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私立中高進学通信

2025年12月号

私学の英語最前線

佐野日本大学中等教育学校

7カ国8校と最大100回
国際交流で使える英語を体得

日本人教員による英語授業で基礎固めをしっかりと行うと同時に、
ネイティブ教員の授業で実施するアウトプット活動を通じて、実践的な英語を育成しています。

 多くの海外姉妹校と交流し、6年間で多彩なプログラムを展開する同校。授業で“使える英語”を養いつつ、日常的に海外の学生と交流する環境が、実践的な英語力の育成を後押ししています。

受験英語と“使える英語”の
両方を伸ばす独自の授業

 栃木県の6年間一貫校で唯一、ユネスコスクールに認定されている佐野日本大学中等教育学校。全教科で基礎学力の確立と応用力を徹底して養成し、大学受験に必要な力を鍛えつつ、グローバル教育の基盤となる“使える英語力”と、世界の諸問題をジブンゴトとして捉えるマインドの育成に力を注いでいます。

 前期課程(1~3年)の英語は週5コマ。ネイティブ教員が担当する英語力の高い生徒向けの「取り出し授業」と、レギュラー授業に分かれており、レギュラー授業では、ネイティブ教員と日本人教員が交互に授業を担当しています。

「ネイティブ教員は会話を中心とした実践的な英語力を、日本人教員は文法や読解といった大学受験に直結する力を育成しています。
 通常の検定教科書を使いながら、それぞれが独自の教材も取り入れて指導し、双方を連動させることで相乗効果が生まれます。その結果、4技能をバランスよく高めることができるのです」(グローバル教育センター・入試室室長/丹野隆史先生)

国際交流の機会は
在学中最大100回!

 こうした授業で身につけた実践的な英語を、さまざまな国際交流の場で活用できる機会を多く設けていることも、大きな特長です。オーストラリア、ハンガリー、マレーシアなど7カ国8校の姉妹校との相互交流を活発に行っています。希望者は約10日間のフィールドワークでホームステイを体験。その前後には、姉妹校の生徒が来日し、同校生徒の家庭に滞在して共に授業を受けます。

「ケンブリッジ大学での研修をはじめ、日本大学や各自治体主催の国際交流プログラムを合わせると、入学から卒業までの6年間で約100回の交流機会があります。約2カ月に1度は海外の学生が訪れるため、『外国人生徒が校内にいるのが日常』なのです。
 来校した学生と交流するほか、SDGsの目標をテーマに、姉妹校とのオンライン・ディスカッションも定期的に実施しています。生徒たちにとっては、英語を話さなくてはならない環境が年間を通してあり、実践的な英語力がさらに磨かれ、物おじせずにコミュニケーションできる力を身につけていきます」

姉妹校の学生と小学校を訪問
『Share the Wonder』

 地域とつながる活動も積極的に行っています。姉妹校から来た学生とともに近隣の小学校を訪れる国際交流プログラム『Share the Wonder』もその一つ。2025年6月にはマレーシアの学生とともに地元小学校を訪れ、小学生たちとクイズやゲームを行い、交流を深めました。

「地域とのつながりを大切にする姿勢は、ユネスコの理念にも通じます。学生や小学生にとって貴重な機会となるのはもちろん、本校の生徒にとっても両者の橋渡し役として通訳や案内に携わる実践的な学びの場になっています」

海外姉妹校・国際交流事業一覧
国名 学校 プログラム名称
イギリス ストラットフォード・ガールズ・グラマースクール 生徒相互派遣事業/イギリス短期海外研修/研修旅行
中国 北京月壇中学 生徒相互派遣事業/オンライン交流
オーストラリア セント・スティーブンス・カトリック・カレッジ 生徒相互派遣事業(フィールドワーク)
マレーシア スリ・ユーシーエスアイ・セカンダリースクール 生徒相互派遣事業(フィールドワーク)
イギリス キングエドワード6世校 生徒相互派遣事業/研修旅行
ハンガリー フンファルビ・ヤーノシュ
二言語教育貿易経済専門高校
生徒相互派遣事業(フィールドワーク)
ニュージーランド タマテア高校 ターム留学
アメリカ カンザス大学 ショートプログラム
カンザス大学進学サポート
豊かな国際交流経験が
進路選択にも活かされる

 多彩な国際交流を通じて得た経験は、英語力の向上にとどまらず、さまざまな種類の大学入試や海外大学への進学にも活用できます。

「『総合的な学習の時間』で実践しているゼミ活動では、学年を超えて興味のある分野を研究しています。姉妹校との交流をきっかけに世界に目を向けてテーマを見つける生徒も多く、海外交流と探究の両輪で学びを深めています。生徒の興味・関心をさらに広げ、より多くの経験の機会を提供していきたいです」

 2026年2月からは、アメリカ・カンザス大学に滞在し、自分自身の英語レベルに合ったクラスで集中的に学ぶ『インテンシブ・イングリッシュ・コース』を採り入れた短期プログラムがスタート予定。さらなる英語力強化と国際教育の充実が進んでいます。

担当の先生より
異文化に興味をもち
多彩な進路へ挑戦できる環境
丹野隆史先生入試室室長・グローバル教育センター/丹野隆史先生

 高い頻度で海外の学生が本校を訪問・滞在しているため、学んだ英語を実際に使う機会が豊富にあります。その交流を通して、多くの生徒が英語や異文化への関心を高め、楽しみながら学べる環境が整っています。

 国内最大の規模を誇る日本大学が有する16学部86学科への進学はもちろん、難関国公立・私立大学への進学もしっかりサポートしています。大学付属校という大きな安心感を得ながら、夢に向かって大胆に挑戦できることは、大きな利点です。幅広い国際交流を通して得た経験や高い英語力を武器に、難関大学入試や海外大学にも挑戦してほしい。そのサポート体制も万全です。

POINT1
豊富な留学プログラム
全員参加のイギリス研修旅行も

 毎年数名の生徒が各姉妹校へ留学(写真はニュージーランドの高校にターム留学した時の様子)。現地でホームステイをしながら現地校に通います。参加した生徒たちは英語力の向上はもちろん、マインド面でも大きく成長して帰国します。

 姉妹校でのフィールドワーク等は希望者のみですが、中等5年時(高2相当)では全員参加のイギリス研修旅行も実施しており、現地家庭へのホームステイも体験できます。

POINT2
姉妹校からの学生と
小学校で国際交流

 2025年5月、マレーシアの姉妹校Sri UCSiから15名の生徒が同校を訪れました。日光を案内したり茶道部の生徒が茶道を教えたり、さまざまな交流プログラムが行われました。地元小学校を訪れる『Share the Wonder』も実施(写真)。ゲームやクイズを行い、小学生とマレーシア生徒の交流の懸け橋となりました。

POINT3
ハンガリーの交流校との
短期プログラム

 2021年の東京オリンピックで、栃木県がハンガリーチームのキャンプ地となったことをきっかけに、ハンガリーのフンファルビ・ヤーノシュ二言語教育貿易経済専門学校との交流が始まりました。現在は年に1度、双方の生徒が行き来する短期プログラムを実施しています。

 いずれのプログラムでも、現地の家庭にホームステイし、一緒に授業を受けるのが基本です。英語圏ではない東ヨーロッパで過ごす2週間は、生徒たちにとって貴重な国際経験となっています。

進学通信 2025年12月号
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