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私立中高進学通信

2025年7月号

校長先生はこんな人!

中村中学校

挑戦をおそれず、達成感を大切に
未来からの留学生を育てます

遠藤 行巳(えんどう・ゆきみ)校長先生

1953(昭和28)年生まれ、福島県出身。
日本大学文理学部物理学科を卒業後、都内および千葉県の私立高校で理科を担当。剣道部顧問や野球部部長も務める。
教頭、副校長、校長を経験した後、2024(令和6)年4月より中村中学校・高等学校の校長に就任。
趣味はアメリカンフットボールやサッカーなどのスポーツ観戦。

「1年1年、全力で」が原点

 教員の道を志すきっかけになったのは、大学で出会った先生の影響が大きいですね。

 私は高校時代から数学が得意で、核物理学を学ぼうと大学の物理学科に入学しました。そこである先生から「高校までの物理は忘れていい」と言われました。そして暗記する物理ではなく、本質的な物理学の面白さを教えてもらったのです。基本公式の意味を根本から理解することが大切だという意味だったと思います。この経験は、私が教員の道を志すきっかけとなりました。

「教員になりたい」と親に告げると驚かれました。私は幼少時に人前で話すことがほとんどできない、引っ込み思案な子どもだったからです。親の希望もあって地方公務員試験も受験しましたが、最終的には教員の道を選びました。

 教員生活のスタートは都内の私立高校でした。そこにはわずかな期間しか勤務しませんでしたが、その間にある生徒から私の教員人生の指針となる重要な言葉をもらいました。「先生は1年1年で勝負するべきだ」と。

 生徒たちと話していて「先生は何年、教員をするつもりなんですか?」と問われ、私は「うーん、5年、10年ぐらいかな」と何気なしに答えました。すると、ある生徒が「私たち高校生は1年1年が勝負なんです。だから先生もそう思ってほしい。1年で教職がだめだと思ったら辞めてほしいし、もう1年頑張れると思えば続けてほしい」と言われました。

 この言葉は私の教師観を根本から変えました。その言葉がなかったら、いい加減な教員になってしまっていたかもしれません。以来、教員としての私の信念は、常に「1年1年、全力で」です。生徒と向き合い、自分自身も成長し続けること。それが私の教育に対する姿勢です。

わからないことは
恥ずかしくない

 千葉県の私立高校に移った際は、理科教員として、物理以外の分野も教えるため、大学レベルの参考書を片手に徹底的に勉強しました。ここでも私は生徒に恵まれたと思います。薬学部志望のある生徒が、生物の問題で質問に来たのです。私は参考書のどのあたりかは特定できても、解説できる力は持ち合わせていませんでした。そこで「悪いが、私もわからないんだ。でも君ならここを読めばわかるはず」と、私の参考書を手渡したのです。数日後、彼は自力で解法を見いだし、「ありがとうございました」と参考書を返してきました。

 この経験から得た教訓は「わからないことは恥ずかしいことではない」というものです。この教訓は、後に管理職となった私の、後進育成にも大きく影響しました。

 私は先生方に常にチャレンジするよう促してきました。意欲があれば、できる限り挑戦していいのです。失敗を恐れないこと、それが成長の鍵です。失敗しても謝る必要はない。むしろ、チャレンジしたことを評価し、次へのステップとして捉えるべきなのです。

 重要なのは、挑戦し、最後までやり遂げる姿勢です。最終的な成果よりも、挑戦する過程で得られる「達成感」を大事にしてほしい。「自分はここまでできた」「やり切った」という達成感こそが、次の挑戦への原動力となるのです。

「自分が選んだ学校」という
意識が大切

 経済学者の加藤寛先生は「学生は未来からの留学生」という言葉を残しておられます。私も同感で、生徒たちは未来からの留学生なのです。自ら学び、探究し、知識を深める「自律型学習力」やコミュニケーション能力、多様性を受け入れる優しい心。これらは生徒の成長に不可欠な要素だと思っています。教育とは未来を託す子どもたちの可能性を最大限に伸ばす営みです。柔軟な思考と、挑戦を恐れない姿勢を育むことを大事にしたいと思います。

 私立学校の真の価値は、「建学の精神」にあります。本校は「機に応じて活動できる女性の育成」を建学の精神とし、校訓「清く、直く、明るく」のもと、のびのびとした自由な校風を100年余りの時をかけて培ってきました。

 学校選びについて、受験生と保護者に私は常に同じアドバイスを贈っています。「自分(の子ども)に合った学校を見つけること」が最も重要です。生徒自身が「自分で選んだ学校」という意識をもつことが、6年間の学校生活を充実したものにし、生徒の可能性を大きく広げることにつながります。本校の伸びやかな校風に共感し、入学を決めた生徒一人ひとりの可能性が最大限に広がるよう、全力でサポートしてまいります。

[沿革]
1909(明治42)年に実業家の中村清蔵により中村高等女学校として創立。「機に応じて活動できる女性の育成」を建学の精神とし「清く、直く、明るく」を校訓に掲げる。5教科を基本とした「認知型学力」と、主体性や行動力などを中心とする「非認知型智力」の育成に力を入れている。高校は3コースに分かれ大学進学をめざす。2025(令和7)年2月には日本女子大学と高大連携協定を締結した。

進学通信 2025年7月号
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