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私立中高進学通信

2025年7月号

校長先生はこんな人!

共立女子中学校

自立の基盤は
「受容されている」と感じられる
伸びやかな校風にあり

景山 誠(かげやま・まこと)校長先生

1961(昭和36)年生まれ。東京都出身。
都立小石川高等学校から筑波大学生物学類に進み、微生物生態学を専攻。会社員を経て筑波大学大学院教育研究科修了。
1994(平成6)年、共立女子中学高等学校の理科教諭として着任し、中学理科第二分野、高校生物などを担当。
生物部顧問として生徒と研究や解剖に取り組む。教務主任、副校長を経て、2025(令和7)年4月から中高校長に就任。
学生時代は古武術のサークルに所属。趣味は書道、読書会。

文武両道で過ごした
高校・大学時代

 東京、文京区の出身で今も住んでいます。高校は東京都立小石川高校(現在の小石川中等教育学校)に通いました。当時はクラス分けで理系文系の区別がなく、同級生には理系科目を学ぶ生徒と文系科目を中心に学ぶ生徒が混在していました。友人の進学先も多岐にわたり、自分が理系という意識はあまりなく、高3で漢文も履修していました。

 特に印象に残っているのは、政治・経済の先生です。教科書を執筆するほど専門性のある方でしたが、最初の授業で「授業では教科書の3分の1程度しか扱わないから、大学受験をしたい人は自分で勉強しなさい」と、いきなり宣言されました。しかし、取り上げるところは、噛んで含めるように解説をされます。

「教えるという行為は、その背景に『ここを学ばせたい』という信念をもっているからこそできることなのだ」と感銘を受けました。

 進学した筑波大学では、微生物生態学について卒論研究を執筆しました。筑波大学は、学問分野の壁がない「学際性」を理念としています。他学類が開設している講座も自由に学べる仕組みがあり、そうした学際性に惹かれたのです。初めての一人暮らしも経験し、多くの友人に囲まれた楽しい学生生活でした。

 学生時代は古武術の同好会に所属して、剣術の型稽古などに力を入れました。指導教官の先生は研究分野で世界レベルの業績を残すだけでなく、古武術の師範家でもあったのです。古武術の流派において、その真髄を継承する立場の方でした。その先生とは現在でもお付き合いがあります。

覚える授業から
考える授業へ

 教員になりたての頃の私は、「明示的に教える」という方針でした。教えたいことがらについて、段階を踏み、本質をなるべく簡潔に伝えていく方法で、生徒は「わかりやすい」と感想をくれ、試験の点数も上がりました。

 でも、「それだけでいいのか」という思いが募っていたところに、ある生徒が問題集を持って、質問に来たのです。

 答えを教えた後、私がその理由を説明しようとすると、「先生、ちょっと待って。もう試験まで時間がないんです。説明や理由をいろいろ言われると、かえってわからなくなるから、今日は言わないでください」と、帰ってしまったのです。とても印象的な出来事でした。

 この頃から授業観が徐々に変わり、授業を通して、生徒に「考えること」をいかに体験させるかを模索するようになりました。

「素直で明るい」
共立生の良さ
古武術の師範でもある恩師から贈られた「根付」。古武術の師範でもある恩師から贈られた「根付」。その達磨の表情を見つめていると、考え方の視点を「少しずらす」ことへの導きになるといいます。

 本校の生徒を一言で表すと「素直で明るい」に尽きます。保護者や周囲の方々からも「共立の生徒はなぜあんなに楽しそうなのですか」と、よく問われます。

 生徒が学校生活を楽しく過ごせる要因は、豊かな人間関係がもたらすものですが、その基盤は「受け入れられている」という感覚だと思います。

 明治時代から続く本校ですが、教員は入れ替わっても、生徒を「受け入れる場」を連綿と作ってきたのではないかと思います。生徒との接し方のスタイルは教員によってさまざまですが、根底には生徒一人ひとりを尊重する思いがあると思っています。

 本校は、『女性の自立と自活』を建学の精神に掲げて創立されました。生徒には生き方にしても進路にしても、自分で考え、自分で選んでほしいと願っています。

 他者と協働して目標達成をめざす力を育む「共立リーダーシップ」の取り組みも、4年目に入りました。私は、個々の実践の成果を表に現れたことのみで判断せず、「生徒がどのような体験を得ているのか」「何ができるようになるのか」という観点から、カリキュラム全体を意識するようにしています。

 昨年、本校の副校長に就任した際、先ほどお話しした古武術の先生から「根付ねつけ」をいただきました。一見、何を意味しているのかわからない造形に惹かれました。

 問題を解いて「正解はこれだ」といった答えの明確な学びも必要ですが、時には自分の内面と向き合い、新たな発見をする機会も大切だと思います。

「これはどういう意味なのだろうか」と、自分が現在抱えている課題や問いを念頭におきながら根付を見ていると、さまざまな思いが浮かんできたりするものです。

 私自身、視点を変え、新たな発見を得ながら、生徒の多様な成長を支えていきたいと思います。

[沿革]
1886(明治19)年、女性の自立と社会に役立つ女性の育成を建学の精神とし、女子教育の先駆者34名によって創設された。1936(昭和11)年に共立高等女学校を設置、1947年に中学校を設置。「誠実・勤勉・友愛」の校訓のもと、完全中高一貫教育を行う。自分の強みを発揮し、リーダーシップを高める「共立リーダーシップ」に取り組む。油絵を中1から習うなど美術教育や芸術鑑賞も盛ん。

(この記事は『私立中高進学通信2025年7月号』に掲載しました。)

共立女子中学校  

〒101-8433 東京都千代田区一ツ橋2-2-1
TEL:03-3237-2744

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