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私立中高進学通信

2025年7月号

校長先生に聞く「グローバル教育のビジョン」 

埼玉平成中学校

世界へ羽ばたく力を蓄える
実践型グローバル教育

知識や気づきを得る「体験学習」。JICAを訪問した際には、青年海外協力隊の経験者の話を通じて、世界の国々が直面する課題を学びました。このほかにも、JAXAや理化学研究所などの研究機関訪問、野外農業体験、ボランティア体験などがあります。

知識や気づきを得る「体験学習」。
JICAを訪問した際には、青年海外協力隊の経験者の話を通じて、世界の国々が直面する課題を学びました。
このほかにも、JAXAや理化学研究所などの研究機関訪問、野外農業体験、ボランティア体験などがあります。

 教育の「4つの柱」を基盤に、グローバル人材を育成している同校。多彩な体験を盛り込んだ中3シンガポール修学旅行も新たに始まっています。

体験学習から始まる
世界への扉
3つのビジョン
  1. 英語教育、STEM教育、研究発表会、体験学習の「4つの柱」の進化・深化
  2. 生徒がより主体的に行動できるようになる
  3. 教員も既存の殻を破り、新たなチャレンジをする

『為すこ とによって学ぶ』を建学の精神に、2024年に創立40周年を迎えた埼玉平成。校訓「創造・自律・親切」を、社会を生き抜くために必要な力と定義し、6年間で人間力を磨く教育活動を展開しています。

 校長の山口直也先生は大学卒業後、数学と情報の教員として都内の私立学校に勤務。その後は、埼玉平成高等学校にて教員として勤務。のちに経営母体の学校法人山口学院にて学校経営に携わり、2023年に校長へ就任されました。山口直也先生は、グローバル教育について、次のように語ります。

「世界でさまざまな出来事が起こるなかで、自国の状況をよく理解し、国際的な協調を図ることが、真のグローバル化の第一歩だと考えます。だとすると、グローバル教育においては、異文化を知ること、つまり相手をよく知ることも大切ですが、まずは自分たちについてよく知る機会をもつことが大切です。そのうえで、自分の殻を破って外に出ていく力、すなわち多様な人と協調し、協働する力を身につける必要があるでしょう」

 同校の教育は「英語教育」「STEM教育」「研究発表会」「体験学習」の4つの柱を特色としています。グローバル教育というと多くの人が英語教育を思い浮かべますが、その最初の入り口は「体験学習」が最適だと山口先生は言います。

「2024年度の体験学習では、市ヶ谷にあるJICA(国際協力機構)を訪問しました。生徒たちは“世界”というと、先進国の技術力やハリウッド映画、欧米の歴史的建造物などスケールの大きなものに目を向けがちです。しかし、世界には水を汲むために半日かかる地域もあり、十分な教育を受けられず、基本的な読み書きさえ困難な人々が多く存在します。
 JICAへの訪問を通じて、生徒たちはさまざまな課題を抱える国々の存在と、それらの国々に対して日本がどのような国際協力を行っているかを学ぶことができました。これにより、日本の強みや世界への貢献について、改めて認識する貴重な機会となりました」

シンガポール修学旅行で
多文化共生を実感
校長 山口直也先生校長
山口直也先生

 2024年10月には、5年ぶりとなる海外語学研修が行われ、中3生全員が6日間の日程でシンガポールを訪れました。

「以前の修学旅行先はオーストラリアでした。実施当時の記録を読むと『生徒に世界を見せたい』という創立者の強い思いが込められていました。しかし、海外が身近となった現代において、生徒に提供すべきものは『一生に一度しかできない特別な経験』ではないでしょうか。先生方からも『多民族国家の実態や文化的多様性を学ぶ機会を』という声が上がり、シンガポールを目的地に選びました」

 シンガポール海外語学研修のメインは、ホームステイです。2日間、ホストファミリーと観光地を回ったり、買い物に出かけたりと生活を共にします。

 ホームステイのほかに、自ら行程を考えて現地の学生と交流し、一緒に街歩きをしました。また、事前学習で調べたシンガポールの地理的特徴や食文化、シンガポールから学ぶ経済や企業など、実際に体験することで、たくさんの刺激を受け、生徒たちからも大好評だったそうです。

主体性を育む
教育環境づくりへ

 グローバル教育の最終段階を「世界での活躍」と見据えた場合、「英語教育」は世界を渡り歩くためのツールづくりとなります。

「本校では、豊富な授業時間だけでなく、英語検定の取得を奨励しています。また、スピーチコンテスト、英語に浸る体験ができるTokyo Global Gateway(東京グローバルゲートウェイ)研修など、多彩なプログラムを用意しています」

 4つの柱の一つである「STEM教育」では、創造力や問題解決力、主体性を育むことに重点をおき、プログラミングを活用したロボット製作や豊富な実験を取り入れた理数系授業を展開するなど実践的な学びを提供。「研究発表会」は、生徒が個人テーマに基づき探究した成果を発表する場となっています。

 同校の教育システムでは、「体験学習」を通じて知識をインプットし、「英語教育」や「STEM教育」でアウトプットの手法を習得した後、「研究発表会」でそれらを統合的に活用しています。これら4つの柱が有機的に連携することで、グローバル教育の基盤を形づくっているのです。

「4つの柱の連携をより緊密にして、それぞれの質を高めていくことが当面の課題です。私たちが目指すのは、建学の精神に通じる『主体的に行動できる生徒の育成』です。この理念を中核に据えることで、より充実した教育環境をつくり上げていけると考えています。
 そして、教員が4つの柱の方向性を共有し、さらには既存の枠組みを超えて“殻を破る”思考をもち続けることが、生徒の主体性を伸ばすことに結び付いていくと信じています」

4つの柱の一つ「研究発表会」では、個人テーマの探究成果をプレゼンテーション。生徒の発表は各家庭にYouTubeでライブ配信され、多くの人からフィードバックをもらいます。4つの柱の一つ「研究発表会」では、個人テーマの探究成果をプレゼンテーション。生徒の発表は各家庭にYouTubeでライブ配信され、多くの人からフィードバックをもらいます。
修学旅行でシンガポールを訪れた中3生。ホームステイ先のホストファミリーと2日間、身振り手振りの英語を使いながら生活を共にしました。修学旅行でシンガポールを訪れた中3生。ホームステイ先のホストファミリーと2日間、身振り手振りの英語を使いながら生活を共にしました。

(この記事は『私立中高進学通信2025年7月号』に掲載しました。)

進学通信 2025年7月号
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