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私立中高進学通信

2023年7月号

大学合格力強化計画

武蔵野大学中学校

中学・高校の共学化を契機にコースを再編
大学合格実績が伸長

大学受験に関する資料がそろえられている進路指導室。自習や進路相談の場としても利用することができます。

大学受験に関する資料がそろえられている進路指導室。自習や進路相談の場としても利用することができます。

高校共学化の1期生が
大学合格実績を伸ばす
廊下の一画に自習スペースが設けられています。自習する生徒の姿はほかの生徒への刺激になります。廊下の一画に自習スペースが設けられています。自習する生徒の姿はほかの生徒への刺激になります。

 1924年、仏教主義による女子教育を理想に掲げて建学された同校は、2019年に校名を現校名に変更して中学を共学化、さらに2020年に高校を共学化しました。同時に中学・高校のコースを改編して、生徒の学力を伸ばし、希望の進路を実現する学習指導により力を入れてきました。2023年春は、高校共学化の1期生が大学受験を迎えたことで、その成果が現れる時期でもありました。

 下のグラフは、2023年入試における私立大学合格実績を前年と比較したものです。グラフからもわかるように、難関私立大学の合格実績において、大きく数値を伸ばしたことがわかります。また、国公立大学を志望し合格する生徒も着実に増えています。

 この目覚ましい成果の要因について、進路指導部部長の濱田聡先生にお話を伺いました。

「共学化によって、生徒たちの進路の幅が広がりました。女子校時代は文系志望者が多く、理系だと看護学部や薬学部の志望者が多かったのですが、現在、文系では経営学部や経済学部、理系では農学部や工学部などを志望する生徒も増えています。また、以前は総合型選抜や学校推薦型選抜を利用して、早めに進路を決めたいと考える生徒が見受けられました。現在は2月、3月まで粘って難関校をめざそうとする生徒が増えています。全体的に向上心が高まっていると感じています」

 併設の武蔵野大学には、一定の基準を満たせば推薦制度を利用して進学できるため、従来は武蔵野大学の看護学部をめざす生徒も多かったそうですが、近年は同じ分野でも他大学の生命系学部を志望するなど視野の広がりが見られます。これは共学化による好影響が顕著に現れた部分と言えます。

グローバル&サイエンスと
探究学習を実践

 2019年の中学共学化に伴い、「グローバル&サイエンス」をテーマとした同校オリジナルの教育を実践しています。グローバル&サイエンスでは、時代の変化に対応し、「世界に貢献できる人材の育成」「論理的・科学的思考力を養い、社会の課題を解決しようとする人材の育成」を目標に、探究心と自主性を育てます。中学では言語活動やPBL(問題解決型学習)に取り組み、高校では外部企業とのコラボレーションによる特別講座LAM(Liberal Arts Musashino)や、自己分析を経て視野を広げていくことで理想の進路実現を図るMAP(武蔵野アドバンスドプロジェクト)を実践します。

 高校では医学部・国公立大学・難関私立大学をめざす「ハイグレード」、海外大学・国内国際系私立大学をめざす「PBLインターナショナル」、武蔵野大学も視野に入れた多様な進路をめざす「本科」の3コースに分かれ、各々の希望する進路に挑みます。各コースには専任のコース長が配置され、それぞれの教員団と連携して高校3年間を見通した計画的な学習指導を行っています。こうした取り組みが、2023年度の合格実績伸長につながっているのです。

「推薦制度を利用できる武蔵野大学への進学を希望して本校に入学する生徒も一定数いますが、中高6年間の学びを進めるうちに、ほかの大学・学部にもチャレンジしてみようと思う生徒も出てきます。先輩たちの合格実績に刺激を受け、難関大学をめざしたいと思う生徒が出てきて、全体的に伸びていく好循環が生まれることを期待しています」

 2024年には、中学の共学化初年度に入学した生徒が受験を迎えることから、さらなる合格実績の伸長が期待されています。中高でのグローバル&サイエンスや探究学習の取り組みなど、これまでに積み重ねてきた実践の成果が花開くことでしょう。

2022年入試と2023年入試の私立大学合格実績の比較

※現役合格のみ

2022年入試と2023年入試の私立大学合格実績の比較

2023年大学合格実績(抜粋)
学名 人数




神戸大学 1
東京学芸大学 1
東京都立大学 1
信州大学 1
埼玉県立大学 1
長岡技術科学大学 1
学名 人数



早稲田大学 6
慶應義塾大学 1
上智大学 9
東京理科大学 2
国際基督教大学 1
明治大学 5
立教大学 7
青山学院大学 3
中央大学 12
法政大学 16
学習院大学 3
成蹊大学 10
成城大学 3
明治学院大学 4
獨協大学 18
國學院大學 4
武蔵大学 13
日本大学 8
東洋大学 14
駒澤大学 9
専修大学 13
学習院女子大学 4
北里大学 2
杏林大学 14
昭和女子大学 4
聖路加国際大学 1
津田塾大学 1
東京女子大学 2
日本赤十字看護大学 1
日本女子大学 6
明治薬科大学 1



Earlham College 1
Knox College 1
延世大学 1
中学の成績を伸ばし高校へ引き継ぐ
進路指導部 部長 濱田 聡 先生進路指導部 部長
濱田 聡 先生

 中高の共学化を契機に学力層の幅が広くなり、英語力の高い生徒も入ってきています。進路指導においては準備段階である中学から成績をしっかり伸ばすようにして、高校へと引き継ぐ流れをより確固たるものにしていきたいと思っています。現状でも成果が出ており、中3の学力は以前に比べてレベルアップしています。

 高校では、希望制の夏期講習や放課後講習など、生徒のニーズにマッチした学習指導を行っています。また、資料の閲覧や自習、進路相談のできる進路指導室も新しくしています。先輩が学ぶ姿に後輩は憧れるものです。先輩が頑張っている姿を見せることは、とても良い刺激になります。

進学通信 2023年7月号
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