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私立中高進学通信

2025年7月号

注目! News and Topics

武蔵野大学中学校

「グローバル&サイエンス」で育まれた
探究心と自立心で大学合格実績が躍進

「言語活動」の授業風景。グループワークでブレーンストーミングをマスターします。

中学の「言語活動」で
学びのスキルを習得
田中理奈先生進路指導部 部長/田中理奈先生

 2019年に校名を変更し、中学を共学化した武蔵野大学。翌年には高校も共学化し、中学・高校のコースを改編しました。中学1期生が卒業を迎えた今春は、「チャレンジ」を合言葉に「グローバル&サイエンス」をテーマにした6年間にわたる学校改革が実を結び、国公立、難関私立、医学系大学などで合格実績が飛躍的に伸びました。

「中学1期生にあたる今春の卒業生から聞いたのですが、中学生の時に挑戦したさまざまな経験が、目標に向けて新たな一歩を踏み出す原動力になったと言うのです。それが大学受験においても、レベルの高い大学へチャレンジしてみようという意識につながったそうです」(進路指導部部長/田中理奈先生)

 同校の学びの特色は、教科学習と同等に探究学習へ力を入れているところにあります。中学3年間は「言語活動」「PBL」の授業で、生徒の探究心と自立心を育んでいます。

「本校オリジナルの『言語活動』では、ノートテイキング、マインドマップ、プレゼン能力など、学びのベースとなるアカデミックスキルを習得します。これは探究学習だけではなく、教科学習にも大事なスキルとなります。課題解決型学習の『PBL』では、答えが一つではないものに対して、アクションを起こしてフィードバックを得る『トライアル&エラー』のサイクルを回し、課題を発見して解決する力を養います」

 高校は、一般入試で最難関国公立・私立大を狙う「ハイグレード」、高い英語力で海外大や国際系難関私立大を狙う「PBLインターナショナル」、武蔵野大も含めた幅広い進路をめざす「本科」の3コース制で、各コースに即した探究型学習が展開されています。

「本校の探究型学習では、『WHY=なぜ』という問いを大切に、アクションを軸に探究を深めていき、生成AIには出せない、自分オリジナルの考察と答えを導き出すことを重視しています。それは大学受験や実社会でも役立つ力となります。大学入試も多様化しており、なかでも総合型選抜では、その大学で学ぶためのプロセスを、中高時代にいかに紡いできたかが求められます。大学での学びと親和性が高い探究学習でスキルを磨くことは、大きな強みとなります。また、中学段階から相当な数のプレゼンテーションを行いますので、自然と生徒の言語化能力が高まっていくことを実感しています」

ハードからソフトまで
手厚い学習サポート

 進学実績の向上には、2年前から高校のコース長の教員を中心に、各コースの特色をはっきり打ち出したことも大きいといいます。

「生徒たちのめざす方向が異なりますので、コースごとに進路ガイダンスを開催しています。進路指導では担任の教員に加え、時にコース長のセカンドオピニオンも交えることで、生徒一人ひとりを細やかにフォローできるようになりました」

 定例の補習などは行っていないという同校。生徒の学習サポートに一役買っているのが、廊下の至る所に据えられたホワイトボードです。取材時にもネイティブの先生がていねいに指導する様子が見られました。

「教員がホワイトボードを用いて生徒の質問に対応することは、放課後の日常風景です。『いつでも来ていいよ!』と教員も常に門戸を開いています。4月から図書館機能を備えた新施設『MUseion(エムユーセイオン)』もオープンしました。授業で使えるラーニングコモンズ、自習スペースを設け、学習環境を充実させました。生徒にはどこでも好きな場所を見つけて、勉強に役立ててほしいと思います」

 共学化以降の6年間は、教員にとっても試行錯誤の連続だったそうですが、新たな取り組みも始まっています。

「今年度の中1と高1から新しい英語学習アプリを導入し、毎朝の10分学習に活用しています。一方で、生徒の自己管理能力を高めるために、紙の手帳『ムサログ』を中1~高2まで配布。また、生徒のコンピテンシー(非認知能力)を測定するテストも導入しました。本校には仏教の精神に基づいた『6つの学習者像』(思いやりのある人/我慢強い人/集中力のある人/知を求める人/努力する人/規範意識の高い人)があります。この学習者像に沿ったコンピテンシーを測り、生徒本人も気づいていない内面の力を可視化し、今後の学習や進路など個々の成長に役立てていこうと考えています」

図書館機能を備えた「MUseion」。手前に広がるコートは、2024年に完成した「スポーツパーク」です。
「MUseion」の3・4階には、広々とした自習スペースが確保されています。取材日の放課後は満席。中学生から高校生まで静かに自習に打ち込んでいました。
1階にはグループ スタディ ルームがあり、開放的な雰囲気で先生と生徒の面談も行われます。
「ムサログ」は、生徒が1週間の学習計画や振り返りを記入し、教員が1週間に1度回収、コメントをつけて返しています。手書きによる1対1でのやり取りだからこそ信頼関係が育まれます。
年度末に行われる探究学習の発表イベント「MU-1グランプリ」。中1~高2までの代表となった生徒たちが、1000人もの聴衆の前で次々と自分の探究結果をプレゼンしていきます。

(この記事は『私立中高進学通信2025年7月号』に掲載しました。)

武蔵野大学中学校  

〒202-8585 東京都西東京市新町1-1-20
TEL:042-468-3256

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