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私立中高進学通信

2023年11月号

自慢の学校行事みてください!

武蔵野大学中学校

探究型学習の集大成
Mu-1(エムユーワン)グランプリ

Mu-1グランプリは2023年3月14日~16日の3日間にわたり開催。登壇者が個性的なプレゼンを繰り広げ、オーディエンスがしっかりと反応し、会場は大いに盛り上がりました。

Mu-1グランプリは2023年3月14日~16日の3日間にわたり開催。
登壇者が個性的なプレゼンを繰り広げ、オーディエンスがしっかりと反応し、会場は大いに盛り上がりました。

共学化をきっかけに探究型学習に力を入れてきた武蔵野大学。日頃の探究型学習の集大成として、年度末の2023年3月にMu-1(エムユーワン)グランプリが実施されました。
このMu-1 GPを行う意義について、同校の入試広報部・小幡先生に伺いました。

 中高を通じて探究型学習に取り組んでいる同校。これまでクラス内で探究成果を発表することはありましたが、それを全校生徒の前で発表する機会へと拡張させた『Mu-1グランプリ』が誕生しました。

「本校には生徒の熱量を上げていく、いわば “熱量推進部”のような部署『EX部』があります。そこでは、いかに生徒たちのモチベーションをアップさせて、ワクワクする学校生活を送ってもらうかをテーマに、さまざまな企画を考えています。Mu-1グランプリも、そのEX部の発案で生まれました」(入試広報部 部長/小幡武憲先生)

 中高の生徒たちは年間を通して各自の課題に取り組み、その成果を年度末のMu-1グランプリで発表します。

「第1回目となるMu-1グランプリはとても盛り上がりました。これまでの学習発表は、クラスで掲示物を貼る程度で終わりとしていましたが、これだけ多くのオーディエンスの前で発表することは、生徒にとって貴重な経験になったと思います」

 登壇者たちは「どんな資料を見せ、どんな構成にすれば聞く人に伝わるのか?」ということを意識してプレゼンを組み立て、発表します。それぞれ発表の内容はもちろん、聞く側の姿勢も良かったと小幡先生は振り返ります。

「行事の冒頭に『登壇者が発表している時は、しっかり反応してください』と生徒たちに話して会場の雰囲気づくりを行いました。こうしたイベントは発表する人だけが主役ではなく、オーディエンスに “聞く姿勢”がないと全体として盛り上がりません。普段クラスで発表する時も同じで、誰かが話している時は絶対に否定しないこと、頷くなどのリアクションを取ることが大事だと常々話しています。このように発表しやすい環境がしっかり担保されていたからこそ、Mu-1も成功裏に終わったのだと思います」

 また生徒たちが各自のテーマを考え、探究型学習を進めていく過程では、教員がサポートしすぎず、「生徒自身に考えさせる」ことを重視して進めています。

「基本的に私たちがゼロから教えるというよりは、まず生徒にトライさせ、教員は横で見守り伴走するスタンスです。なかには失敗するケースもありますが、その失敗から学んでさらに良いものを築いていくプロセスを、とても大事にしています。本校では、人から与えられたことをこなすだけではなく、自分でしっかり物事を考えて行動できる人間、また社会へ出た時にしっかりとオーナーシップをもち、人生の舵を取れる人間になってもらいたいという思いがあり、そうした素養を伸ばす教育を中1から積み重ねています」

 そんな同校では今後もMu-1グランプリを探究型学習の集大成と位置付け、継続していきます。

「Mu-1はあくまで通過点です。今、中高生が参加できるプレゼンコンテストがたくさんあるので、生徒たちにはMu-1の経験を糧に、外部のコンテストにも挑戦してほしいと強く願っています」

Mu-1グランプリはプレゼン部門、
パフォーマンス部門(社交ダンス、ヒューマンビートボックスなど)に分かれて発表が行われました。

グループ単位(1グループ4~5名程度)での発表が多かったですが、なかには1人で発表する生徒もいました。

グループ単位(1グループ4~5名程度)での発表が多かったですが、なかには1人で発表する生徒もいました。

入試広報部 部長 小幡武憲先生入試広報部 部長 小幡武憲先生

 Mu-1では、中2男子によるアニメ『ドラゴンボール』についての発表がとても盛り上がりました。彼なりの視点で分析し、作品を知らない人にもその面白さをうまく伝えられていたようです。また「楽々~な広島に来ん?」と題する発表をした中2のグループは非常にプレゼンがうまく、聞いているうちに「広島に移住してみたい」と思わせるほどでした。また、他校生が登壇し、本校の生徒とプレゼン対決する場面もありました。他校生の発表を見る機会がなかったので、とても参考になりました。次回のMu-1も、さらにブラッシュアップしていきたいと思います。(小幡先生)

EX部の運営で
文化祭の後夜祭も開催!

 2022年秋の文化祭における後夜祭では、グラウンドに設置されたステージ前に全校生徒約1500名が集結。文化祭の各部門賞の発表や、有志生徒による歌、ダンス・演劇・教員によるサプライズの出し物など、約2時間のステージは終始盛り上がりました。この後夜祭も「全校生徒の熱量を上げる」ためにEX部が運営を手がけています。

「本校の新しい伝統として、今後も後夜祭を継続していきたいです」(小幡先生)

進学通信 2023年11月号
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