私立中高進学通信
2025年7月号
海外大学・国際系学部への道
光英VERITAS中学校
「海外大学へ」を教員が後押し
生徒の行動力と実践力を育む
Sさん(中央)もよく利用した図書室にて、
右から松浦享子先生、黒川理紗先生、鶴見真由先生、久保田功先生。
免疫学者を志し
自ら積極的に動く
“答えを求める学び”ではなく、“問いをもつ学び”を身につける探究型授業に力を入れる光英VERITAS。2025年3月に同校を卒業し、9月からアメリカのミネソタ大学に進学するS・Sさんが同大学を志望したきっかけは、高2の7月に体験した東京大学駒場キャンパスの研究室見学でした。
「食物アレルギーに苦しむ母を見て育ち、将来は免疫の研究がしたかったので見学に参加しました。東大の先生にいろいろと質問していたら、『ぜひ免疫学の最先端、アメリカの大学で学びなさい』とアドバイスをいただき、海外大学を進学先として考えるようになりました」(S・Sさん)
目標が定まったところで、学校と提携する国際教育専門会社の説明会に参加。最終的には自分で海外大学受験コンサルティング会社を探し、SNSを通して海外大学進学を志す受験生が集まるコミュニティに参加するなど、自ら積極的に動いて情報収集に努めました。
「今回、私たちは推薦書などの書類を整えて出願する際のサポートを行いましたが、書類作成一つとっても彼の本気度が伝わってきて、身が引き締まる思いでした」(進路指導部長/松浦享子先生)
「最初はハーバード大学やスタンフォード大学も調べましたが、研究者になりたい僕にとって研究の機会が多いミネソタ大学が最適でした。コンサルティング会社には大学の面接官を紹介してもらったり、エッセイの添削をしてもらったりしました」(Sさん)
探究活動を通して
求められる基準をパス
中高6年間にわたる同校の探究活動では、高2と高3は自分の好きなテーマを突き詰めることができます。
「教員は生徒のサポートをしたり相談にのったりします。Sさんは食物アレルギーを熱心に探究していたので、高2の7月に企業主催の『全国探究コンテスト』への参加を勧めました」(学年進路・探究科/鶴見真由先生)
このコンテストでSさんは最終審査に残り、グループ参加が多かった本大会において、個人として大いに健闘しました。
「大会では自分なりの目標を発表したので、次はそれを実践するため夏休みに母校の子ども園で働いたり、園に通う親子に向けて食物アレルギーの講演会を開いたりしました。アメリカの大学入試では、エントリー書類に課外活動の実績を10個以上書く必要があるので、これらの探究活動によって志望動機をより説得力のあるものにできました」(Sさん)
高2の11月には千葉大学主催の「数理科学コンクール」で受賞。授賞式で各部門の教授からアメリカの大学の話を聞いたことも進路を考える上で役立ちました。
「光英VERITASは、自主性やリーダーシップを身につけ、自分の力で世界を変えたい人にぴったりの学校です。生徒に対して教員の人数が多いこともあり、先生方が楽しんで協力してくれるんです。真の行動力、実践力を身につけられる学校だと思います」(Sさん)
「一つに絞れ」の助言で目標が定まる
ミネソタ大学ツインシティー校進学予定
S・Sさん
メンターや先生と話す
会話の重要性
「ここまで探究に向き合う学校はない」と母校を語るSさん。
VERITASアフタースクール(放課後の自習室)では、平日は9人、土曜日は5人の現役大学生がメンターとして常駐し、生徒の学習をサポートしています。また、進路についてのアドバイスをしたり、進路選択のためのセミナーを開いたりしてくれています。
「僕は高1の頃からメンターさんと進路についてよく話していました。光英VERITASはいろいろな人と話すことができるのが良いところの一つ。忘れられないのは高3直前の春休みに行われた勉強合宿です。夜は生徒と先生やメンターさんが車座になっていろいろなことを話しました。生徒が先生に問いを投げかけて、活発な議論もしました。その頃、僕はアメリカ以外の海外大学や、日本の大学受験も視野に入れていました。やらなければならないことがたくさんあって、頭がいっぱいいっぱいでした」
その時、Sさんが学年主任の先生に投げかけられたのが「自分のやりたいことを信じて、一つに絞れ」という言葉でした。
「それ以降、日本の大学やアメリカ以外の海外大学を選択肢から外し、アメリカの大学だけに絞ることにしました。ミネソタ大学への受験を通して夢に一本の軸ができ、自分の理想を形作ることができたので、今回の受験が僕という人物像を作ったといっても過言ではないと思います」
食物アレルギーについて、文化祭で研究成果を発表するSさん。
夜は先生と生徒が車座になって語り合ったという勉強合宿。それぞれの立場から生徒を見守る
授業や学校行事を通して
さまざまな力を磨く
Sさんが英会話力を磨くために役立ったのは、高校の英語の授業で行われているフィリピンとのオンライン英会話。ただ会話をするだけでなく、「別な言い方を教えて」など、より英語力を養えるよう毎回じっくりと時間をかけて予習して臨んだと言います。
「オンライン英会話はレベルに合わせて約25分間、月1〜2回の頻度で行います。他にも本校では、海外提携校からの留学生や、修学旅行で来日した生徒がよく学校を訪問します。そんなとき、テーマを設けてディスカッションするなど生きた国際交流をしていますが、彼もよく参加してくれていました。Sさんは、英語は目的ではなく、やりたいことをするための道具だと気づきました。その気づきが英語力の向上と受験突破につながったと思います」(英語科/久保田功先生)
また、今回のミネソタ大学のエントリー書類に関しては、「普段の自分を見ている担任の協力なくしてはできなかった」と、Sさんは言います。
「私は高2と高3の担任でしたが、推薦書の人柄を書く欄に、彼を“挑戦者”と書きました。まだ答えのない食物アレルギーの解決方法を模索するのは、精神的にもタフじゃないと厳しいですよね。たとえ一人では難しくても、彼なら周りの人を巻き込んで前に進める力があると感じます。Sさんは文化祭でもリーダーシップを発揮して、模擬店の売り残しがないようにクラスを越えて活動していました」(担任・数学科/黒川理紗先生)
教員全員からサポートを受け、また一人、生徒が飛翔します。
英語科/久保田功先生
進路指導部長/松浦享子先生
担任・数学科/黒川理紗先生
学年進路・探究科/鶴見真由先生(この記事は『私立中高進学通信2025年7月号』に掲載しました。)
光英VERITAS中学校
〒270-2223 千葉県松戸市秋山600
TEL:047-392-8111
進学通信掲載情報
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