェラートです」「私たちが企画したジェラートです」

Hさん
9つある企画のグループや中高の連携をさらに強めていくことが目標です。また、僕たちの活動をこれまで以上に在校生に知ってもらい、たくさんの人に参加を呼びかけたいと思っています。

Kさん
私たちのビジネスモデルを他校にも導入してもらい、ウェルフェアトレードの輪をさらに広げていくことです。すでに近隣にある3校が関心を寄せてくださっています。

Tさん
ネパールの子どもたちの支援にも取り組みたいと思っています。ネパールでは僕たちと同じ年代の子どもの多くが、教育を受けられずに過酷な児童労働を強いられています。

そこで、僕たちが販売する紅茶の売上の一部を、ネパールの児童教育支援を行っているNPO法人に寄付する予定です。

Yさん
インドネシアやガーナも、ネパール同様に児童労働の問題を抱えています。この問題に目を向け、私たちにできることは何か考えていきたいと思っています。

また、この2国からフェアトレードで仕入れたカカオ豆を使用したジェラートをプロデュースする予定です。

Nさん
私は小さい頃から舞台に立ったり、大勢の前で意見を発表したりすることが好きでした。そこでさまざまな場所で、多くの人たちにフェアトレードや支援の大切さを呼びかけたいと思っています。

(この記事は『私立中高進学通信2023年8月号』に掲載しました。)

麗澤中学校  

〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
TEL:04-7173-3700

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