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私立中高進学通信

2025年7月号

校長先生に聞く「グローバル教育のビジョン」 

横浜女学院中学校

「自分」を知り「隣人」を愛し
社会に貢献する人を育てる

月1回の「Assembly」で模擬国連の活動について発表する生徒。有志の生徒が自分たちの活動内容を発表し、活動への思いや学び、チャレンジを共有する取り組みです。個人やグループなど、活動単位はさまざまです。

月1回の「Assembly」で模擬国連の活動について発表する生徒。
有志の生徒が自分たちの活動内容を発表し、活動への思いや学び、チャレンジを共有する取り組みです。
個人やグループなど、活動単位はさまざまです。

 キリスト教の教えに基づいた人間教育を実践している横浜女学院。同校ならではのグローバル教育について、校長の平間宏一先生にお聞きしました。

自己受容力の育成が
グローバル教育の第一歩
3つのビジョン
  1. 「自己受容力」を身につける
  2. 「他者理解」を深める
  3. 地球市民としての使命を考える

 イエス・キリストの教え「愛と誠」を校訓に、世界と向き合う心と力を高める人間教育を展開する横浜女学院。国際教養クラスとアカデミークラスを設置し、6年間の成長に合わせたプログラムのもと、高い自己受容力と多角的かつグローバルな視野、そして社会貢献への志をもった生徒の育成をめざしています。同校のグローバル教育の特徴について、校長の平間宏一先生は次のように話します。

「本校では、育てたい生徒像を実現するために、6領域12のコンピテンシーを設定しています。グローバル教育もこの考え方に準じており、具体的には、『自己受容力』を育て、『他者理解』を深め、『世の中のためにできることを考える』という3ステップで展開していきます。
 1つ目の自己受容力は、自分を理解し、受け入れる力です。グローバル教育というと、海外に出るイメージが強いかもしれませんが、実はもっと身近なところから始まります。自分自身を認めていなければ、他者を認めることもできません。ですから、自分を受け入れる力を得ることが、グローバル教育の最初のステップになります。
 その基盤になるのが、私たちは『神様に無条件に愛されている存在』であるという安心感です。本校ではキリスト教の教えのもと、生徒たち自身を自ら大切な存在だと実感できるような学校づくりに努めています」

 2つ目の他者理解は、一人ひとりの違いを良い・悪いで判断せず、そのまま受け入れること。相手を理解し、尊敬の気持ちをもつことが大切だと平間先生は話します。

中3のニュージーランド海外セミナーでは、国際教養クラスが約1カ月、アカデミークラスが約2週間、ホームステイで現地に滞在。姉妹校や提携校、語学学校で英語を学びます。現地学生を含め、人々との交流も活発です。中3のニュージーランド海外セミナーでは、国際教養クラスが約1カ月、アカデミークラスが約2週間、ホームステイで現地に滞在。姉妹校や提携校、語学学校で英語を学びます。現地学生を含め、人々との交流も活発です。

「本校では中3生が全員参加のニュージーランド海外セミナーを実施していますが、この取り組みは『自己受容力』と『他者理解』の心を養う絶好の機会になっています。2人1組でホームステイを行いますが、2週間~1カ月も一緒にいると、必ず摩擦やトラブルが生じてきます。
 未知の環境で、2人で助け合って生活をしていくためには、試行錯誤しながら信頼関係を築いていく必要があります。異なる文化を体験し、価値観を広げるだけでなく、スムーズな人間関係を構築する訓練の場にもなっています」

体験や挑戦を通して
世の中にできることを考える
校長 平間宏一先生校長
平間宏一先生

「自己受容力」と「他者理解」を育んだうえで最後に来るのが、3つ目の「地球市民として何ができるのかを考える」です。そのためには、世界の課題を自分事として捉えることが必要になってきます。同校では課題解決につながる価値観や行動を生み出し、持続可能で公正な社会の創造をめざす『ESD(Education for Sustainable Development」や、国内外でのスタディツアーでその意識を育んでいます。

「生徒が『こういうことをしたい』と自主的に手を挙げることもよくあります。月1回、校内外の活動に参加した生徒が、その活動での学びを発表する『Assembly』が行われます。
 そこでの発表を聞いていると、『日本は誰が動かしているのか?』を調べて自分なりの答えを出したり、世界の海洋問題について調べた生徒が『中・高の間に物理や化学・生物を学ぶ意義』を語りかけたりと、想像以上に深い内容を発信していて感銘を受けます。発表者は希望制で募っていますが、発表が途切れる気配はありません」

 土曜日に行っている『土曜チャレンジ』は年間300以上の講座を展開し、地球市民としてできることを考えるための機会がさまざまに用意されています。

「私は、グローバル教育を手がけたくて英語科の教員になり、大学生の時にクリスチャンになりました。そんな私が大切にしている聖句に、『苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む(ローマの信徒への手紙5章3節)』があります。そもそも神様は、人に楽な道を歩かせようとはしていません。そして苦難の先には、『希望』が残ります。
 中学受験も決して楽な道ではありませんが、苦難の先には希望が待っています。結果だけを求めるのではなく、その過程も大切にしながら、成長を楽しんでほしいですね」

Point
世界の課題を知り、解決策を探る
探究学習『ESD』とスタディツアー
2024年からスタートした「台湾スタディツアー」の様子。台湾の文化や最新AI技術、国際関係について英語で学びました。2024年からスタートした「台湾スタディツアー」の様子。台湾の文化や最新AI技術、国際関係について英語で学びました。

 2018年度より問題解決型の思考力を養う学習を導入し、自発的・自律的な探究活動につなげています。中学では「問い」の立て方やプレゼンのスキルを身につけ、高校では地域や国際関連・NPO団体などでフィールドワークを行って論文を作成します。

 また、鳴子、台湾、ブータンなど、国内外のさまざまな場所でフィールドワークや現地校との交流を行う希望制のスタディツアーも多数用意されています。

ココに注目!
同校ならではの取り組み
世界の諸問題を英語で学ぶ『CLIL』
「CLIL」の授業の様子。ネイティブ教員と英語で意見交換。「CLIL」の授業の様子。ネイティブ教員と英語で意見交換。

 国際教養クラスでは中3から、他教科の内容や世界の社会問題などを英語で学ぶ『CLIL(クリル)』に取り組みます。多彩なテーマを扱い、「原爆投下の是非」では日米の教科書を比較して歴史観や立場の違いを学び、「移民問題」では各国の移民に対する報道を比較・考察します。授業はオールイングリッシュで、教材も全て英語です。「読む・書く・聞く・話す」の英語4技能に「英語で考える」を加えた5技能を伸ばしていきます。

「どの問題にも『正解』はないため、わかりやすい落としどころはありません。答えのない問いについて考えることで、行動力や英語学習への意欲向上につなげています」(校長/平間先生)

 また、国際教養クラスでは中1から第二外国語が必修となっており、中国語、ドイツ語、スペイン語、韓国語が学べます。中1・中2の間はどの言語もまんべんなく学び、中3からは1つを選んで深く学んでいきます。

進学通信 2025年7月号
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