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私立中高進学通信

2022年11月号

私たち、僕たちが大好きな先生

駒込中学校

学びのおもしろさを追求し
生徒の学習意欲を高める

海野 陽(うんの よう)東洋大学英米文学部卒業。E.M.フォースターの『A Room with a View(眺めのいい部屋)』をテーマとした卒業論文で最優秀論文賞を受賞。論文の制作過程で学びのおもしろさを再確認し、教育関係の職業を目指す。海外留学などを経て、同校に英語科教員として着任。

英語科 海野 陽(うんの よう)先生
東洋大学英米文学部卒業。E.M.フォースターの『A Room with a View(眺めのいい部屋)』をテーマとした卒業論文で
最優秀論文賞を受賞。論文の制作過程で学びのおもしろさを再確認し、教育関係の職業を目指す。
海外留学などを経て、同校に英語科教員として着任。

「英文法などの説明はコンパクトに、ICTを活用して授業のテンポを速め、ペアワークや音読などの活動時間を増やしています」と話すのは、英語科の海野陽先生です。「集中力が途切れない」と生徒に人気の授業やICTの活用方法、英語教育で目指すことなどについてうかがいました。

生徒が積極的に参加したくなる
授業を心がけています

――授業でICTを活用する方法とその効果を教えてください。

 本校ではICT教育を推進しています。その大きなねらいは、教員が授業で一方的に知識を教えるのではなく、生徒がICTを活用しながら主体的に学び、学力を伸ばすことにあります。

 私が担当する英語科の文法の授業においても、教員からの説明はできるだけコンパクトにして、ペアワークや発表など、生徒が自身で取り組む活動の時間を増やしています。そこで役立つのがICT機器です。

 例えば、電子黒板とデバイスを使うと、その日の授業で伝えたい構文や例文などを予め準備できるので、板書のための時間を生徒の活動に充てることができます。

 ICTの活用で、生徒の取り組みも多彩になります。例えば、生徒が音読をする際も、デバイスで教材のQRコードを読み込むことで、簡単にネイティブの発音を聞くことができますし、自分の音声を録音して確認することもできます。また、アプリケーションでのやりとりで、録音した音声をクラスで共有したり、発表したりすることも容易にできます。

――テンポの良い授業が生徒に人気です。どんな工夫をしていますか?

 授業ではスピーディーな展開を心がけています。

 授業の導入には、ウォーミングアップを行います。課題を小テストにして合格・不合格を発表したり、クイズ作成サイトで4択の単語クイズを行うなどします。

 そして、その日のテーマとなる文法を、できるだけシンプルに説明します。その後、その知識を使う入試問題などに挑戦しながら、ハイレベルな内容を実践的に学んでいきます。

 授業では、重要な例文の音読をペアワークで発表し合うなど、様々な活動を織り込みながら活性化し、時には学んだ表現が使われている音楽なども紹介しながら、生徒の集中が途切れない工夫をしています。

 授業でICTを活用するようになってから、生徒のレスポンスが良くなりました。ともすれば一方通行になりやすい授業が、デバイスがあると、指名された生徒の解答だけが発表されるのではなく、みんなが参加しますし、記録が残るので、授業後の復習にも役立ちます。積極的に、意欲をもって授業に参加する生徒が増えました。

時間をかけて学ぶことは
自分へのごほうびだと伝えたい

――英語科の教員になろうと思ったきっかけは?

 中学校の英語の授業で、洋楽を流してくれる先生がいました。“The Beatles”や“Eagles”を初めて聴いて、洋楽の良さを知り、英語が好きになりましたが、どちらかといえば不得意科目でした。歴史の方が成績が良く、大学進学の際は進路を悩みました。でも、洋楽の歌詞の意味がわかれば、もっと楽しいだろうという気持ちがありました。小説を読むのも好きだったので、原文で読み解くことができれば、もっとその世界観を理解し、感じられるのではないかと考え、英米文学部に進学を決めました。

 大学で学んだからといって、急に英語が得意になるわけではありません。苦手意識を抱えたまま、勉強を続けました。転機になったのは卒業論文です。E.M.フォースターの『A Room with a View(眺めのいい部屋)』をテーマにした卒業論文で、学部の最優秀論文賞を授与されたのです。小説の脇役の一見意外な動きを考察して、作者が脇役の性格づけをどのように行い、そのことが小説全体に及ぼした影響などを研究しました。卒業論文を作成する過程で、学びのおもしろさを知り、がんばれば成果が出ることも励みになり、教育関係の仕事に興味が湧きました。

 生徒を教えることは、自分の学びにもつながります。自分も学び続けられると考えて、教員になりました。

 生徒には、時間をかけて学べることはごほうびだと話しています。中高生の今はそう思わなくても、興味が湧くきっかけや道筋があることは自分が体験していることなので、少しでも生徒が自分から学ぶ意欲が高まるような授業をしていきたいと思っています。

――受験生に、メッセージをお願いします。

 本校は、変化がめまぐるしい時代にあって、生徒の未来に役立つ新しい教育を積極的に取り入れながら、同時に仏教を通じた心の教育も大事にしています。落ち着いた環境で、新しいことにたくさん挑戦できる学校です。

音読のペアワーク。お互いの発音を確認します。音読のペアワーク。お互いの発音を確認します。
課題の例文を読み上げ、iPadに録音します。聞き直して正しい発音に近づけていきます。課題の例文を読み上げ、iPadに録音します。聞き直して正しい発音に近づけていきます。
文法は基礎的なことを中心に説明し、問題を解いて、疑問を解決しながら実践的に理解します。文法は基礎的なことを中心に説明し、問題を解いて、疑問を解決しながら実践的に理解します。
生徒の声
中3 H・Tさん 授業の最初には、英語でかけ算を暗唱したり、ペアワークで数字を増やして言い合ったりするウォーミングアップがあります。授業のテンポが良くて楽しいです!中3 H・Tさん
授業の最初には、英語でかけ算を暗唱したり、ペアワークで数字を増やして言い合ったりするウォーミングアップがあります。授業のテンポが良くて楽しいです!
中3 S・Nさん 海野先生の授業は、ゲーム形式で生徒が答えたり、リスニングに重点が置かれたり、筆記をメインにしたりと、1時間の中で展開が速いので、集中が途切れません。中3 S・Nさん
海野先生の授業は、ゲーム形式で生徒が答えたり、リスニングに重点が置かれたり、筆記をメインにしたりと、1時間の中で展開が速いので、集中が途切れません。
中3 H・Mさん 重要な例文をペアワークで言い合い、さらにiPadに録音して確認するなど、方法を変えて何度も発話するので覚えやすいです。英語で話す力が身につくと思います。中3 H・Mさん
重要な例文をペアワークで言い合い、さらにiPadに録音して確認するなど、方法を変えて何度も発話するので覚えやすいです。英語で話す力が身につくと思います。
進学通信 2022年11月号
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