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私立中高進学通信

2020年9月号

安全・安心 私学の備え

星野学園中学校

自分や相手の“命”を大切にする意識を育む

校舎は耐震構造による設計に基づいて建てられています。

校舎は耐震構造による設計に基づいて建てられています。

安心・安全教育の根底は「人間を大切にする」こと
副校長 松田友宏先生副校長 松田友宏先生

「全員で前進」を合言葉に、生徒一人ひとりが学校生活のすべてに思いきりチャレンジできるよう、環境整備にも力を入れている同校。

 さまざまな災害や事故などを想定し、生徒の安心・安全を守る対策を講じてきました。生徒の安全面についてはもちろん、ほとんどの学校で配慮していますが、同校のめざす安心・安全への理念は、もっと深いところに根ざします。

 同校の副校長・松田友宏先生が解説してくださいました。

「本校の安心・安全に対する理念は、『すべての日常の中で自分の命を大切にする。そして、相手の命を大切にする』ということを基本としています。自分の命は自分で守らなければならない。ではどうやったら命を守ることができるのか。それらを具体的に考えることで、自分や相手の命を尊重する感性が育ちます。根底にあるものは『人間を大切にする』という考え方です。
 本校は行事が多く、部活動には全員が原則参加しており、授業は週6日あります。そうした学校生活における人と人の触れ合いを通して、お互いの気持ちを理解し合っています。そこから自分自身が相手から認められていると気付き、自己肯定感が高まります。相手の良さや能力、個性を理解し、自分にとって大切な友達だと気付きます」

 生徒たちがお互いを尊重し、高め合っているからこそ、安心・安全への意識が高まるのです。

充実の施設・設備に加え
システムも整備

 こうした理念に基づき、同校では、安全・安心について生徒に考えさせる取り組みを行っています。

 例えば、スポーツ施設などを中心とする校内13カ所にAEDを設置していますが、教員はもちろん生徒たちもその使い方の講習を受けています。また、避難訓練の際には、災害時に、どこにどのように避難するか、安全に避難するにはどうしたらよいかを訓練しますが、地震の後、ガラスが上から降ってくることや火災が同時に発生することなどを想定し、具体的かつ実践的に身につけられるようにしています。さらに、登下校中に災害にあった場合を想定して、生徒手帳にどのように行動すべきかを記載し、緊急連絡先の記入欄も設けられています。学校にいる時も登下校時も、常に「今何か起きたらどうするか」を意識付けしているのです。

「以前から安心・安全対策には力を入れていましたが、東日本大震災後にさらに整備を進めました。災害時に全校生徒が学校に留まる状況に備え、備蓄倉庫には全校生徒の3日分の飲料水と食料、簡易寝袋、簡易トイレなどを備えています。また、停電に備えて自家発電設備を設置しています。情報の収集や発信、生徒の不安を取り除くためにも電気は欠かせません」(松田先生)

 施設・設備だけでなく、生徒の安全を確保するシステムも構築されています。同校では、保護者との連絡に一斉メールを使っていますが、生徒の下校時刻に災害が起こった際は、生徒が帰宅しているかを一斉メールのアンケートで家庭に問い合わせて確認します。家庭からの回答を受けて、学校が把握する情報は随時更新され、生徒の動向がリアルタイムでわかります。こうしたシステムによって、生徒、保護者、学校のいずれも安心できます。

「安心・安全教育をすることで、生徒はルールを守るという倫理観を育むことによって自分の命を守ることができるということに気付きます」(松田先生)

 こうした安心・安全への意識は生徒たちに浸透し、今や同校の校風にもなっています。

最新鋭の施設に加え
さまざまな設備で災害・事故に備える

 安全・安心のためには、ハードとソフト両面からの備えが必要です。同校では、施設・設備にさまざまな配慮がされていることに加え、先生方の日頃の訓練、生徒の意識があいまって、理想的な態勢になっています。事故発生時に、現場の教員の判断で救急車を手配できるなど、生徒の命を守ることを最優先にした運用が行われています。

備蓄倉庫には、全校生徒3日間分の飲料水と非常食、簡易寝袋が保管されています。備え1
備蓄倉庫には、全校生徒3日間分の飲料水と非常食、簡易寝袋が保管されています。
停電時を想定した自家発電設備。大型発電機が停電時に稼働し、学校の各施設・設備の電力をまかないます。備え2
停電時を想定した自家発電設備。大型発電機が停電時に稼働し、学校の各施設・設備の電力をまかないます。
2006年に完成し、中高で使用している室内温水プール。床が上下に可動するため、各学年の身長に合った深さにでき、事故を未然に防ぎます。備え3
2006年に完成し、中高で使用している室内温水プール。床が上下に可動するため、各学年の身長に合った深さにでき、事故を未然に防ぎます。
校内の13カ所に設置されているAED(自動体外式除細動器)。緊急時にあわてず、適切な行動がとれるよう、全教員と生徒が毎年救命講習会を受講しています。備え4
校内の13カ所に設置されているAED(自動体外式除細動器)。緊急時にあわてず、適切な行動がとれるよう、全教員と生徒が毎年救命講習会を受講しています。
休校中も規則正しい生活習慣を維持
生徒インタビュー

 新型コロナウイルス感染拡大防止による休校中、同校では生徒の安全・安心を守るため、オンライン授業を通じて規則正しい生活の維持に努めていました。

──休校中は、どのように学習していましたか。

M・Hさん
学校から配信された動画の授業を見たり、Zoomの授業に参加したりして、自宅で勉強できました。

H・Mさん
僕も家でパソコンを使って問題を解くなどしていました。

――不安なことはありませんでしたか。

H・Mさん
学習の報告をする時に、相談などもできたので、とくに不安はありませんでした。

M・Hさん
Webテストでまちがえたところにもう一度取り組むなど、工夫して勉強していました。気軽に質問できる普段の環境のありがたみを感じました。

(この記事は『私立中高進学通信2020年9月号』に掲載しました。)

進学通信 2020年9月号
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