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私立中高進学通信

2023年8月号

私たち、僕たちが大好きな先生

安田学園中学校

英語が通じる楽しさを
実感できる学びをデザイン

英語科 鈴木 陽子(すずき ようこ)先生
英語科教員。高校在学時に1年間ハンガリーへ留学。私立大学の国際関係学部を卒業後、大学院の教育学研究科で学ぶ。
2019年に同校へ着任。現在は中2の学級担任、書道部の顧問を務める。

「授業の組み立てが巧みで、生徒の集中力が途切れない」と教員からの評価が高く、「先生のクラスの一員になれてよかった」と生徒からの信頼も厚い英語科の鈴木陽子先生。そんな鈴木先生に、英語を使うことに重点をおいた授業や、教員になったきっかけについて伺いました。

「英語の楽しさ」をベースに
授業をデザインしています
ペアワークやグループワークを多用する授業に、生徒は積極的に参加しています。ペアワークやグループワークを多用する授業に、生徒は積極的に参加しています。

――先生の授業は「テンポが良くて集中できる」「英語を話す機会が多い」と生徒に評判です。工夫を教えてください。

 中1・中2の授業を担当していますが、特に中1は初めて英語を本格的に学ぶ生徒も多いので、「英語の楽しさ」が伝わることをベースに授業をデザインしています。なかでも大切にしているポイントは、「前回の授業より、英語で自分の考えを表現できた」「英単語を組み合わせて文章にする問題がスムーズに解けるようになった」など、生徒が自分の成長を実感できることです。

 授業で取り上げる文法は事前に宿題に出し、しっかり予習してきてもらいます。そして授業では、文法のポイントを教えたうえで、その文法を実際に使う活動をメインに行っています。例えば、学習した文法が使われた文章をリスニングして、指示された日本語を取り出したり、文法を取り入れて英作文を作り、それをペアで読み合ったり。さらにリスニングした内容をグループで英語で話し合ったり、自分の考えをライティングしたりと、5〜10分のアクティビティを組み合わせて、形を変えながら学ぶ内容を少しずつレベルアップします。生徒は覚えた英文法を繰り返し使うことで知識として定着しますし、英語4技能がバランスよく育まれ、集中力も途切れません。

――鈴木先生は、オールイングリッシュで授業を行っていますね。

 生徒とのやり取りや指示は基本的に英語で行います。生徒の反応を見て日本語で補足することもありますが、生徒が「できるだけ英語を使ってみよう」と感じられるように、「間違えてもいいから、どんどん話そう!」と前向きな声がけをしています。

 生徒には、授業を離れて英語を使う場面が来た時に、一言でも多く話すこと、思いを伝えること、理解できなければ「わからない」と言語化できることが大事だと伝えています。最初は「英語は正しい発音、文法、単語を使って話さないと…」と萎縮していた生徒も、次第に積極的に話す姿が見られます。「英語が通じると楽しい」「思ったことが表現できた」とポジティブな経験を重ねていけば、検定・資格試験や大学受験などの学習に対して、「英語は楽しいから、もっと学んでみよう」と意欲的に取り組めると思っています。

転機となった高校時代の
1年間のハンガリー留学
中2を担当する鈴木先生。大切にしているのは、生徒にとって居心地の良い環境づくりです。先生を中心にクラスには笑顔があふれています。中2を担当する鈴木先生。大切にしているのは、生徒にとって居心地の良い環境づくりです。先生を中心にクラスには笑顔があふれています。

――鈴木先生ご自身が中学生の頃は、あまり英語に興味がなかったそうですね。

 生徒に話すと驚かれるのですが、中学では英語にあまり興味がなく、定期テストのために勉強するくらいでした。

 転機となったのは高校時代の1年間のハンガリー留学です。日本文化を伝えるための留学制度を通じてハンガリーに派遣され、現地の小中学校を回って、習っていた書道や剣道のことを中心に日本文化を紹介しました。ハンガリー語はもちろん、通っていた現地の高校では英語で話しかけてくれる同級生も多く、「外国語でコミュニケーションがとれると面白い」と感じたのです。と同時に日本の政治や経済に関する質問にうまく答えられなかった悔しさやもどかしさもあり、帰国後は中1の教科書から英語を学び直すと、1年間でついた英会話の力が、改めて文法に照らし合わせることで、しっかり身につく実感がありました。

「コミュニケーションを豊かにするために英語を学び、役立ててほしい」という気持ちは、ハンガリー留学から得たものです。

――英語科の教員になろうと思ったきっかけは?

 留学を機に、大学は国際関係学部を志望して、進学後は「国際交流と教育」をテーマに学びを広げました。

 国際交流の一環で留学生をサポートしたり、フィールドトリップでモンゴルを訪れ、現地の中高生に日本語を教えたりする体験を通じて、「外国語でのコミュニケーション」「外国語の教育」がどんどん面白くなっていきました。

 もともと英語が得意ではなかったけれど、「外国語が通じると楽しい」という経験を起点に英語を学んだ自分ならではの、その楽しさを伝える授業がしたいと考え、教員をめざすことにしました。そして大学で英語科教員免許と日本語教員資格を取得し、大学院の教育学研究科に進学しました。

――今後の目標を教えてください。

 教えている生徒が私の手を離れた後も、英語学習を主体的に進められるような土台をつくり、モチベーションを維持できるようにするのが目標です。やりがいを感じてくれる生徒も多いのですが、中1・中2段階で予習が必須のオールイングリッシュで行う授業は難しい面もあります。それでも基礎から段階を踏まえつつ、ハイレベルな教材にも挑戦します。この授業を楽しみながら乗り越えれば、その後は自律的に学べるようになります。実際に、高校に進学した生徒から、「ニュージーランドの語学研修へ行った際に、中学の英語の授業がとても役立った」「積極的に話せた」といううれしい声が届きました。授業での学びが生徒に活かされていくことが一番うれしいです。

生徒の声
中2 Oさん中2 Oさん

 先生の授業はアクティビティの種類が豊富で、ペアワークやグループワークに取り組む機会も多いです。1回の授業でさまざまな角度から英語に触れられるので、集中力が途切れません。


中2 Iさん中2 Iさん

 普段の生活でも授業でも常に明るく、時に厳しく生徒に接してくださる先生は、男女を問わず大人気です。中1から2年間続けて先生のクラスにいられて、とてもうれしいです!


中2 Mさん中2 Mさん

 先生はいつもニコニコしていて、周囲の雰囲気まで明るくしています。話しかけやすい雰囲気なので、日々の生活や勉強で心配事があればすぐに相談し、的確なアドバイスをいただいています。

進学通信 2023年8月号
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