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私立中高進学通信

2023年11月号

注目! News and Topics

共立女子中学校

高大連携の出張講座が開講!
大学の授業が生徒の興味を広げる

東邦大学理学部情報科学科の数藤恭子教授による「数式とアニメーションプログラミング」講座の様子。

東邦大学理学部情報科学科の数藤恭子教授による
「数式とアニメーションプログラミング」講座の様子。

高大連携に先立ち
10年前から実験講座
広報部副主任・理科/坂本彩子先生広報部副主任・理科/坂本彩子先生

 2022年12月に東邦大学理学部と高大連携協定を結んだ同校で、2023年7月、プログラミングの出張講座が行われました。講座には中3から高2の生徒が参加し、数学の知識を活かしてアニメを作る「アニメーションプログラミング」に挑戦しました。

 同校では2011年から毎年、東邦大学の教授による高校生向けのバイオテクノロジー実験講座が実施されてきました。その10年以上にわたる積み重ねが、昨年の高大連携の締結につながったそうです。

「バイオテクノロジー実験講座のように、中高では手が届かない高度な分野の実験を行っていただけることを、非常にありがたく思います。大学側にも、まだ文理選択の定まっていない中高生に向けて講座を開き、理系の面白さ、特に科学の面白さを知ってもらい、理系へ進学する女子生徒を増やしたいという思いもあり、とてもスムーズに連携協定の話が進みました。共立女子大学にはない理系学科のほか、情報系、数理系の学科もある東邦大学理学部と高大連携ができ、今後がとても楽しみです」(広報部副主任/坂本彩子先生)

 今回のアニメーションプログラミング講座は、「高校生向けに情報系の講座を開講してほしい」という同校のリクエストに応じて行われました。

 講座では、大学教授が前方にパソコン画面を映し、数式を使ったアニメーションプログラミングの方法を講義します。プログラミングに関しては全くの初心者という生徒も数名いましたが、あまり戸惑うことなく説明に沿ってパソコンを操作していました。担当した教授は、「大学生にはプログラムのためにコードを打ち込んでもらいますが、今日はコピー&ペーストをメインに進めていきましょう。打ち込みが得意な人や好きな人は打ちこんでもいいですよ」と、解説していました。

 講座では基本となる図形を3次元で立体的に捉え、座標軸を使って動かしました。座標には数字を打ち込みますが、動かしたい方向や位置を指定するためには計算が必要になります。

 また、教授は「三角関数は習った? 自由落下は?」とプログラミングのためには数学や物理が重要になることを話し、プログラミングのコードには英語が使われているため、英語が得意だと上達が早まることなども生徒に教えていました。

主体的な学びが生徒の
興味・関心を引き出す

 受講した生徒たちからは、「自分で作ったプログラミングを実際に動かしてみて、難しかったり、エラーが出たりもしましたが、思い通りに動いた時は達成感があり、とても楽しかったです」「プログラミングで作品を作るために、図形の情報をどのように定めればいいのかを考えることが、とても面白く感じました。この講座のおかげで、数学、物理、英語をより学習して自分の作りたいものを形にしてみたいと思うようになりました」という前向きな声や、「もっと発展的な内容もやってみたいです」といった意欲的な感想が寄せられました。

「中高で本格的なプログラミングの授業を行うことは難しいので、大学の教授から専門的な内容をご指導いただき、生徒が興味をもつきっかけになればと考えました。彼女たちの感想を聞いて、そのねらいが達成されたことがわかり、非常に手応えを感じています」(坂本先生)

 同校ではこれからも中高生向けのプログラミング講座を実施。また、例年9月に開催している「遺伝子診断を伴うバイオテクノロジー実験講座」や、大学の研究室見学、学食体験など、中学生、高校生と対象を変えながら、さまざまなイベントを開催する予定です。

「中高では教えられない内容の講座を数多く実施して、生徒が自由に選んで参加できることはとても意義深いと思います。講座に参加する生徒が増えれば、今後の生徒自身の主体的な学びにおいても、とても素晴らしい効果をもたらすはずです」(坂本先生)

座標軸を使って図形を作成していきます。参加した受講者には中3生もいましたが、説明を聞きながら高校生と同じように作業を進めていました。座標軸を使って図形を作成していきます。参加した受講者には中3生もいましたが、説明を聞きながら高校生と同じように作業を進めていました。
最初は教授の指示で、全員が同じキャラクターを描きました。色指定の方法を教わって好きな色で作ることができると、楽しさも増すようです。最初は教授の指示で、全員が同じキャラクターを描きました。色指定の方法を教わって好きな色で作ることができると、楽しさも増すようです。
わからないところは教授(右)に指示を仰ぎます。緊張のため、普段より静かな生徒たちでしたが、それでも積極的に質問していました。わからないところは教授(右)に指示を仰ぎます。緊張のため、普段より静かな生徒たちでしたが、それでも積極的に質問していました。
最後はそれぞれ自由にキャラクターを動かしながら、完成した作品を発表。工夫した点や大変だったところなどを教授が聞いていきます。最後はそれぞれ自由にキャラクターを動かしながら、完成した作品を発表。工夫した点や大変だったところなどを教授が聞いていきます。
この日の第2部では、朝倉暁生教授による講座「ITと生きるこれからの社会の『幸せ』とは」を開講。ITやAIがさらに進化した未来をイメージしながら、グループワークで話し合いました。この日の第2部では、朝倉暁生教授による講座「ITと生きるこれからの社会の『幸せ』とは」を開講。ITやAIがさらに進化した未来をイメージしながら、グループワークで話し合いました。
東邦大学理学部との高大連携に関する調印式の写真。同校卒業生で東邦大学理学部に進学した学生も参加しました。東邦大学理学部との高大連携に関する調印式の写真。同校卒業生で東邦大学理学部に進学した学生も参加しました。

(この記事は『私立中高進学通信2023年11月号』に掲載しました。)

進学通信 2023年11月号
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