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私立中高進学通信

2025年9月号

卒業生が語る私の成長Story

武蔵野大学中学校

中高時代に育んだ
「挑戦する気持ち」が全ての原点

国際基督教大学 教養学部
アーツ・サイエンス学科1年
H・Kさん

「『塵もつもれば山となる』という言葉が、いつも心にあります。
コツコツ続ければいつか必ず形になる、というポジティブな側面から自分を励ます一方で、
サボりや妥協も積み重ねればやがて大きな後悔になる——そんな戒めとしても意識しています。
だからこそ、日々の行動を大事にしたいと思っています」(Hさん)

「挑戦すること」をモットーに、仲間と学び、自分と向き合った6年間。中高時代の経験が、今もなおチャレンジャーであるHさんの歩みに、力を与え続けています。

「チャレンジできる学校」
に惹かれて
「中高時代に得た、“まずやってみる”精神が、大学生活のあらゆる場面で活きています」と語るHさん。「中高時代に得た、“まずやってみる”精神が、大学生活のあらゆる場面で活きています」と語るHさん。

 2019年4月、武蔵野大学が中学で男女共学化をスタートさせるなど大改革の真っただ中で、Hさんは新たな一歩を踏み出しました。

「入学の決め手は、当時の校長の『チャレンジできる学校』というメッセージでした。まだ男子生徒が少ない環境だったので不安もありましたが、自分で何かを始めるチャンスがあると感じました」

 入学後すぐに、男子バスケットボール部の創設に関わったHさん。仲間とゼロから部活動を立ち上げた経験は、まさに「挑戦すること」の原点になったといいます。

「男子は、中1の自分たちしかいません。だからこそ結束が強く、多くの生徒がさまざまな場面で挑戦していました。先輩や女子の同級生たちも、温かく受け入れてくれて、何かを一緒につくっていく明るい雰囲気にあふれていたことをよく覚えています」

深く濃い中高時代の学びが
現在につながる

 同校では共学化と並行して、「探究型の学び」の充実にも力を入れてきました。議論やプレゼンテーション、PBL(課題解決型学習)など、生徒が主体となって学びを深める授業が多く取り入れられています。

「大学ではよく『クリティカルシンキングが大切』といわれるのですが、その基盤は中高の授業で培われました。ディベートの授業では、ただ自分の意見を述べるのではなく、与えられた立場に立ち、その視点から考え、発言することが求められました。そうした練習を重ねるなかで、物事を一方向からではなく、多面的に捉える力が養われたと思います。大学では学年も国籍も違う人とディスカッションする機会が多いので、PBLのディスカッションで学んだ『まずは相手の立場に立つ』という姿勢がすごく役立っています。あの時の授業があったからこそ、今の自分があると感じます」

勇気をもって踏み出した
1年間の長期留学

 高校では、「PBLインターナショナルコース」を選択。海外大学や国際系私立大学をめざす生徒に向けて、All Englishによる英語の授業や長期留学が推奨されるコースです。Hさんはこのコースで学びながら、高2の夏から約1年間、ニュージーランドに長期留学しました。

「英語にそこまで自信がなかったので、現地の生活に馴染めるか、文化の違いに戸惑わないかと、とにかくいろいろ悩みました。特に部活動を中断しなければならないことが、一番つらかったです。仲間と一緒に最後の大会に出られないことが心残りで……」

 そのことから、現地でもバスケットボール部に所属。なかなか輪に入れず、パスが回ってこないなどつらい時期もありましたが、粘り強くプレーを続けるなかで、次第に仲間との信頼関係が生まれていったといいます。

「初めは苦しかったけれど、諦めませんでした。『中高の仲間たちが今も頑張っているんだ』と思うと、自分も負けていられないと力が湧いてきました」

 もうひとつ、留学中に思い出されたことが、高1の時に参加した『LAM(Liberal Arts Musashino)(※)』での経験です。外部講師を招き、専門的な知識や技術に触れるこの取り組みで、Hさんは「ヒューマンビートボックス」の授業を選択しました。

「プロの講師に教わりながら、音楽としての技術だけではなく、その背景にあるストリートカルチャーや自己表現の大切さについて学べたことが印象的でした。その際に『自分を出すことは悪いことではない』と知れたからこそ、海外で知らない人に話しかける勇気をもてたのだと思います」

 留学中は、ライフセービング活動にも参加しました。朝から夕方までビーチに立ち、地域の安全を守るボランティア活動に携わるなかで、思いがけず母親の姿が重なったといいます。

「母が訪問看護の仕事をしていて、よく『地域の人に寄り添いたい』と話していました。ボランティアに関わるうちに、同じ思いを抱く人たちが世界中にいると知り、人とのつながりは言葉や国境を越えることを実感しました」

※LAM(Liberal Arts Musashino)…現在は本科のみの取り組みとなっています。

これからも続く
チャレンジの日々

 留学中の夏休み、大学受験について真剣に考え始めたHさん。幅広い学問に触れられる環境、少人数・対話型の授業、そして人との関わりを大切にする校風に惹かれ、国際基督教大学(ICU)を第一志望に定めました。小論文の対策に力を入れ、まずはとにかく本を読むことから始めたそうです。そして、担任の先生による親身なサポートもあり、見事合格を果たしました。

 ICUには専攻を決めずに幅広く学べる環境があり、さまざまな分野にチャレンジ中。最近では、新たにバレーボールも始めたそうです。

「チャレンジをすることで、自分に向いているものがわかってきます。だからこそ満足することなく常に動き続けたい。そして将来は、人とのつながりを大切にしながら、自分の力で社会に貢献できる道を見つけていきたいです」

恩師からの応援メッセージ
強い意志で未来を切り拓く
ロールモデル
桑原先生は、中学での英語の授業や、高校での担任、そして男子バスケットボール部の顧問としてHさんを見守ってきました。桑原先生は、中学での英語の授業や、高校での担任、そして男子バスケットボール部の顧問としてHさんを見守ってきました。

 優しくて明るい性格ですが、その奥にしっかりとした意志の強さがある生徒でした。男子バスケ部の創設メンバーとして、リーダーシップを発揮してくれましたし、周囲の仲間が落ち込んでいる時は自然に声をかけ、チームやクラスを前向きな雰囲気にしてくれる存在でした。

 留学を決めた際に、不安を抱えながらも明るく決意を語り、自ら雰囲気を盛り上げていった姿が印象に残っています。

 面接や小論文なども一つひとつ真摯に取り組み、塾には通わず、学校の学びの中で努力を重ねて進路を切り拓いた姿は本当に立派でした。男子生徒がまだ少なかった時期に、ロールモデルのような存在だったと思います。(PBLインターナショナルコース・コース長/桑原千鶴先生)

(この記事は『私立中高進学通信2025年9月号』に掲載しました。)

武蔵野大学中学校  

〒202-8585 東京都西東京市新町1-1-20
TEL:042-468-3256

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